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003話「初めての召喚」

こうしている間にも時間が経つにつれて体力は回復していっているがしばらくは墓地の外に出れないな。


いや、ちょっと待てよ・・・墓地なら死体位埋まってるよな?


・・・どーして、今まで思いつかなかったんだよ!


死体があればスケルトン呼び出せるじゃねぇか!!


という事で俺は墓に手をかざしながらスケルトンを呼び出す事にした。


「死霊召喚:スケルトン!」


ボシャッ


墓石の下にある土の中で何かが潰れる音が聞こえた。


音のした土から人間の骨がそのまんま這い上がってきた。リアル過ぎる骨で出来た塊が土から現れる様はホラーその物だった。


スケルトンのステータスを見てみるとスケルトンキングの効果が及んでいた。


スケルトン1体を召喚する為に魔力が1減っていたが凄く燃費が良く感じる。


ただしアンデットはレベルが上がらないのでいかに装備を充実させるかがポイントだ。


次いでに余ったボーンダガーをスケルトンに装備させてみる。


これで数的有利になった訳だし、さっそくリベンジマッチだ。


俺とスケルトンは再び森の中に入りゾンビドックに戦いを挑んだ。


キャイ~ン


戦力が2倍になったお蔭と装備が多少なりとも整えられたから楽にゾンビドックは倒せた。


防御力は変わらない為、一撃のダメージが大きく連戦は出来そうになかった。


とりあえずゾンビドックに初期配布されている剥ぎ取りナイフで剥ぎ取りを行う。


ゾンビドックの死体に剥ぎ取り用ナイフを突き刺すと瞬時に灰と化して中から2つの素材アイテムがドロップした。


・犬の骨×3

・犬の皮×2


剥ぎ取りも手間取るかと思いきや簡略化されていた。


流石にモンスター素材をそのまんま剥ぎ取れる訳がなかったか。


リアルに忠実再現すると獲物一体でこれ以上に取れる素材だからな。


とりあえず体力回復を兼ねて墓地へ戻る。


剥ぎ取ったアイテムは礼拝堂の棺の中に入れている。


知能ある奴が俺のいない間に礼拝堂に入ったとしても棺に入っているのは骨と皮だけだ。


価値はそんなに無いだろう。


検証がてらに立った状態と座った状態で自然回復量などを図ってみると座った時の方がより早く回復する事に気が付き俺とスケルトンは礼拝堂の中で座って回復待ちを行う。


どうやら自然回復量は立った時では10秒に1%で座った時は10秒に2%の回復量が見込めた。


立っている時はすぐに行動に移せるが回復量が少ない。


座っている時は行動に移し辛いが回復量が多い。


という事なのだろう。リスクの有り無しで回復量が変動するようだ。


体力が全回復した事で再び森へと出発する。


キャイ~ン


ゾンビドックと戦っているうちに攻撃パターンがある程度読み取れるようになり今度は多少のダメージを受けたが先ほどよりかは戦いやすくなった。


・犬の骨×3

・犬の皮×2


取得アイテムも変わらずだ。


≪死霊術師のレベルが2に上がりました≫


おっ!


2回目の戦闘でレベルが上がったか。


≪闇魔法:ダークボールが取得可能です。消費SPは1となります≫


更に魔法も覚えられるのか。


無論取得だ!


≪闇魔法:ダークボールをSP1消費して取得いたしますか?≫

≪闇魔法:ダークボールを獲得しました≫


元々あったSP[スキルポイント]を1消費してダークボールを取得した。


死霊術師のレベルが上がりスケルトンの召喚数が増えて、ダークボールがスキル欄に増えていた。


さっそく墓地でスケルトンを呼び出す。


「死霊召喚:スケルトン」


ボシャァ

ボシャァ


2か所からスケルトンが2体新たに這い上がってきた。


「とりあえず、ボーンダガーを作って持たせておくか」


俺は最初に見つけた骨を真っ二つに折ってボーンダガーを新たに召喚したスケルトンに装備させてみた。


≪細工師のレベルが2に上がりました≫


おっと・・・細工師のレベルが上がったようだ。


≪細工師スキル:ボーンスピアが取得可能です。消費SPは1となります≫


レベルが上がって新たなスキルが取得できるようになった。


当然取得する。


≪細工師スキル:ボーンスピアをSP1消費して取得いたしますか?≫

≪細工師スキル:ボーンスピアを獲得しました≫


うむ、ボーンスピアを作るのには魔力が消費されるのか・・・ボーンダガーはアレか叩き折るだけだから魔力消費が無いのか。


とりあえずボーンスピアの項目に紐付くタグを開いてみる。


【ボーンスピア】

 消費魔力:5

 素材①:ボーンダガー×1

 素材②:犬/小鬼/屍の骨×2


どうやら、2つの素材を合わせてスピアを作れるようだ。


とりあえず、素材はあるのだから作ってみる事にする。


3体目に持たせていたボーンダガーを一旦装備を外して犬の骨を2つ手に持ち唱える。


「ボーンスピア」


パッ


手に持っていた素材が光と共に1つの武器に変化した。


先端はボーンダガーで持ち手部分が1.5m位の槍が出来上がる。


とりあえず3体目のスケルトンに装備させている。


攻撃力は+3も上がりリーチの差があるので現時点ではかなり使えるだろう。


スケルトンも3体に増えた訳だが、レベルが上がるにつれて同名だとその内見分けがつかなくなって困るだろうな。


とりあえずヘルプで確認してみるか。


ヘルプ画面を立ち上げて職業死霊術師の項目に目を通してみる。


どうやら召喚したスケルトン達に名前やらグループ分けができる事が可能だと分かった。


操作方法に従い俺は召喚可能なスケルトン達の一覧を表示させてみた。


左から、名前、装備武器、体力、攻撃力、防御力、グループの順に一覧で表示される。


死霊術師からスケルトンに命令を出すとき一々個別で指示を出す時にグループ単位で出来ると説明書きがされていた。


「スケルトン、短剣A前進」


すると、ボーンダガーを持っていたスケルトン001と002が前進し始める。


「スケルトン、槍Aは俺と一緒に行動だ」


ボーンスピアを持つスケルトン003が俺の横に着く形になった。


なるほど、スケルトン達は命令を忠実に守ってくれるようだ。


体力も回復して再び森へと出発する。


現在出している命令通り前にスケルトン2体、俺の横にスケルトン1体が俺と同じ速度で前進している。


グルルルル


今日で4度目の戦闘が開始された。パーティー上2人分だが、労力は4人分なので今回の戦闘はより簡単だろう。


「スケルトンは攻撃せよ」


3体のスケルトン達が動きゾンビドックへ向けて攻撃を開始する。


固有名やグループ名だけではなく大ざっぱな命令でもスケルトン達は反応してくれた。


一定の速度でゾンビドックに迫るスケルトン3体はちょっと引けるな。


戦闘はあっという間に終了した。AI搭載のスケルトン達も相打ちしない程度に攻撃の命令に従ってくれた。


ノーダメージで戦闘を終了させ、次の獲物を求め俺達は進む。


小一時間程ゾンビドックを10体も連続して狩り続けられた。


素材もそれなりに揃った。


このゲームではインベントリというシステムは採用されていなく素材アイテムはスタックされず取得するほど邪魔になる仕様だ。


もちろん、特定クエストをクリアすれば15種類のアイテムを99までスタックできる性能を持つ魔法の鞄と呼ばれるマジックアイテムが貰える。


だがそういったNPCが近くにいるわけではないのでしばらくは手で持ち歩きながらの狩りになりそうだった。


一度墓地の礼拝堂に戻り素材アイテムを棺に入れておく。


今、集まっている素材では何もできないな。


そうだなスケルトン達だけで余裕をもって勝てるし、ぶっちゃけ俺自身は暇だ。


どうせなら素材を入れられる道具を作ってみるか。


手に持っていたボーンダガーで犬の皮を細長く切断する。


・皮紐×10(犬の皮)


犬の皮1つで10本の皮紐になった。


後は犬の骨と皮紐を組み合わせて骨で出来た葛篭が完成した。


≪細工師スキル:革紐の制作が可能になりました≫


≪細工師スキル:葛篭(小)の制作が可能になりました≫


今の行動で2つのスキルが取得できたようだ。


スキル取得には2通りがある。


1つ目はレベルが上がった際に決められたスキルが表示されてSPスキルポイントを消費して取得する方法。


2つ目は何かしらの条件をクリアすると自動的に取得される方法。この時SPは消費されない。


前者はメイン職業でよく行われて、後者はサブ職業でよく起こる。


2m超えのスケルトンキングが葛篭を背負う姿はシュールだと感じながら狩りを再開する。


さらに1時間程ゾンビドックを狩り続けた。


≪死霊術師のレベルが3に上がりました≫


15体目を倒した所でレベルが上がった。


レベルが上がるたびにレベル分の召喚できるスケルトンの数が上乗せされるようだ。


まだ葛篭には余裕があるが一度戻ってみるか。


「死霊召喚:スケルトン!」


ボコォッ


新たに3体のスケルトンが増え装備を整える事にしよう。


ダガーとスピアを1体ずつに荷物持ちを1体にするか。


【素材所持数】

・犬の骨×20

・犬の皮×52

・屍の骨×1

・布きれ×1


骨の消費が激しいと感じるな・・・まぁ、骨を中心に使っているし仕方がない事だ。


ここらで経験値取得の計算をしておこう。


自分のレベルと相手のレベルによって経験値の取得幅が変動する。


現在のレベルは1なので取得経験値はそれなりにある。


ただし、今までは4分割して経験値は取得されている。


その内の4分の3は死霊術師に経験値入っているので俺自身のレベルが上がるのは遅い。


故に俺個人のレベルよりメイン職のレベルが先に上がって行ってしまっているのは仕方がない。


ここから更に7人で行動するようになるので俺へ入る経験値は更に低くなってしまう。


ゾンビドックよりもレベルの高いモンスターを狩る必要が出てくるわけだ。


しかし、レベル差というのは基本プレイヤーとモンスターレベルで計算されるのでこの人数でLv3のモンスターと戦闘した場合


俺はLv1の状態で各上との戦闘に勝てばLv差ボーナスが付く。この場合は俺に100%還元されるのが唯一の救いだ。


他のプレイヤーがいた場合は2分割されてしまう。さらに組んだプレイヤーとのLv差が大きく開かれていた場合はその差で相殺されかねない場合もある。


強制レベリングを防ぐシステムだが、ソロプレイヤーには意味のない事でもある。


スケルトンキングと死霊術師の組み合わせでプレイヤーへ与える影響がここまで凄いのが伺える。


さて、狩りを再開するか。


俺達は森へ入り格上がいるであろう奥へ進む。


スケルトン6体の前ではLv1のゾンビドックではもはや雑魚扱いだった。


俺は骨を担当し、スケルトン006には皮を担当しながら素材収集に励みつつ奥へと進む。


ピッ


ゾンビドック以外の敵を目視した。


【ゾンビ(Lv2)】


人間が腐った死体として蘇ったモンスターだ。


ゾンビドック同様グロテスク度は変わらない・・・おえぇ


ヴゥウウ


ゾンビは大人数の俺達が居てもあまり反応を見せなかった。


ゾンビドックはすぐにアクティブ状態に入ったのだがコイツはノンアクティブモンスターのようだ。


アクティブモンスターとはある一定の範囲に入ったら敵と認識として攻撃してくるモンスターの事を指し、


ノンアクティブモンスターとは一定の範囲に入っても攻撃してこないモンスターの事だ。


ただしプレイヤーが攻撃した場合アクティブ状態に変わり襲ってくる。


ちょうどいいし、ダークボールでも使ってみるか。


いままでスケルトン達に戦闘を任せていたがダークボールを放ってみる事にした。


「ダークボール!」


右手から黒い球体が浮かび上がりターゲットしたゾンビに向けて放った。


ボォン


ヴゥウヴァァア


ゾンビにダークボールは直撃したが同じアンデット種故に闇属性魔法は殆どダメージが入らなかった。


「やれ」


おれの命令でスケルトン達が一斉に襲い掛かってあっという間に撃退された。


≪ハデスのレベルが2に上がりました≫


≪SPが1増えます≫


ここで俺自身のレベルが上がったようだ。


今日はここまでにしてログアウトするか。


一度、礼拝堂に戻り取得したアイテムを入れてからログアウトする。

【ステータス】

 名前:ハデス

 種族:スケルトンキング

 レベル:2

 職業①:死霊術師(Lv3)

 職業②:細工師(Lv2)

 体力:180/180(+60)

 魔力:240/240(+80)

 攻撃力:37.5(+11.5)(+3)

 防御力:24(+8)


【死霊術師スキル(Lv3)MAX.6】


・死霊召喚[スケルトン]

・ダークボール


【細工師スキル(Lv2)】

・ボーンダガー

・ボーンスピア

・革紐

・葛篭(小)


【種族スキル】

・骨特化


【召喚物一覧(6/6)】

・スケルトン001

・スケルトン002

・スケルトン003

・スケルトン004

・スケルトン005

・スケルトン006


【素材所持数】

・犬の骨×50

・犬の皮×72

・屍の骨×1

・布きれ×1

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