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100話「竜殺し」

ギャォオオオオオンッ


ドドォンッ


「ぜぇはぁぜぇはぁ、これで何頭目なのだ?」

「9頭目っすよ」

「辛っ!」

「精神的にキツイですね」

「次が来るぞ!」


俺達はドラゴン達に囲まれた状況下に立たされた。


どうやら全員が一斉に来るような様子はなく一頭ずつ襲い掛かってくる。


連戦してドラゴンの攻撃が強いのかが改めて思い知らされた。


10頭目が明らかに普通のドラゴンと違う。


【グランドドラゴン(Lv65)】


見るからにゴツゴツした岩の鱗を持つドラゴンだ。


「難易度が上がったぞ!」

「ひぇえ!」

「レベル上げにドラゴンとの連戦は堪えるな」

「武器の耐久値も心もとないですね」

「何考えているのよぉ!」


グルォオオオオ!


ズシンッ


一歩踏み込んだだけで超重量の音と振動が伝わる。


「顕現:スケルトンドラゴン!」


カタタタタタッ


俺の手持ちでは最強のスケルトンドラゴンを呼び出す。


「アンデットブレス!」


ブシャァアアア


紫の色のブレスが放たれる。


ブハァアアア


グランドドラゴンも負けじと灼熱のブレスを放ち拮抗する。


バサバサバサッ


互いのブレスでローブが靡く。


「薙ぎ払え!」


ビシィッ


尻尾の骨を鞭のようにしならせてグランドドラゴンの体を打つ。


「空は任された」

「うむ」

「私も飛べないから乗せて頂戴!」

「分かった!」


パシッ


俺とラストがスケルトンドラゴンの背中に乗り空へと飛びあがる。


ヒュォオオ


空を飛んだとしても他のドラゴン達が何かするわけもなく俺達とグランドドラゴンを見ている。


ドゴオンッ


グランドドラゴンがラース達をターゲットにして攻撃をし始めた。


「急降下だ!」


カタタタタッ


スケルトンドラゴンがグランドドラゴンの背中目掛けて急降下する。


ブハァアア


ノーモーションでグランドドラゴンが真上に灼熱のブレスを放って俺達は飲み込まれた。


グルンッ


急上昇してブレスの攻撃範囲から逃れるがスケルトンドラゴンの骨が若干溶けた。


「熱っ、熱っ」


俺達も炎症ダメージを負っている。


「迂闊に近づけないな・・・」

「トリプルファイアーボール!」


ドドドォンッ


3つのファイアーボールがグランドドラゴンの背中に着弾するがダメージは殆ど通っていない。


「長期戦になるわね」

「あぁ」


予想以上にグランドドラゴンの体力と防御力が多く、ダメージが通りにくく体力が削れ辛かった。


「全員、ドラゴンの素材を諦めてくれるか?」

「何か秘策があるのね!」

「ドラゴンの素材っすか! 今は生き延びたいっす!」

「惜しい気もするが死ぬよりマシであるな」

「私も異論はないですよ!」

「なら、使わせてもらう。死霊召喚:スケルトンドラゴンっ!!」


ブシャァブシャァブシャァブシャッ


魔力の殆どを使ってドラゴンの死体からスケルトンドラゴンを4体呼び出す。


乗っているのを含めて5体となった。


「スケルトンドラゴン、アンデットブレスだ」


ブシャァア


四方から毒のブレスを吐かれて包み込まれる。


ゴアァアアア!


大量の毒を体内に取り込み暴れながら飛び出してくる。


ボタボタボタボタッ


涎を垂らしながら毒の煙を吐き出しているグランドドラゴン。


「薙ぎ払え!」


5本の尻尾がグランドドラゴンを打ち強固な鱗を削り取っていく。


「くっ!」

「どうしたの!」

「魔力を一気に使いすぎた」

「え? 4000も減っているじゃない」

「1体につき1000使うんだ」

「今はスケルトンドラゴン達に任せましょう」

「あぁ」


俺自身は魔力疲労で動けなくなったが、支払った代償分はスケルトンドラゴン達が動いてくれる。


「流石にスケルトンドラゴン5体分にはあらがえないか」

「殆ど、アナタの独壇場ね」


今ではラース達も遠い場所で休憩を取っている。


「絶対にこの分はアナタに入るのよね」

「仕方がないだろう」


グランドドラゴンの半分以上の体力を削っているのはスケルトンドラゴン5体の功績だ。


戦闘経験値は死霊術師に全部入る。


これが死霊術師がパーティ向けじゃない理由となった。


「まだ、私達はドラゴンに勝てないのね」

「普通じゃないドラゴンならな」


グォオオオッ


ドシィンッ


体力を失ったグランドドラゴンが断末魔をあげて地に倒れ伏す。


どうやら、ドラゴンラッシュはこれまでのようだ。


経験値もラッシュが終わったら入るようで、最後以外はちゃんと皆に経験値が入っている。


途中で死んだら、それまでの経験値も貰えないという地獄の鍛錬場だった。


≪ハデスのレベルが59に上がりました≫

≪SPが1増えます≫

≪死霊術師のレベルが57に上がりました≫


「全員のレベルはどうだ?」

「「「「59」」」」


あと1上げるだけか。


「残ったドラゴン素材で強化するぞ」

「うむ」


ザクッ


5体のドラゴンとグランドドラゴンの死体からドラゴン素材を手に入れる。


・竜の骨×1750

・竜の皮×1000

・竜の被膜×10

・竜の鱗×1500

・竜の爪×80

・竜の牙×150

・竜の肉×2500

・竜の火炎袋×6

・竜の魔石×5

・土竜の鱗×300

・土竜の魔石×1


これでも、かなり採れたな。


「骨は俺の分野だな」

「皮は私が使うわ」

「ウチは出番なしっすね」

「なら私の手伝いをお願いします。牙や爪で鏃が作れるんですよ」

「了解っす」

「俺は鱗であるな・・・工房が無くても作れるのか?」

「こんな事もあろうかと」


ドスゥンッ


リアカーに乗せてた鍛冶道具一式、革細工道具一式、裁縫道具一式をダークホールから取り出す。


「ハハハハッ! これで作れるな」

「ハデス、ナイスよ!」

「細工師の道具はあるんですか?」

「勿論だ」


俺は骨特化型の細工師だが、グリードはそれ以外に精通した細工師となっていた。


ドラゴンがなぜか襲ってこない場所で俺達は次々に装備品を作り上げる。


≪細工師スキル:ドラゴンボーンボード(小)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンボード(中)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンボード(大)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンネジ (小)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンネジ (中)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンネジ (大)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンハイング (小)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンハイング (中)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンハイング (大)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンダガー の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンスピアの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンランスの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンロングランスの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンショートソードの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンソードの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンロングソードの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンバスターソードの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンショートボゥの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンボゥの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンロングボゥの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンアローの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンスタッフの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンスモールシールドの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンシールドの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンタワーシールドの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーン武具一式(最上級)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンヘルムの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンアーマーの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンアームガードの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンウェストガードの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーンロングブーツの制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンボーン防具一式(最上級)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンレザークロス(小)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンレザークロス(中)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンレザークロス(大)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンレザークロス(極大)の制作が可能になりました≫

≪細工師スキル:ドラゴンレザーローブの制作が可能になりました≫

≪細工師のレベルが20に上がりました≫


ドラゴンの素材を使った装備はワイバーンの3倍の能力を持ち、俺の骨特化がさらに1.5倍も底上げして攻守共にかなり上がった。


他のメンバーもドラゴン素材を使った装備で身を包む。


「皆、装備がグレードアップして羨ましいっす」


ラースやグリードはドラゴンの鱗をつかったスケイルメイルや盾を装備し、ラストはドラゴンの皮を使ったボンテージだ。


しかしドラゴン素材は服には適してないスロウスだけは装備の新調は難しかった。


「ドラゴンの被膜で作ったマントです。少しは足しになるでしょう」

「ありがたいっす! ドラゴンのマントなんてカッコいいっすね」

「細工師の魅力はこんな物じゃないですよ、ね!」

「あ、あぁ」


グリードは細工師となってからは貪欲に出来る幅を求め続けてきた。


既に俺が作れる種類の数倍になっている程だ。


「なら、私はドラゴンレザーブーツよ! 魔法使いでも装備出来るわよ」

「であれば、俺はドラゴンスケイルシルクハットである。防御力も無いがおしゃれ装備だ」

「みんな、有難うっす!」

「おれはコレだ。ドラゴンボーンスタッフ。魔法媒体としては最高峰だろう」

「大事に使うっす!」

「私にも頂戴!!」

「ちゃんと用意しているぞ」


俺達の準備が着々と整いレベル60を目指してドラゴンラッシュを乗り越えていった。


4度目の挑戦を経て、何とか10頭目の属性ドラゴンをスケルトンドラゴンの力無くして倒した。


2回目はファイアドラゴン、3回目はウォータードラゴン、4回目はウィンドドラゴンと属性を変えて来た。


≪ハデスのレベルが60に上がりました≫

≪SPが1増えます≫

≪死霊術師のレベルが62に上がりました≫

≪種族スキル:人化が取得可能です。消費SPは8となります≫

≪種族スキル:人化をSP8消費して取得いたしますか?≫


YES


≪種族スキル:人化を獲得しました≫


「人化を取ったわ」

「ウチもっす!」

「これで人に近づけるのか?」

「やってみましょうか」

「「「「「人化!」」」」」


その瞬間、意識が別の所へと持っていかれた。

【ステータス】

 名前:ハデス

 種族:スケルトンキング

 レベル:60

 職業①:死霊術師(Lv62)

 職業②:細工師(Lv20)

 体力:3690/3690(+1230)

 魔力:5220/5220(+1740)

 攻撃力:1059(+233)(+360)

 防御力:1341(+142)(+900)(+15)


【装備】

 頭:ドラゴンボーンヘルム

 体:ドラゴンボーンアーマー

 腕:ドラゴンボーンアームガード

 腰:ドラゴンボーンウェストガード

 足:ドラゴンボーンロングブーツ

右手:ドラゴンボーンソード

右手:ドラゴンボーンシールド

・セットボーナス、5か所(防+10)

・フルセットボーナス、7か所(攻+5、防+5)


【死霊術師スキル(Lv62)MAX.1953】

 ▶死霊召喚リスト

 ▶闇魔法リスト


【細工師スキル(Lv20)】

 ▶武具・防具クラフトスキル

 ・ドラゴンボーンダガー(NEW)

 ・ドラゴンボーンスピア(NEW)

 ・ドラゴンボーンランス(NEW)

 ・ドラゴンボーンロングランス(NEW)

 ・ドラゴンボーンショートソード(NEW)

 ・ドラゴンボーンソード(NEW)

 ・ドラゴンボーンロングソード(NEW)

 ・ドラゴンボーンバスターソード(NEW)

 ・ドラゴンボーンショートボゥ(NEW)

 ・ドラゴンボーンボゥ(NEW)

 ・ドラゴンボーンロングボゥ(NEW)

 ・ドラゴンボーンアロー(NEW)

 ・ドラゴンボーンスタッフ(NEW)

 ・ドラゴンボーンスモールシールド(NEW)

 ・ドラゴンボーンシールド(NEW)

 ・ドラゴンボーンタワーシールド(NEW)

 ・ドラゴンボーン武具一式(最上級)(NEW)

 ・ドラゴンボーンヘルム(NEW)

 ・ドラゴンボーンアーマー(NEW)

 ・ドラゴンボーンアームガード(NEW)

 ・ドラゴンボーンウェストガード(NEW)

 ・ドラゴンボーンロングブーツ(NEW)

 ・ドラゴンボーン防具一式(最上級)(NEW)

 ・ドラゴンレザーローブ(NEW)


 ▶アイテムクラフトスキル

 ▶素材クラフトスキル 

 ・ドラゴンボーンボード(小)(NEW)

 ・ドラゴンボーンボード(中)(NEW)

 ・ドラゴンボーンボード(大)(NEW)

 ・ドラゴンボーンネジ (小)(NEW)

 ・ドラゴンボーンネジ (中)(NEW)

 ・ドラゴンボーンネジ (大)(NEW)

 ・ドラゴンボーンハイング (小)(NEW)

 ・ドラゴンボーンハイング (中)(NEW)

 ・ドラゴンボーンハイング (大)(NEW)

 ・ドラゴンレザークロス(小)(NEW)

 ・ドラゴンレザークロス(中)(NEW)

 ・ドラゴンレザークロス(大)(NEW)

 ・ドラゴンレザークロス(極大)(NEW)


【種族スキル】

・骨特化

・騎乗

・武装制限解除(小)

・一括制作(小)

・霊感

・人化


【召喚物一覧(1851/1953)】

・スケルトンナイト×1000

・スケルトンガーディアン×750

・スケルトンドラグナー×100

・スケルトンドラゴン×5

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