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001話「サービス開始」

全体的な見直しが必要な為、一時休載をしております。

(2020/08/17記載)


全体的な誤字について

(2020/07/16記載)


下記二点ついては誤字と思わず気にしないで下さい。


誤字 → 正規表記


・スケルトンドック → スケルトンドッグ


・アンデット → アンデッド


(2025/07/16記載) 5年越しに誤字発覚

誤字 → 正規表記

ハイング → ヒンジ



70話を越えた辺りから発見されましたが、このままの表記でいきます。

昔からゲーマー達は夢をずっと見ていた。


『ゲームも画面越しではなくリアリティのある自分の視点でやってみたい』と


2095年の夏、遂にゲーマー達が夢見た時代が訪れた。


2030年の春、とあるゲーム会社BEG[ブレインエレクトロニックゲームズ]が本格的にヴァーチャルリアリティのゲームを作る事を発表した。


その年、ゲーマー達が一時的にネット掲示板でも話題が話題を呼び熱狂した。


しかし、その話題は1年も保てなかった。


理由が本格的にソフトを制作するのが50年後だとゲーム会社から追加で発表されたからだ。


実際にゲームを行う為のハード制作に50年と言う長大なスケジュールが組まれたからだ。


誰も挑戦しなかった脳から体へ送られる命令をどうやってハードへ出力するのかが最初で最後の難関だったからだ。


50年と言う研究期間もソコが解明されなければ延びる事もあり得た。


しかし、研究が開始され20年後の2050年の秋にゲーム開発者の一人がようやく脊髄から、脳からの電磁信号をキャッチするパターンを見つけだした。


その開発者の名前は脳電子光学部門所属の大学研究員である椿勤つばき つとむだった。


現BEG代表取締役である。


その年を切っ掛けに研究は飛躍的に進み2060年にハードの制作が終了。


2065年の夏には世界初フルダイブ型VRMMOの正式サービスの予定が2090年頃だと決まった。


次に訪れたのは30年というゲームソフト制作の中でも最長と呼ばれる期間だ。


ゲーム自体も製作費が5000億というゲームにどれだけ力を入れているのか分かる。


日本以外でも海外のあらゆる分野の専門家達が募りゲーム開発を行っている事もゲーム雑誌を通じて展開されたが難航しているという話だ。


5年の制作期間でさえ進捗具合は1割行ったかどうかという。


美麗なグラフィック:それこそ枝葉を一本一本再現し成長アルゴリズムが加えらえれて、ただのコピーじゃない木が成長し森を形成していく。


五感:リアルに近づけるために視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚が再現されている。


敵のアルゴリズム:従来のオンラインゲームを基に作られていくがAI機能が搭載されていて戦闘しながら敵も成長していくシステムだ。


NPC[ノンプレイヤーキャラクター]:NPC自体に自我(AI)を持たせ、プレイヤーやNPCと接触し学習していくシステムだ。


細かすぎると言われるほど丁寧に作り続けた結果らしい。


道具にすら隠し耐久値があるとか無いとか・・・


そして、遂に2094年の夏にハード(BCG)が先行し発売され僅か1万台が予約制で30分としない内に品切れとなり、その夏に世界初のVRMMOゲーム【フリースタイルオンライン】のβテストが始まり約1年間のプレイヤーによるバグの発見修正期間を経て正式サービスが決まった。


残念ながら俺も買ってβテスターとして参戦したかったが高すぎる競争率に負けてハードの購入もできなかった1人だ。


1年間のテスト期間と再度BCGの発売を待ち購入を果たした。


BCGの形はフルフェイスのすっぽりと頭と顔を覆うタイプだ。


30年前に開発が終わっていたらしいが、さらに改良が加えられて長時間の使用にも耐えられるように工夫が施されている。


BCG自体が約15万という一般的なハードよりも高い設定だが金に糸目を付けなかった。


何よりもVRゲームは他のゲームよりも魅力的だからだ。


そして俺はVRゲームを起動する。


・・・


≪脳波正常、心拍数正常、初期設定値異常無し、生体データ認証。オンラインを開始しますか?≫


脳内に女性の機械的な声が響く。


脳内に浮かぶYES/NOの文字。


もちろん、YESを選択する。


そして俺もVRMMOゲーマーの一人としてログインした。


意識が薄れていき眠るような感覚だった。


≪ようこそ、フリースタイルオンラインの世界へ≫


機械的な女性の声で俺の視界が開けた。


全方向を見渡しても真っ白な空間だった。


≪フリースタイルオンラインの世界へ入るにはアナタのもう一つの体アバターを作成しなければなりません≫


どんなオンラインゲームでもキャラクターをまず作らなければいけない。この空間はその為のようだ。


≪まず、種族の設定から決めてもらいます。これから各種族を表示しますので選んでください≫


ポワッ


白い空間からこのゲームで登場する種族が現れた。


説明書によると基本的に選べられる種族は5つに分類される。


【種族】


人間:フリースタイルオンラインの中では一番の人口を保持する種族。あらゆる武器、防具を使いこなす事の出来るバランスタイプ。初心者推奨。


得意武器:剣、槍、斧、弓、刀、爪、扇、杖、ナックル、楽器、ワンド


魔法属性:全属性


エルフ:森をこよなく愛し、排他的であり多種族との交流を殆ど持たない種族。魔法攻撃力、魔法防御力は多種族より秀でている。魔法特化タイプ。後衛職推奨。また、錬金術にも通じている。錬金術師推奨。


得意武器:弓、剣、杖、楽器、ワンド


魔法属性:風


ドワーフ:全種族の内で手先が器用な種族。筋力も他を圧倒しており剛腕から繰り出される戦斧での攻撃は圧巻。前衛職推奨。また、生産職にも秀でている。生産系職業推奨。


得意武器:斧、槌


魔法属性:火


獣人:五感を生かした探知能力が秀でている種族。人間やドワーフに比べれば力は劣るが俊敏性は種族内トップ。前衛職推奨。


得意武器:爪、ナックル、剣


魔法属性:土


ウンディーネ:水中戦闘では全種族最強。また水属性の魔法は他属性の魔法よりも秀でている。後衛職推奨。


得意武器:爪、扇、杖、楽器


魔法属性:水


スケルトンキング:スケルトンの王。アンデット族最強の一角である。骨に関することのエキスパート。


得意武器:骨系武器。


魔法属性:闇


俺は種族ごとの簡易的な説明分に目を通す。


ん?


こ、これは!?


俺は5種族以外にも別の種族が選べる事に気が付き、ガッツポーズをとる。


何故、喜べることなのかと言うと6種族目が現れる事は滅多にないのだ。通称特殊種族と呼ばれている。


βテスト時代にも1万人中たったの3人にしか現れなかった種族だ。


その中の1つがスケルトンキングになる。


スケルトンキングの情報としても殆どないのは1人でβテストを行っていたからだ。同じく他の2種族も同様である。


βテスト時代のスケルトンキングは序盤は良かった物の後で辛くなっていく不遇キャラとして情報が展開された。


まず、スケルトンキングの特性として闇属性以外はほぼ弱点と言っても良い。光属性だと-100%の耐性値、他の属性だと-50%の耐性値なのだ。


通常の光以外の属性魔法攻撃+50%も上乗せされてダメージを負わされる事から辛いらしい。


逆に闇属性は+100%の耐性値なので闇属性攻撃はノーダメージになる。別の特殊種族も闇属性の耐性値は高いのだがスケルトンキングはダントツである。


またスタート地点は墓地からとなるので闇以外の属性モンスターと戦う事が無い。


そして、特殊種族は魔の側に近い為周りには敵以外存在しない為、基本ソロになる。


βテスト時代の3人もソロで頑張っていたと言う。


せっかくのオンラインゲームなのに会話する相手がほとんど居ないそうだ。


そして6種族目のスタートする大陸が魔大陸内であり、他の5種族が住む大陸とは離れている事から交流もできないそうだ。


もちろん魔大陸にも魔族やら知能を持ったNPCは存在するが基本敵対種族なので会話も碌に出来ない嫌がらせ仕様と来ている。


だが、俺はスケルトンキングを選ぶ。


≪スケルトンキングで宜しいですか? YES/NO≫


YESを即答する。


≪アナタの種族はスケルトンキングに決定されました。続いて、メイン職業を選択してください≫


種族を決定すると次に選ぶのはメインとなる職業を選ぶ事になる。


メイン職業とは、戦闘系で構成されていて全部で8種類ありその中から選ぶ。


【メイン職業】


剣士:近接戦闘に特化した職業。


拳闘士:近接戦闘に特化した職業


魔法使い:魔法遠距離戦闘に特化した職業。鉄系防具装備不可


司祭:回復魔法に特化した職業。鉄系防具装備不可


弓使い:物理遠距離戦闘に特化した職業。鉄系防具装備不可


糸使い:物理最大遠距離戦闘に特化した職業。鉄系防具装備不可。


召喚術師:魔力を媒体に召喚獣を召喚する。近距離、遠距離戦闘も行える職業。鉄系防具装備不可


吟遊詩人:音楽を奏でる事であらゆるステータスボーナスを引き起こす。鉄系防具装備不可


死霊術師:死体を媒体にアンデット系の魔物を召喚する。近距離、遠距離も行える職業。鉄系防具装備不可


いや、9種類目が出た!?


これにもガッツポーズがでる。


死霊術師も種族の中では稀に選べる職業だ。でない事の方が多い。


βテスト時代の死霊術師は完全ソロプレイヤー向けの職業である。


何故、ソロプレイ向けかと言われる所以はパーティー向けでない事が理由だ。


類似職業の召喚術師も同じ理由だ。


基本パーティーは6人までとなっている。


召喚士や死霊術師は召喚した物もパーティーメンバーにカウントされる。


例えば3人のパーティーに召喚術師や死霊術師が加わって2種類召喚するとそこでパーティー上ではもう加われなくなる。


更に経験値も総合経験値/パーティメンバー分に割り振られるので半分が召喚術師や死霊術師に持って行かれることになる計算だ。


故に召喚術師や死霊術師はソロプレイ向けの職業と言って過言ではない。


では召喚術師と死霊術師との違いはなんなのかと言う所だろう・・・


召喚術師は魔力を媒体に召喚獣を召喚する。


召喚獣には各々属性が違い、場面によって召喚獣を切り替えて使う事も可能だ。しかし同じ種族の召喚獣は2体以上召喚できない。


例えば召喚獣の鳥系に関わる鷹を召喚した場合は同じ鳥系の梟は召喚不可となってしまう。


また召喚獣は経験値を取得しレベルがあげられる。しかし召喚獣には装備品が備えられない。


変わって死霊術師は死体を媒体にアンデット系の魔物を召喚する。


ただし召喚した物の属性は必ず闇で光属性には物凄く弱い。


しかし死霊術師には特別な力があり同じ種類ならば限界まで召喚する事が可能でありパーティーメンバー上限にも1種類の種族であれば何体だろうがカウントは1となる。


例えば死霊術師がアンデット系のスケルトンを6体召喚した所でパーティーメンバー上のカウントは自分を含めて2で留まる性質を持っている。


だが、死霊術師がスケルトンを50体召喚して3人パーティーに加わった戦闘での経験値の配分は総経験値/54に割り振られてしまい殆どが死霊術師の総取りとなってしまう。


ので死霊術師を選択したプレイヤーはパーティーに入る事はない。


死霊術師が召喚したアンデット系は経験値取得は無くレベルアップする事はないのも嫌われる要因となっている。しかし召喚物に対して装備は備えられる。


≪死霊術師をメイン職業に指定しますか? YES/NO≫


無論YESだ。


あれだけ死霊術師が不遇職業だといっておいてはなんだが種族がスケルトンキングだからだ。


スケルトンキングの固有スキル骨特化は骨に関するすべてのステータスに50%もボーナスが付き、パーティー全体にも骨に関わる物はその効果が反映される。


つまり、別種族の死霊術師が召喚するスケルトンとスケルトンキングが召喚するスケルトンでは地力が違うのだ。


βテスト時代では、スケルトンキングと死霊術師の組み合わせは無かった。


どちらとも出る事は殆どない幻の種族と職業だからだ。


βテスト時代のスケルトンキングのプレイヤーはメイン職業魔法使いだった。


また、死霊術師は他種族でしかテストされていない。


βテスト時代では死霊術師はスケルトンキング専用でありスケルトンキングは死霊術師専用の2つで1セットの種族と職業だと言われていた。


そして、奇跡的なセットは俺の目の前にあったから選んだのだ。


≪メイン職業は死霊術師に決定しました。サブ職業を選んで下さい≫


サブ職業とは生産系職業の事だ。


【サブ職業】

鍛冶師:鉱石を加工した装備やアイテムが作成できる職人。主に前衛職の装備品を生み出す。


革職人:皮を加工した装備やアイテムが作成できる職人。主に中衛職の装備品を生み出す。


裁縫師:布を加工した装備やアイテムが作成できる職人。主に後衛職の装備品を生み出す。


調薬師:薬草などを調合し、回復薬などを生産する職人。


木工師:木を加工したアイテムを作成できる職人。

    家具の生産から弓、杖、楽器等の武器も作れる。


錬金術師(付与師):様々な材料を組み合わせたり、変化させる事が出来る。

          また武器、防具に効果を永続的に付与できる職人。


料理人:アイテムを調理することができる。また、料理人の作った料理を

    口にすることにより既製品よりも満腹度が減り辛い。


細工師:素材を細工する事で武器、防具、アイテムの生産ができる

    職人。しかし、本職の鍛冶師のように鉄装備は作れない。

    鉱石以外の皮、布、木材などに細工が施せるが、

    他の職業が作れるもの以上は望めない。器用貧乏になりえる職人である。


またサブ職業は現段階で選ばなくても後で選ぶことも可能だ。


≪サブ職業は細工師です。宜しいですか? YES/NO≫


YES


≪サブ職業は細工師となりました≫


最初からソロ前提だと分かっていれば汎用性が高いサブ職業を選ぶ。


≪では、アバターのエディットですが、特殊種族のアバターは固定であり変更不可となっています≫


本来ならば種族が被っても個性あるキャラクターをエディットしオリジナルのアバターができる筈だが特殊種族の場合は出来なかった。


まず被る事が無い前提なのだろう。


≪キャラクターネームを設定してください≫


白い空間にフリースタイルオンラインで使用されるスケルトンキングのアバターが現れる。


かなりのリアリティを追求した出来のスケルトンだ。まるで本物の人骨標本が目の前にあるようだ。


体格も3m程と長身だ。姿もボロ布で出来たローブを着ており雰囲気はホラーである。


現実にこんな奴いたら勝てる気がしないぜ。


っと、キャラネームか・・・スケルトンキングなんだからハデスでいいだろう。職業も死霊術師だから合っているな。


≪ハデスで宜しいですか? YES/NO≫


YES


≪種族:スケルトンキング、メイン職業:死霊術師、サブ職業:細工師、名前:ハデスで宜しいですか? YES/NO≫


YES


≪全設定を確定しました。フリースタイルオンラインへようこそ。自由な生活をお楽しみください≫

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