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第二章 二節

 明日の放課後もまた食堂で、別れ際に藤園さんからそう言われていた私は翌日、柔木さんに捕まる前に教室を飛び出していた。


 そして、昨日と同じ場所へ訪れてみると、藤園さんの幼馴染みさんが独り、小さくなっていた。


「あの・・・」


「ふわっ!?」


 声を掛けると、あからさまに動揺し始め、最終的には落下物から頭を守る様に丸くなってしまった。それから、うわずった声が隙間から漏れ出してくる。


「スミマセン・・・友達来るんです・・・スミマセン」


 何とも、痛々しい光景である。


「いや、あの・・・昨日、藤園さんと一緒に来た白枝です」


 そう語り掛けると、彼女は恐る恐る、顔を上げた。


「・・・あっ、モルモットの人・・・」


 なんとも、嫌な覚えられ方である。


「白枝ですよ・・・えっと、桜見坂さん?」


「あの・・・橋です、桜見橋!」


 私の方も大概であった。


「ああ、ごめんなさい・・・桜見橋さん、こんにちは。座っても、良いかな?」


「・・・どうぞ」


「・・・失礼します」


 テーブルに鞄を置き、私は気持ち神妙な面持ちで席に腰を降ろした。気まずくなる前に、少し話を振っておきたい。


「藤園さんは遅れて来るの?」


「う、うん・・・美智香、日直で・・・ちょっと遅れるって」


「そっか・・・それじゃあ、俺は寝てるから、藤園さん来たら勝手に始めてって伝えてくれる?」


「う、うん・・・伝えとく」


「ありがとう、桜見橋さん」


 今回、私は横倒しにした鞄を枕に寝る事にした。だって、食堂のテーブルって少し匂うんですもの。


「・・・あの、白枝君?」


 私が頭を置くベストポジションを探していると、桜見橋さんの方から話し掛けて来た。私はあえて、顔を上げずに応答した。


「何ですか?」


「その・・・何で、陽美香(ひみか)さんを探そうとしているの?」


「陽美香・・・さん?」


 知らない人名が飛び出してきたので、思わず顔を上げてしまった。代わりに、桜見橋さんの方が俯いてしまう。


「それってもしかして・・・藤園さんの御姉さんの事?」


「そ、そうだけど・・・・・・知らなかった?」


「御姉さんを探す手掛かりが欲しいって話は聴いているけど、名前までは・・・」


「そ、そうなんだ・・・じゃ、じゃあ何で?」


「う~ん・・・これ、何してるかどこまで知ってる?」


「えぇ・・・陽美香さんの行方を捜すには、ゲームをクリアするしかない、そう呟いたのを聴いちゃって」


「それで?」


「結花には難しいから、関わるなって言われて・・・でも、私も協力したいって頼み込んだら、じゃあ席取りをって任されたの」


「・・・なるほど」


 藤園さんは、意図して桜見橋さんを巻き込んだわけではないらしい。立ち入る先が正体不明な現状、真実を知らない方が桜見橋さんの身の為のになると、彼女は判断したのだろう。ならば、私が改造人間(仮)にされ、化け物共と死闘を繰り広げる運命にある事は、ひとまず黙っておこう。


「俺も、藤園さんの言ってる事、全然判ってないんだけど・・・面白い遊び方のゲームがあるから、やってみないかって誘われたんだよ。まあ悪い話じゃなかったし、協力する事になったわけです」


「・・・でも、何で白枝君なの? 何で、モルモットなの?」


「えっと・・・それは・・・」


 それはね、寝込みを襲われた挙げ句、モルモットも慈悲を乞いそうな実験を強いられていたからですよ。そう言えたら、楽なのに。


「実は俺、その筋では有名なゲーマーなんだよ。モルモットは、そのユーザー名・・・なんちゃって」

「へぇ・・・白枝君、美智香の望む事が出来るなんて、凄い人なんだね!」


 何だか、物凄く悲しい評価のされ方で、桜見橋さんにおける私の株が上がってしまった様な気がする。

「あはは・・・桜見橋さん、藤園さんの事が大好きなんだね~」


「えっ・・・あの・・・その・・・・・・うん」


 お粗末な作り話をこれ以上追求されない為、割りと適当にお茶を濁したつもりだったのだが、桜見橋さんから興味深い反応が返ってきてしまった。


「でも、けっこうキツい事言われてるよね?」

 好奇心をくすぐられた私は、もう少しだけ掘り下げてみる事にした。


「それは、そうだけど・・・いつもの事というか・・・それでも助けてくれるし・・・だから・・・」


「だから?」


「だからこそ、本物の姉妹っぽいかな・・・なんちゃって」


「本物の姉妹、かぁ・・・藤園さんは、手の掛かる妹って感じ?」


「ええっ!? み、美智香が妹だなんて有り得ないよ! 私は美智香に頼り切りだけど、美智香から頼られた事なんて無いし・・・双子とか、なんちゃって・・・あっ!」


 突然、一点を凝視し、手を振り始めた桜見橋さん。その視線を辿っていくと、仏頂面の藤園さんへと辿り着いた。どうやら、一眠りする時間は無くなったようである。


 手を振る桜見橋さんに気付き、足早にテーブルまでやって来た藤園さん。挨拶もせず、席に腰を下ろし、PCのセッティングを開始した。


「こんにちは、藤園さん・・・もしかして、ご機嫌ナナメ?」


「・・・ん? ああ、ごめん。遅れてしまったから、急いでいたんだよ・・・こんにちは」


「まあ、察しは付くんだけどね・・・桜見橋さんには?」


「結花? 今日は既に挨拶を交わしているのだけど?」


「いやほら、場所取りしといてくれたでしょう?」


「それは彼女が・・・いや、禅問答になりそうだ。御苦労様、結花」


「いや、そんな、お礼なんて・・・えへへ」


「・・・だそうだよ。早速始めよう、白枝君」


 そう言って、吸盤付きのコードとヘッドホンを差し出す藤園さん。私は涙目の桜見橋さんを横目に、受け取った吸盤をこめかみに、次いでヘッドホンを装着してから寝る体勢をとった。


「さあ・・・レッツ、コンバート」


 藤園さんによるヤル気ゼロの掛け声と共に、私の感覚は現実と解離していった。やがて目を開けると、そこは始まりの町。戦利品を山積みにした荷車の前に立っている。そして足元では、猫君が当然の様に毛繕いをしていた。


「今日も問題なし・・・良かったじゃないか、白枝君?」


「そうさ、事故死なんて真っ平だよ・・・さて、今日は市場へ戦利品を売りに行かないと」


「・・・今日は、しないのかい?」


「え? 何を?」


「その・・・あれだ・・・この猫を可愛がる動作だよ」


「ああ・・・あれ? 止めろって言ったの、藤園さんだよね?」


「あれから考えたのだけど・・・それでモチベーションが上がるというのなら、許可しても良いのではないかと結論付けたんだよ」


「ん? つまり・・・猫君を撫でて良いと?」


「そうさ・・・構わないとも」


 少々、藤園さんの言動に違和感を抱かないでもない。しかし現実では、動物をなかなか可愛がる機会が無いので(ペットとして買えず、野良では気が引け、だからといってカフェには行けない)、お言葉に甘えておこう。 


「よしよ~し、今日もよろしくな~」


「にゃ~」


 私が頭頂部や顎下を撫でると、猫君が嬉しそうに鳴き声を漏らした。名誉の為に言っておくが、鳴き声はオブジェクトとしての猫のものであり、藤園さんではない。


「うん、可愛い可愛い」


「・・・・・・」


「あの・・・藤園さん? そろそろ何か言って頂けると、止め易いんだけど?」


「・・・・・・にゃ~」


 ん!?


「こほん・・・・・・では、そこまで」


 猫君は、私の手を振り払い、てくてくと優雅に歩き始めた。


「さあ、市場まで先導するよ。遅れずに付いて来る様に」


「え? あっ、ちょっと待って!?」


 私は急いで荷車を掴み、猫君の後を追い掛けた。なんとか追い付いた後は、横並びになって町の中を抜けていく。


「そういえば、結花とずいぶんと仲良くなったみたいじゃあないか?」


 唐突に、藤園さんが話を振ってくる。おそらく、暇なのだろう。


「え? そうなの? 少し話しただけだよ?」


「異性が結花とまともに話せた時点で、驚愕に値する。我々は小中ともに異性の居ない環境に身を置いていたから、耐性が低いのだよ」


「へぇ・・・あのユニークな行動は、そういう経緯からか・・・藤園さんは平気そうだね?」


「人を性別で判断するなんて、古い考え方だよ」


「おお、意外と柔軟性を持っている?」


「天才か凡才(チンパンジー)か・・・森羅万象、相手にする価値の基準はそれだけなのだからね」


「駄目だ、最高に凝り固まってた・・・・・・それなら、桜見橋さんや俺とつるむ理由は無いという事になるんだけど?」


「それは・・・結花は、同性のコミュニティーで最大限のパフォーマンスを発揮するのだよ。彼女が居るから、同性からの攻撃を受けずに済む。それに・・・幼馴染みだからね」


「ふ~ん・・・一緒に居るのは当たり前って感じかな? というか、もはや姉妹?」


「姉妹ねぇ・・・姉というポジションは姉様が至高だから却下、とはいえ妹という感覚も無いから却下・・・上下ではなく横、双子みたいなものと定義しておこうかな?」


「わぁ・・・本当に双子みたいだ」


「ん? 何か言ったかい?」


「え? えっと・・・桜見橋さんにも、この会話は聴こえているの?」


「いや、聴こえたとしても此方の発言だけだよ。それに今は、ケーキセットを買いに行かせている。何も頼まずに食堂のテーブルを占拠すべきではないと結花がしつこいのでね」


「相変わらず、扱いはパシリなのね・・・というか、羨ましいなケーキセット!」


「ふっ、君にはまた今度だ・・・まあ何にせよ、先の会話は結花には秘匿しておくように。そうじゃないと、此方の全能力をもって君を社会的に抹殺することになる。または・・・今すぐ吸盤をひっぺがそうか?」


「怖っ!? あの・・・この状況で吸盤を剥がされると、どうなるの?」


「おそらく、意識だけがゲーム内に取り残される事になるだろうね。言わば、幽体離脱? そうなってしまった場合のサルベージ方法は今のところ見つかっていない。君は晴れて電脳生命体となってしまうわけだ・・・遺憾ながら」


「はい、黙らせて頂きます」


「うん、それが最善だ・・・さて、そろそろ市場へ着くよ。各店舗は露店として軒を連ねているから、迷う心配は無いはずだ」


「ありがとう、藤園さん・・・とりあえず、カテゴリー別に対応した店舗へ売りに行こうかな。買い取り金額も、その方が高いとかある?」


「待って・・・・・・君の予測通りだ、武器は武器屋へ売った方が多くの利益が出る。よく判ったね?」

「判ったというより、そうだと良いなと思っただけだよ。さあ、市場調査を兼ねて戦利品を現金に換えていくぞ」


 私は各店舗を廻って戦利品を売却しつつ、値段の相場や品揃え、商品のグレード等を確認していった。そして、戦利品が全て現金に変わってから買うべき装備を吟味していく。そこから導き出した答えが、以下の通りである。


「・・・革製の鎧(最高級)と斥候のマント(ステルス性能が15%上昇)・・・それだけしか買わないのかい、白枝君? 馬鹿なの?」


 藤園さんは、嬉々として装備を身に付ける私に向かって、冷や水の様な言葉を投げ掛けてきた。


「失敬だな、ちゃんと考えての買い物だよ? トライ&エラーが出来ない状態で優先されるべきなのは、防御力とステルスのはず。その二点の良いとこ獲りを可能にするのが、この装備なのです。確かに、防御力はフルプレートメイルに劣るかもしれない。けどあれ実際に着てみたら、重いし音もうるさくて・・・裏では歩く棺桶って呼ばれてるみたいだよ? POPにそう書いてあった」


「・・・君の言いたい事は解るけど、武器を買わないでどうするつもりだい? そのままだと、89%の確率でこの先のボスに殺される。おっと11%も勝率があるじゃないかなんて言わせないよ? 10%は君ならもしかしてという希望的観測、残りの1%は不測の事態を加味した奇跡の数字さ」


「う~ん・・・武器って最初の町で買うより、ちょっと足を伸ばした次の町くらいが良いのが置いてあるケースが多いんだけど?」


「次の町? それがあるのはボスを倒した次のエリアだよ」


「マジですか!? だから最初の町に最高級のグレードまで売ってたのか・・・まあ、武器って拾えるイメージもあるし、大丈夫だよ」


「君の自信の泉はどこから湧き出してくるんだい・・・最低でも良いから、武器を買うんだ、判ったかい?」


「いや、その・・・この防具を買い揃えたら、ほとんどお金を使い果たしちゃったんだ。最低価格帯のダガーすら買えない現実がここに・・・」


「・・・はぁ?」


「仕方ないよ、最高級だもの・・・それより、残りのお金で占いが出来るらしいから、行ってみるよ」


「ちょっと!? それを使わずに、また町周辺の敵でも倒して、必要なキャッシュを貯めるとか考えないのかい?」


「物は試しってね♪ ほら、あのオバサンも不安な時に行けって言ってたし、ゲーム内での勝率を見てみようよ?」


「はぁ、これだからギャンブラーは・・・今回だけは見逃すけど、結果次第では判っているね?」


「はいはい、頑張って敵を倒しますよ~」


「ほら、すぐに動いて! 無駄に出来る時間は無いんだよ!」


「は~い」


 藤園さんの機嫌がけっこう悪くなってきたので、私は駆け足で市場の西へと向かった。


 占いといえば人目に付き難い場所でひっそりと店が出ているイメージがあった為、容易に見つかるのか不安はあった。だがすぐに、占い処という看板がデカデカと掲げられた天幕を発見するに至り、やっぱりゲームなんだなと実感させられる事になる。


 中へ飛び込むと、ロアフレンドリーとは程遠いアラビアンな女性占い師が水晶を構えて待っていた。客が来るまで、ずっとこうして居たのだろうか。だとすれば、頭が下がるロールプレイだ。


「ようこそ、占いのや・・・」


「ボスと、この装備で闘った場合の勝率を占ってください!」


 台詞を食い気味で要求しても認識してくれるのが、このゲームの良いところである。


「少々お待ちを・・・・・・出ます!」


 占い師が撫で回していた水晶を掲げると、そこから光が溢れだしてきた。どうなるのか、眩しいが注視していると、光は天幕の壁へと伸び、プロジェクターの様に結果を映し出した。


(残念! 勝率ゼロだよ? 死んじゃうから考え直して(涙))


 色々と、残念な結果である。


「あらあら、あまり良い結果ではありませんでしたね。追加料金で開運の祈祷が出来ますが、どう致します?」


「ああ、お願いします。有り金全部で」


「おい!」


 藤園さんの痛恨の叫びと共に、猫君が私の右脛に噛み付いてきた。


「痛い痛いっ! LIFE減っちゃうから、噛まないで!?」


 どうにか猫君を引き剥がし、抱き上げて面と面を突き合わせた。


「どうしたのさ、藤園さん・・・実力行使なんて、らしくないじゃないか?」


「らしさなんて知ったことか、君の凶行を止める為に強行手段に出たまでの事だよ。というか顔が近い!」


「大丈夫だって、大した額じゃないから。祈祷の効果も知っておきたいんだよ、体感で」


「チッ・・・データを読み出して上昇率を試算しても無駄みたいだね。分かったよ、運なんて言う非科学的な数値を否定する良い機会だ。黙って見ているよ」


「うん、ありがとう」


 私は猫君を床へ降ろし、占い師に有り金を全て渡した。そうして行なわれた開運の儀式だったが、謎の白い粉を吹き掛けられ、開始3秒で終了してしまった。粉まみれで天幕を後にすると、外で待っていた猫君が、それ見たことかと言わんばかりに伸びをしている。


「それ見たことか・・・チンパンジーにも劣る馬鹿野郎だな、君は?」


 口頭でも言われてしまった。


「ま、まだ判らないだろ? きっと良いことが起こるよ・・・たぶん」


「はっ、これで幸運が舞い込んだ時は、君にキスでもしてあげよう。此方の計算違いでしたって負けを認めてね?」


「そう虐めないでよ、駄目だったって判ったんだから。ほら、失敗は成功の・・・」


 私が必死に言い訳を考えていると、背後から肩を叩かれた。振り返ってみると、細長い包みを持つ、小柄な老人が立っていた。


「お前さんが、盗賊共を退治してくれた人かい?」


「え? 町の近くに居た連中の事でしたら、そうですが?」


「そうか、ありがとうよ・・・奴らには長年困らされていたんだよ。お礼としては不足かもしれないが、どうか受け取って欲しい」


 そう言って、老人は包みを手渡してきた。そして促されるままに、包みを解いていった。


「・・・これは!?」


 包みの中から、拵えの上等な鞘入りの太刀が顔を覗かせた。


「儂がヤンチャしていた頃に使っていた獲物だよ。手入れは欠かしていないから、まだまだ現役だ。使わないにしても、売って路銀の足しにでもしておくれ」


 老人はそう言い残すと、制止も聞かずに歩き去ってしまった。そして結果的に、如何にも業物な武器が手元に残っている。


「・・・嘘だぁ」


 藤園さんの、魂が抜け出してしまいそうな感情の吐露を耳にし、私もようやく状況を理解することが出来た。


「つまり・・・開運のおかげ?」


「そんな馬鹿な・・・・・・何て事だ、ランダムイベントだって? 最初の盗賊を逃げずに倒したのがトリガーに・・・・・・しかも、武器を装備していないことが隠し条件の。おいおい、この町で買えるどの武器よりも強いじゃないか・・・」


「おお、凄いじゃん! やっぱり買わなくて正解だったな・・・という事は、俺の勝ちなのかな?」


「ぐっ・・・・・・納得は到底出来ないが、その通りだね。その、約束の件だけど・・・」


「ああ・・・止めておこう、誰も幸せにならない」


「いや、そうもいかないさ・・・猫を抱き上げてくれ」


「猫君を?」


 私は言われるがままに、猫君を抱き上げた。


「それで?」


「それから・・・こうだ」


 猫君が頑張って頭を上げ、彼の鼻先と私の鼻先をくっつけてきた。


「・・・何これ?」


「その・・・自然界における、哺乳類のキスだよ。飼い猫にして欲しい仕草のトップに躍り出ている」


「ああ、なるほど・・・・・・何故か判らないけど、癒されるものはあるね」


「・・・約束は果たした、早くその武器を試しに行こうじゃないか」


「おお、確かに! ワクワクして来たよ!」


 私は猫君を放し、全速力で始まりの町の北門へと駆け出した。

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