1149話 感動の再会?
「レインっ!!!」
客間? でくつろいでいると、ふと、聞き覚えのある声が。
聞き覚えというか、聞き慣れているというか。
絶対に忘れることのない声。
強く、美しく。
凛としてて、かっこいい声。
その持ち主は……
「タニ……ア……?」
振り返ると、入り口の辺りにタニアの姿があった。
竜形態ではなくて、いつもの人型だ。
元気でかっこよくて。
そして綺麗で。
タニアだ。
「レインだけじゃなくて、みんなも……!」
タニアは嬉しそうにしつつ、こちらに駆けてきた。
ただ……
俺は困惑していた。
他のみんなも困惑した様子だ。
え? なにこれ?
それはなに?
そんな感じで、ものすごく困惑した様子だった。
「ちょっとレイン!」
「え? ……あ、うん。どうしたんだ?」
「どうしたもこうしたも、なによ、その態度! 久しぶりの再会なのに、もっと他に言うことはないの!?」
「いや、まあ……あったんだけど。色々とあったんだけど」
会いたかった、とか。
元気にしてた? とか。
本当に色々なことを話したかったのだけど……
ただ、今のタニアを見て、それらのことは全部頭から吹き飛んでしまった。
「その……一ついいか?」
「なによ」
「……なんか小さくないか?」
タニアは小さくなっていた。
元々、タニアは十八歳。
背は俺と同じくらいで、体のラインも暴力的。
なのだけど……
今のタニアは、どう見ても六歳くらい。
すとーん、ぺたーん。
ちんまり。
そんな擬音が似合いそうな感じの幼女になっていた。
「うっ」
「人間への変身、なにか間違えていないか……?」
「……勢いでいけばごまかせるかも、って考えていたけど、そういうわけにはいかないみたいね」
それは無理だろう。
どれだけの勢いがあったとしても、タニアが幼女になっていたら気づかないわけがないし、戸惑わないわけがない。
小さいタニアがため息をこぼす。
「残念ながら、変身を間違えたわけじゃないわ。今のあたしは、こんな姿になっちゃっているのよ。本当はもっと早く帰ろうと思っていたんだけど、これのせいでどうしたらいいかわからなくて、なかなか帰れなくて……」
「いったい、どうしてそんなことに?」
「説明するよっ!」
新しく姿を見せたのはミルアさんだった。
タニアと同じ、燃えるような赤い髪。
でも体は小さく、今のタニアと同じくらい。
でも色々と……まあこれくらいに。
タニアの母親だ。
「えっと……おひさしぶりです」
「うん、ひさしぶりだね、レインくん! 元気にしてた?」
「はい。ミルアさんは……元気みたいですね」
「私はそれだけが取り柄だからね、あっはっは!」
どう反応していいかわからない。
ただ、ちょっと安心した。
最後に会った時からなにかが変わった様子もない。
それなのに、どうしてタニアの婚約なんて?
色々と聞きたいことがあるのだけど……
でも、タニアにも話を聞きたくて……
まいったな。
ここに来て、さらに予想外の事態で混乱してしまい、なにをどうしていいか迷ってしまう。
ほんと、どうすればいいんだ……?




