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ハジマリのハジマリ

作者: どくどく

とある番組が始まった


「さ!始まりました『現代の若者と生で討論』の時間です!!この番組は今問題になっている事を生放送で包み隠さず討論していただく番組です」


司会者カンペに視線を移す


「え~今日の若者は二ートの皆さんです!」


そう言って正面から右側の雛壇に三十人の人たちが段々になって腰かけていた


「そしてその方たちと討論していただきますのは、こちらの方たちです」


そう言って左側は、8人の人たちが 、政治評論家、教育評論家、毒舌タレント、知性派タレント、おバカタレント、芸人といった並びだ


「え~と、ですね、今回は社会離れがひどすぎる人たちという事で、どうですか○○さん二ートと言う事ですが」 


と、隣にいる女子アナにふった


「え~とそうですね、…あの、まあこれだけ社会で問題視されている事んなので、本人の意見も聞いてみたいですよね」


「まあ、その辺も当人と専門家を交えて討論していきたいと思います。


それでは、cmの後スタートです」


そしてcmに入っていった。




「さ、それではさっそくですね討論していきたいと思います、それでは二ートの方たちには事前に自分の主張をフリップに書いて来ていただいているのでそれを出していただいていいでしょうかそれでは、どうぞ~」


そういって一斉にフリップを出して言った そこには、「働かなくて何が悪い?」「働いたら負け」「働く気はあるけどその環境ができていない」「社会が悪い」「会社が悪い」「趣味の時間だからいい」

「親がしょうがなくでもおこずかいを渡してくれる。これは技術だ!」

など自分の主張が書かれていた。 そして


司会者

「え~それではですね、まずはこちらの方の意見を聞きましょうか、ね? えーと13番の方「働いたら負け」というのはどういうことでしょうか」


13番

「これはあの読んで字のごとくですね、あのー今、会社で働いている人? なんでそんなまでして、働いているのか理解できないですねww」



毒舌タレント

「あのさ、とりあえず君さ、なに?その半笑いの態度 自分の主張だろ、だったら堂々と自分の考えとして言いなよ!誰かに言わされた、考えたみたいな顔してさ、本気の自分の言葉で言えよそれが主張だろ!

そうじゃなかったらさ本気の言葉で話してる俺達がばかみたいだろ!!」


そう言って討論は始まった、フリップに書かれた引っかかる主張や見た目 THE二ートみたいな人、逆にイケメンでファッションもさわやか系の人 自分の主張こそ正しいと言った人 そんな人たちと評論家、タレントが交互に自分達の意見を交しテレビ受けする感じの雰囲気で進んでいった。そんな中


毒舌タレント

「そ~だよ こっちだって君らの意見が、正しくないとは言ってないんだからさ。それじゃあ次は、

ん?21番の君? 『自分んがここにいる理由が分からない』これってどういう意味?」


21番

「あ~、はい実は僕、働いてはいないんですが収入はありまして。ですからこの中にいるのは違うかなと、思っているんですよね」


毒舌タレント

「ん?どういう事?」


21番

「いや実は僕、株をやっていまして、ある程度の資産と毎月の収入があるんですよねなので今は、働かなくても生活が出来ているという事なんで」


毒舌タレント

「え、それじゃあそこに座っているのはおかしいよね」


政治評論家

「いやいやそれは間違っていますよ、ある程度の収入があるとは言っても将来の事を考えると一度は社会に出て、しっかりとした仕事を経験する必要がありますよ、もしその収入が無くなったらどうするんですか?」


21番

「いやですから不動産、資産運用での収入と 株での収入でどちらかがダメならどちらかで補う、という事ですけど?」


政治評論家

「だから!その二つがダメになった時どうするのかと聞いているんだ!!」


21番

「いや、その考え方はおかしいでしょ、駄目になったらって、じゃあ今社会に出て働いている人たちは自分んが首になったり、倒産したりしたとしてもその時の準備ができているんですか?そんなわけないでしょ、それなのに、こっちだけ全部だめになった事心配しなきゃいけないのはおかしいでしょ?」


毒舌タレント

「そうですよ、今のは違うと思いますよ。僕らみたいにテレビに出させてもらってる側からすると、不安定な物の上で収入を得ているので、だめになったらってね~」


司会者

「エーそれではですね。21番の彼、逆に二ートの方たちに言いたい事とかはありませんか?もしくは二ートの方たちが社会にでるにはどうしたらいいと思いますか?」


21番

「ん?言葉道理のことをすればいいと思うよ。―――要は二ートをこの国から消したいんでしょ?だから言葉道理消せばいいと思うよ」


その一言で会場が静まりかえった


司会者

「え~とそれは死刑にしろ、という意味ですか?」


21番

「いやさ、働かない事を犯罪にしちゃうと色々不満だと思うけどさ、社会のいまのシステムとして望む国民は、働く国民でしょ?つまり納税、国にお金を払う国民が望まれているわけじゃん?だから二ートってシステム上は不必要な国民になるわけ、だからそこん所を正直になれって言ってんの」


知性派タレント

「あのちょっといいですか?それは働かない人を刑務所に入れて更生させるという事ですか?」


21番

「刑務所も税金んで運営しているんだよ?そこでまた国が金をかけたらだめでしょ?だからある一か所にさ捨てるんだよいわゆるゴミ箱、ダスト法?。 二ートって言うのはさ、守られている事を分かってないんだよ、会社や社会、経済というシステムから出る不平等や不条理、そう言ったシステムから出るゴミのような物を大事そうに拾って自分達の糧にしているんだよ、それこそスラム、スラム住人のそれじゃないかだから規制するんだよ、臭いものには蓋をするってね。スラム街のある先進国はどこもやっている事だろ?」


会場

「……」


21番

「大体、システムに不備が出るのは当たり前なんだよ、だって一番上にいるのは、限られた過去、現在、未来の人間のためだけ、その人間のやりたい事求める事をかなえるシステムなんだ、これが全部機械のようなシステムなら 全部機能停止して動かないという選択をするはずだろ?だって機械に目的や欲求は無いんだから、機械ってそう作られるべきものだし?目的と欲求がついたら人と変わらないしね。

社会の原動力は人間の目的、欲求。それも上の人間のね」


そう言って21番はゆっくり雛壇を降りてカメラの前に立った


21番

「だからさ、これを壊すにはにはさ、デモやクーデター、一揆みたいなことが必要なんだよ。そう

スラム住人による反乱! 下にいる人間が上の人間への突き上げ、成り上がり、下剋上……

それぐらい必要だと思うんだよね、あ~大丈夫、大丈夫 日本はやさしい国だから」


そう言って21番は顔を笑顔に変え


21番

「20人程度死ねば日本は、君たちに有利な条件を出してくれるよ、やっぱ平和な国ってイメージは崩したくないだろうからさ」


するとその中の二ートから


14番

「それは君が首謀者になるってこと?」


21番

「へ?……ぷっ、あはははは、 なんで?なんで僕が?僕がそんなことする訳ないだろ。これは暇つぶしだよエンターテイメントだよ こういうネタが有るんで使ってくださいってことだよ?そんなめんどくさい事しないよ、こういう事件が起きて一番得をするのは、金を稼いでいる傍観者だよ?テレビを見ながらへーこんなことが起きているんだ。って言いながらビール飲む、それがやりたいがためにやってくんないかなって思ってるんだよ 内乱まで発展してほしいな、殺し殺され、ぁの平和な国はどこに!?みたいなさ」


すると会場中が、徐々に徐々に騒がしくなり21番の今までの発言に対する反対意見や異論、考察、などさまざまな言葉が怒鳴り声になって会場をうめつくしていった 

そして


司会者

「みなさん、皆さん落ち着いて、落ち着いてください!!ちょっと待ってくださいこれでは収拾が付けられないので一度、cmをまたぐそうなので一旦仕切り直しましょう。それではcmです」


そしてテレビにはcmが流れた。そしてその会場ででは、番組のプロデューサーが出てきて


プロデューサー

「すいませんが21番さんちょっとこのままでは番組にならないのでここで退場してもらえませんか?」


21番

「あ、はい、わかりました。まあしょうがないですよね。 ――でも」


そう言って二ートたちの前に立ち


21番

「君らの頭の中は妄想で、現実は幻想で、……君らにリアルは無いんだ。なら楽しくやらなきゃ、今の社会、壊そうと思えば簡単だろ?」


そう言って21番は帰っていった


そして会場が気持ちの悪い空気の中cmが明けたフォローも中途半端にしかできず番組が終わった

その後この生放送がきっかけで内乱勃発。


する訳もなくネットニュースでちょっと話題になるぐらいで沈静していった


そしてとあるビルの一室で


???

「いやー結構、結構、何にも変わらないことが証明されたね賭けは僕の勝ちかな?」


???

「ちょっと待てよ少しは話題になったろ?視聴率もよかったし今後に何度か試してからでも遅くはないだろ?」


???

「模倣犯のようにか?いいだろもう、そろそろ可決しなければ上がうるさいんだ」


???

「分かりましたよ、それから改正受理の手続きはそちらでしてもらいますから」


???

「ああ、頼んだよ、21番君?」


21番

「いい加減その呼び方やめてくださいよ、それに僕が言った事本当に必要なんですか?」


???

「ああ、間違ったことは、言って無いだろ?それに本当にその展開になればやり易くなるよ」



そして翌年、社会復帰措置として


『ダスト法』執行


日本に本物のスラム街が生まれた


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