親友がわたしの彼氏を奪ったけど…
わたしには、親友ができた。
親友の名前は、亜梨沙。
そして、わたしの名前は香恋。
実はわたし…好きな人がいてね、亜梨沙が相談にのってくれているの。
三人とも、同じクラス。
その亜梨沙のおかげもあって、好きな人が彼氏になりました‼︎
彼氏の名前は、友樹。
同級生なんだけど、大人な感じがわたしは、大好きなの。
いつもわたしに、大好きだよって言葉をくれる。
大好きと愛してるの言葉を言ってくれることによって、わたしは安心していた。
その言葉が、魔法のように思えていたの。
言われれば言われるほど、愛されてるんだなぁってね。
それを亜梨沙に言ったら、
「いいなあ」
って、羨ましそうにしていた。
だから、亜梨沙は好きな人いないの?って質問したんだけど…
遠くの方を見つめながら、
「うーん、どうかな?」
って言いながら、ちょうど廊下を歩いていた友樹をみながらいったの。
「香恋は、いいよねー。あんな優しい彼氏いてさ」
「亜梨沙にも、いい彼氏できるって。好きな人できたら教えてね?協力するから」
「ありがと」
それから数ヶ月後…
なんだか、最近…友樹がつめたいの。
目が合わないっていうか…
微妙に避けられてる?
亜梨沙に相談したら、
「倦怠期?かわいそう」
って、慰めてくれたんだけど…
その数日後に、友樹からまさかのことを言われたの。
「別れよう」
…
そうか。
やっぱり、もうわたしのこと好きじゃないんだね。
薄々気づいては、いたし…。
わたしは、すんなり別れを受け入れた。
でもね、その次の日…
みてしまったの…
放課後、亜梨沙と友樹が手を繋いで下校しているところを。
…
その日は、二人をみたあと…走って家に帰り、泣いた。
まさかあの二人が?って。
でも、わたしの見間違いかもしれないし…
きちんと二人に確認しようと、次の日の放課後に、二人を呼び出したの。
そこで、昨日のことを確認すると亜梨沙が、フッと笑って、
「ごめん、好きになっちゃった」
って、友樹の手を握ったの。
友樹は…眉をひそめて、
「そういうことだから、ごめん」
って、亜梨沙の手をひいて行ってしまった。
…
親友と彼氏が…
…
次の日、亜梨沙はわたしから距離をとろうとしていた。
でもね、友樹って魅力的なんだもん。
好きになっちゃうの、わかる。
だから、亜梨沙に移動教室一緒に行こうって、声をかけたの。
亜梨沙は、驚いた顔をしていたけど、笑顔でこたえてくれた。
クラスのみんなは、まだわたし達が別れたことを知らない。
でも、しばらくするとウワサが広まって、友樹と亜梨沙は、最低って言われてた。
そして、直接わたしに
「なんで裏切り者を許してるの?」
って、言ってきた人もいた。
でもね、わたしは
「好きになっちゃったなら、仕方ないし…それに、わたしよりも魅力があったからこそ、亜梨沙は、友樹に選ばれたんだと思うの。だから、これはわたしの努力不足。もっと頑張らないとってことなんだよ」
って、返したの。
それからは、あんまり皆が騒がなくなった。
本人がそういうならね、って。
ウワサが落ちついたと同時に、また皆が騒ぎだした。
亜梨沙と友樹があっという間に別れたってね。
亜梨沙に確認すると、亜梨沙は明るく
「うん、別れたよ」
と、こたえた。
…
そう…なんだ。
それからすぐだった。
友樹がわたしにやり直したいって言ってきたのは。
親友を許したんなら、オレも許してくれるよね?って。
…
人を大切に愛せず、すぐコロコロ気持ちをかえるひとは…無理かなって考えてね、ごめんなさいをした。
あれから、何年も月日が経った。
同窓会には、三人揃うけど、友樹とは話していない。
でも、友樹はいまだにわたしと別れたことを反省しているみたい。
香恋ほどの人は、いないってね。
それでもわたしは、やっぱりごめんなさいだ。
亜梨沙とは、今でもたまに連絡をとっている。
あれ以降、彼氏を奪われることもない。
一回仕返しに奪ってやれば?って言われたりもした。
でも…それは違うと思う。
そんなことしたら、相手の彼氏にも失礼だもんね。
そんなわたしには、わたしだけをきちんとみてくれて、愛してくれる彼氏がいる。
今は、とっても幸せだ。
そして、友樹は永遠にごめんなさいだ。
おしまい♡




