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操り人形の王  作者: 真知コまち


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23/25

23話 欲に目が眩むと、心が薄れる


「取り敢えず、叔父さんと揉めてたから、追って来たけど…」

 林の影の中を移動し、開いた窓に伝う影に潜る、ヘル。


 「どうなっている!作戦あんさつは、成功したのではなかったのか」


  「それが…魔獣は出せたのですが、偶々、王の元に兵士が居た様で…」


 あれ?

 今の話、叔父さんが、捕まる原因になった事件のことだよね?

 ひょっとして、この人たちが…真犯人?


 「証拠は、消しただろうな?」


  「はい。魔術師は、全員、ころしました。ただ…」


 あ~聞こえ無い、聞こえ無い

 まだ父に、叔父さんを助けると、明確な返答はしていない

 影魔法も習得したし、わざわざ、王と臣下の面倒あらそいに、巻き込まれる必要は無い!

 早く、ここを離れて…


  「いえ!何でもございません」

  

 「そうか…」


 

影の中を移動し、王宮へと向かう、ヘル。


 ・・・”ただ”って、何だろう?

 隠されると、余計、気になる~

 いや、かかわらない、かかわらない

 でも…ちょっとだけなら…

 そうだ!叔父さん自身に、犯人を捕まえさせれば良いんだ

 証拠を密かに集め、叔父さんに渡せば、誰にも知られず、助けられる

 ついでに、転生者では無く、無能だと分かれば…ちち勘違きたいいも消えて、一石二鳥

 いや!魔獣を出す魔法を手に入れて、一石三鳥に?

 けっして、魔獣を出す魔法に釣られたから、叔父さんを助ける訳では無い

「第一目標は、叔父さんが、叔父さんの無実を、証明することだ((あと、魔獣も…))!」

 

 「その件でしたら、調べがついておりますよ、ヘル様」

  影に潜み気を抜くヘルに、兵士に扮装したオネットが、話し掛けて来た。


「!」

「え、え~と…誰だっけ?」


 グサッ!

 「お、お気遣い頂かなくて、結構ですよ」

 「無かった事とは言え、私の犯した罪は、消えない過去ものですから…」


 ごめん。本当に、覚えて無いかも…

 罪?悪い事をされた人物の記憶なかに、こんな兵士いたかな~

 思い出せない…けど、反省してるし、心を入れ替えたのだろう(良い人…多分)

「それで…何を調べたの?」

 

 「犯行に使われた絵画を盗み取り(回収して)、調べたところ…」


  「ヘル様。お耳に入れたい事が、起きていまして…」

   同じ影に、入り込んで来たクラストが、ヘルの耳元で囁く。   


「な、何?」

 びっくりした~次から次へと、脅かさないでよ~

   

  「ランベイル・オスロが、脱獄しました」


「うん。叔父さんを、探そう!」

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