映画の黎明期
映画の黎明期
なんともいい時代になったなあと思うのだよ。以前はどう努力して見ようとしても見れなかった古い時代の映画が、今では動画サイトで自由に簡単にみられるようになったのだ。
映画の黎明期は19世紀末である。映画と言えるかどうかだが、映像の一番最初は1888のルイ・レ・プランスであると言われている。その映像も見たが、庭で男女が踊っているという数秒の映像である。
その後1889年にエジソンがキネトスコープを発明し、映画を撮っている、この映像も残っているが、女の人がリボンをもって踊っているというやはり数秒の映像である。今から見れば面白くもおかしくもない。しかしエジソンの機械は、筐体の覗きメガネから見るというもので、一度に一人しか見られなかったらしい。
現在の映画の形態はリュミエール兄弟が1895年に開発したものとされる。またそれまでの映像は情景描写が主で、ストーリーのある初めてのいわゆる「映画」はリュミエール兄弟の「水をかけられる散水夫」が初めてだそうだ。これも見ることができる、まあ他愛ないコントだね。
特撮映画は、ジョルジョ・メリエスが初めて作ったと言われている。メリエスが街角の情景を撮っていると、カメラが突如故障して止まってしまった、その後何かの加減でまた動き出した。それを知らずに現像したら、走ってくる馬車が、突然霊柩車に変わっていたという映像になっていたという、特撮はここからはじまったらしい。
初の特撮映画は1901「大空征服」という映画ではないかと思う。スクリーンプロセスが使用されている。これは変なおじさんが帽子を振りながら、変わった自転車に乗り、パリの空を背景に飛ぶだけという映画である。その情景が約1分間にわたり延々と繰り広げられるだけという映画である。面白くもなんともないんだが、当時の人はこれが面白いと思ったんだろう。
初のSF映画と言われているのは1902メリエスの「月世界旅行」である。顔のある月に砲弾が刺さっている図柄は有名なので一度は見たことがあると思う。これも見たが、完全に舞台劇で、当時の舞台をそのまま映画に撮っただけだった。内容がSFなだけで特撮はなかった。
では初の怪物映画とは何か。この時代人間に変な格好をさせ怪物と称しているしょうもない映画が多数ある。1910「フランケンシュタイン」もこれのひとつだ、あまり面白くなかった。1920「巨人ゴーレム」は多少ましだが、少し大きな人がメイクしたに過ぎなかった。
やはり1923「ジークフリード」に出てくるドラゴンではないかと思う。レールで動かされる巨大なドラゴンが出てくる。これはダイジェスト版をみた。ジークフリードが物陰から突然現れ、ドラゴンに切りつけ、また急いで物陰に戻っていくを繰り返すのが、見ていて多少情けないが、最後はドラゴンの首をザックリ切って退治するのでよしとしようと思う。
いや本当に見れると思っていなかった映像が見れるなんていい時代に生まれてよかったと思っています。