雑感1
昔のことを思い出したので書いてみる。
私の友人にM君という人がいる。非常に鋭い事を言うので有名である。
たとえば、彼は「ガメラ3」のラストについてこう言った。
「ジャンプの打ち切り漫画みたいだ」
また、「パシフィックリム」についてはこう述べた。
「4クールある海外SFドラマのラスト3話の再編集版だな」
皆うなったもんだ。だってそのとおりだもの。
さらに、ある時彼はこう断言した。
「SF作品なんて、3行で要約できる」
ハインライン「夏への扉」
コールドスリープ、
いろいろあって、
美女と結婚
バロウズ 火星シリーズ
火星行き、
いろいろあって、
美女と結婚
同じく金星シリーズ
金星行き、
いろいろあって、
美女と結婚
ペルシダー 以下略
いろいろあってが大事なんだなんて雑な反論はしない。でも、いろいろあってを抜いてみると、SFって願望充足小説なんじゃないかと思えてきた。
流石にハーレム系はないよな、と思ったが。
いや、まてよ。男性のみがかかる病気で、男性がかなり少数になってというSFを読んだ気がするぞ。「豚の飼育と交配について」とかだったような、他にもあったような気がする。やっぱり願望充足小説なのかも。
さらに彼はこうも言った。
「怪獣を漢字一字で表現できる」と。
濃:ゴジラであると。
こういわれると、ゴジラにしか見えなくなってくるから不思議だ。ここでみんなが燃えた。色んな漢字を出してきたんだが、覚えているものを列挙する。
卍:ガメラの飛行形態である
甲:ビラ星人
光:キングギドラ、羽ないけど
乙:マンダ
顎:エイリアンである
泥:ヘドラ
廻:ゴーガ
大大:二文字だけどペスター
もっといっぱいあったんだけど忘れたなー。
それから、一度M君と議論になったことがある。あれは「ゴジラ対デストロイア」が上映されている頃だった。
「あんな映画を作るくらいなら、ゴジラ映画なんてもう作らなくてもいい」とM君。
私はそれに反論した。
「それは違う。確かにあの映画は駄作だ。(つまり二人とも見に行ってるわけよ)だが、継続してこそ意味がある。続けて作っているうちにそのうち素晴らしい作品が生まれるはずだ」
この議論は私の勝ちだな。そのさきに、シン・ゴジラとゴジラ-1.0が出来たんだから。




