ガメラ第2期シリーズについて
ガメラ第2期シリーズについて
ガメラ第二期シリーズは、バイラス、ギロン、ジャイガー、ジグラの4作を指すと思う。「宇宙怪獣ガメラ」を混ぜる人もいるが、私としてはあれは番外編としたい。ほとんどライブフィルムでできており、マッハ文朱のレオタード姿が見たい人が見る映画だと思っている。
私はガメラ第二期シリーズは駄作ぞろいと思っていた。特撮はチープ、主人公はお子様、お話も単純と思っていた。
しかし、親戚の小学生と話してたこたとがあり、びっくりしたことがある。その子は「ガメラ対ギロン」を大好きだといったのだ。自分と同じ子供が主人公で、他の星で色々な冒険をし、最後はガメラが悪い怪獣をやっつけ、主人公を助けて地球に戻してくれた。凄く面白かった。という趣旨の話をしてくれたのだった。
私は蒙を開かれた思いがした、子供から見れば、もしかしたら夢のあるファンタジーと映っているのかもしれないと。
アメリカの映画評論の本を読んだことがあり、その中で「オール怪獣大進撃」を非常に夢のある子供を主人公にしたファンタジーの傑作と書いてあって、愕然としたことがあった。
これと同じなのではないだろうか。子供の視点に立ってみれば、自分と同年代の子供が主人公で、絶対に守ってくれる味方がいて、最後は正義が勝つと分かっている冒険ができるという非常に夢のある面白い話になっているのではないかと。
そういう小学生の視点に立ってみれば、ガメラ第二期シリーズは非常に夢のあるファンタジーなのではないだろうか。
もちろん個々の作品で違いがあると思う。
「バイラス」と「ジグラ」は、お金に困ったとき怪獣映画は浜辺に行くの法則が見事に出たと思っている。セットがいらないから安く上がるんだろうなと思う。
「ジャイガー」は大映末期でも何とか金使って、初期のようなものを作りたいとの気持ちは伝わってくる。
ガメラ第二期シリーズ全作品、子供の視点立ったうえでの再評価が必要ではないかと思っている。




