ロボットについて
ロボットについて
最近思うのですが、20年前の人が、もし現在に連れてこられたならば、一番驚く事は、全員が小さな通信機を持っていることではないかと思います。しかもその通信機は、出力を上げるということで実現したわけではなく、中継アンテナを至る所に林立させるというかなり強引な方法で実現しているとこも驚くところだと思われます。
また宇宙ステーションは実現しているが、回っていないというのも驚くところかと思います。
それでは今後20年で一番進歩している分野は何かと言うとロボット工学ではないかと私は思うのです。
人工知能を備えた人間型ロボット、別名アトム型ロボットはまだないでしょうが、今後介護補助ロボットや、レスキュ—ロボットなどの用途を限った実用性の有るロボットが実現しているのではないかと思います。
それから一つ予言させてもらえば、アトム型のロボットを開発する国はまず日本(あるいは東アジア文化圏)だと思うのです。その理由は、キリスト教文化圏では、人を作ることは神の仕事であり、人が人ににたものを作ることは神への冒涜と考えられていることで、これをフランケンシュタインコンプレックスといわれています。小説のフランケンシュタインも、最初のロボット小説と言われているR.U.Rでも、神の領域を侵したものは、その作られたものにより滅ぼされています。
これに反し、日本人にはこのようなコンプレックスはなく、むしろロボットに対する親近感があります。これは手塚治虫氏の功績が大きく、若いロボット工学者の多くは「アトムを作りたかった。」と述べています。私はこのアトムによるロボットに対する親近感をひそかにアトムシンパシーと呼んでいます。
この心理的ベクトルの違いを大きいと思われます。片やフランケンシュタインに足にまといつかれているのと、アトムに手を引かれているのではかなりの違いと思います。。
というわけでアトムは日本で生まれると思うわけです。
何年後とは、はっきり分かりませんが、約20年後くらいには実用化されていないかなあと希望しています。
もしそうなれば、我々の老後は、アトムに介護されているかもしれないということで、これはちょっと愉しみかなあと思うのですが。




