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放射能と巨大生物

放射線で生物は巨大化するか。


 B級映画では、放射線により、生物が巨大化し、人類を襲うというのは、定番になっている。「放射能X 1954」蟻、「The Beginning Of The End 1957」バッタ、「タランチュラの襲撃 1955」蜘蛛、「The monster from green hell 1957」蜂、「attack of the crab monsters 1957」蟹ときりがない。しまいには「戦慄プルトニウム人間 1957」では人間まで巨大化している。



 では巨大生物がでてくる最初の映画は何か?「超SF映画」「怪奇SF映画大全」「漫画少年別冊すばらしき特撮映像の世界」などの資料から考えるに、「Siegfried 1924」の巨竜ではないかと思う。


その後「失われた世界 1925」の恐竜、「キングコング 1933」と続くが、どれも元々巨大で、巨大化したわけではない。その前に「巨人ゴーレム 1920」があるが、それほど巨大なわけではない。



 では、初めて放射線で巨大化した怪物の出る映画は何かというと、どうも1954年に作られた「放射能X」ではないかと思われる。「原子怪獣現る 1953」のほうが早いが、これは古代の恐竜が水爆実験で蘇っただけで、元々巨大なのである。「水爆と深海の怪物 1955」の蛸、は1年遅いしこれも最初から巨大で放射性物質の汚染で餌が少なくなったため、人間を襲うようになったらしいのである。また「海底2万マイル 1954」の巨大イカもはじめから巨大なのだった。



 では、放射線をあびると生物は巨大化するのか。昔の少年雑誌で、放射線を当てて巨大化した野菜がというような記事をみた記憶があるので、いろいろ調べてみたが、そんな例は一つもなかった。ネットで調べると、チェルノブイリや福島で巨大な草が、なんでいうのがいっぱい出てくるが、そんなのはたまたまで何の証拠にはなりはしない。



茨城県に放射線実験農場のガンマフィールドというものがある。ガンマ線をあてて突然変異をおこし、有用な作物を作ろうという施設である。この施設の説明を読んでみたが、病害虫に強くなったとか、収穫量が増えたなどはあるが、巨大化したという例は皆無であった。



考えてみれば当然の話で、体にある全細胞の遺伝子の中の成長を司る部分、その全てにピンポイントに放射線が当たらないといけないわけで、そんなことは不可能だろう。体の一部が巨大化したら、それは腫瘍というものではないだろうか。受精卵の遺伝子の成長に関する部分にうまく当たれば、どうにか可能性があるかもしれないが。ほぼ不可能といってよいだろうと思う。



つまり身も蓋もない結論だが、既存の巨大生物では飽き足らなくなったB級映画製作者が、何とかして色んな生き物を巨大化させようとして、丁度いい言い訳や説明として選んだのが放射線であろうと思われます。そんなところが正解かなあと思います。


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