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追放されし『異端者』、レオンの異世界革命奇譚  作者: 露月ノボル
【第三章】新たな門出
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第74話 スキル詠唱と経験値?

「ずっと続くわけじゃないのよ? 2人に別れている状態は良くないのは、貴女に貴女の世界の真理を伝えた時に知っての通りよ。でもかといって、無理にくっつけてしまうと、良くないのも分かるでしょう?」とリィズは言い、確かにその通りだし、しぶしぶ納得する事にした。


「しかしだ。わたしにしろ、レニーナにしろ、身体がうごかせるのが2分の1になるなら、じんせいが2分の1になってしまう。それはわたしにしろ、あたしなレニーナにしろ、幸せなことではないのではないだろうか?」と私は思った疑問を口にする。


 するとリィズが、何かまたロクでもない事を思いついた表情をしている。これはヤバい。


「いや、いまのはきかなかったことにしてくれ、そろそろ宿に戻って寝ることに……」


「話は聞かせてもらったわ! そういう時のためのスキルよ!」とリィズがまたもや成長期的に心配になってしまう胸をのけぞらしながら言う。


「ふふふ、ついに、ついに、この時が来たのね!! 貴女は『イミテートLv1』と『豊穣の祈りLv1』、そして『従属契約Lv1』のスキルがあるわ!!」


 確かにあるが……まさかとは思うが、必要な時は、植物で出来たドリアード的な身体を人為的に作って身体を私かあたしなレニーナかにそれを動かさせる、とか安直な事を考えていないだろうし、どうするのだろう。


 と思っていると、「そ、そ、そんな事、無い無い! あるわけ無いし!!!」と目を泳がせながら必死過ぎる否定をする。ふむ、それならどうするのだろう。


「えっとぉ…………つまり、私が言いたいのはね! なんていうか……?」と、要領が得ない。というより、身体が必要ならリィズが、あたしなレニーナに現在受肉させてるし、その今の身体ではダメなのか。


「それはダメーーーー!!!! やっぱり!! やっぱり、スキルを使わないと、フェアじゃないわ!! 異世界モノとして!!」と、ものすごい剣幕と表情で胸ぐらを掴まれ、苦しい苦しい!?


「それにほら、私がずっと一緒に居てあげられる訳じゃないかもしれないでしょう?なら貴女の力でできることじゃないと、良くないのよ」と、今度は確かに言い返せないことを言ってくる。


「ただ、よりによって『じゅうぞくけいやく』はダメだろう。それはどれいに使うものじゃないのかね」と私が言うと、「あ、それはほら、奴隷契約も単に『従属契約』のことだからね。貴女達が自分たちを労働力にするときは、『奴隷契約』って呼ぶみたいだけど」とさらりと言う。


「まあ、ようは従属契約だから、『奴隷契約』がむしろ異常なだけで、本来はその内容はいくらでもお互いの合意があれば、自由にできるのよ?」


「単に、魂の繋がりだけを持たせて行動とかには一切制限がない『従属契約』を用いる人間や他種族は居るくらいだし…。夫婦だったり義兄弟だったり仲間だったりで。ようは、魂で繋がる合意の契約だからね」とリィズは結構、この世間一般の知識からすると革命的な内容なのではという事を、また涼しい顔でさらりという。


「そ、そういう事だったのですか!? ま、まさか『奴隷契約』と、様々な『お互いに誓う契約』が同じだったとは……!!」と、ヨスタナ師が何だか元気になってる。私は話を元に戻すことにした。


「かりに植物のからだをつくったとして、『ごうい』をちかうけいやくだろう?植物にいしきは……そういえば、在る、というふうには聞いたな」と、私が自己完結的にぼそっというと、「その通りよ!」とリィズが何故か偉そうにしている。


「ごういがあっても、どうやって、そうからだをうごかせたり、いやまさか、たましい……とか……」と私が言いよどむと、「魂が憑依するだけよ?」と、まるで「今日の夕食はシチューよ?」と言うようなノリで軽く言われてショックを受ける。


 魂は……まあ、転生しておいて、魂の存在にショックを受けても仕方が無いのだが、地球ではオカルト分野だったので抵抗があってしまった。


「そうね! まずはほら、スキルの経験値を上げるためにも、練習でやってみなさいよ!」というのだが、「けいけん…ち?」と私は、また未知な単語が出てくるので首を傾げた。


「ほ、ほら、レベルが上がるには経験値を獲得して上げる必要があるのよ!レベル2まで経験値100ポイント……とか?」というので「100ぽいんと、とは、どれくらいなのかね」と尋ねると、「ま、まあ、だいたい、100……くらい……?」と歯切れが悪い。


 私がじーっと見ていると、リィズは目をそらしながら、「本当はまあ……使ってるうちの慣れとか、神との相性とかで、威力が変わるのだけど……。で、でも、ほら、経験値もレベルもスキルも、目安で!! こう、だいたいアバウトに、これくらい、ってのだけでも、あるって事にしておいたほうが、貴女の指針になっていいと思うの!!」とものすごく必死に訴えかけてくる。


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