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追放されし『異端者』、レオンの異世界革命奇譚  作者: 露月ノボル
【第一章】リンドル村の幸せな生活
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第43話 ウェスタ市への道中

  玄関のとこでトータさんと荷馬車が待っており、トータさんが「レニーナちゃん、お誕生日おめでとう」と微笑んでくれた。そして、「エミリスもお祝いしたがってたよ。また遊びにおいで」とエミリスちゃんの事をおしえてくれる。


「うん、ありがとう!また遊びにいくね!」


  と実際楽しみなので満面の笑みで答える。


「ああ、歓迎さ。護民官、そろそろ行くかい?」


 と父に言い、父は「ああ、そろそろ出発しないとな、トータさん、悪いが今日も頼むな」と父はトータさんに頭を下げ、母も下げたので、私も慌てて頭を下げる。


「それじゃ行きますか」


3人で馬車に乗る。御者席に父と私が乗って、荷台には母が乗る。馬がヒヒーン!と鳴き、馬車が走り出した。


 ガタン!ゴトン!かなりの衝撃だが、少し前よりか慣れたのか、あまりパニくらないで済んでいる。しかし、そうはいうものの…道を見てみると、確かに石などは取り除かれてはいるのだが、水たまりができた後が穴になり、道を悪くしているようだ。子石などもけっこう散らばっている。


 うーん、これはやはり交通インフラへの投資が必要なのではないか。ウェスタ市まで2時間だったか。しかし荷馬車の速度は決して早くない。それはそうだろう、慣れてたとしてもこれ以上のスピードで走ったら大変なことになるだろうし、商品を積む場合はあまり揺らすわけにはいかないだろう。


 こう、家族で用事があると、トータさんに頼んだりしてるが、父一人の場合は馬に乗って用事がある場合はウェスタ市に駆け付けるらしい。その場合だと1時間かからないそうだ。


 1時間かからないなら、確かにある程度の緊急事態には対処はできるだろうが、やはり時間がかかる。気になって父に尋ねてみる。


「このおみちって、誰が管理してるの?」


  父は一瞬びっくりした表情をして微笑みながら言った。


「色々難しい本とか読んでるらしいとは聞いたけど、管理とか大人が使う言葉も分かるのかあ。そうだなあ、この道とウェスタ市は領主様が管理してるんだが…まあ、あまり道の状態が良くないな、そういう事だろう?」と父は鋭い洞察で言って頬をかいた。


「予算で道の整備を年1回にするように訴えてはいるんだがなあ。3年に1回整備する現状が続いてて、なかなかなあ…」


  なるほど、そういう事か…。砂利道や砕石の道だと石がどれくらい貴重なのかによるが…。石畳に出来れば良いが、人口200人の村と7万人の都市を繋ぐのに石畳はコストパフォーマンスが悪いだろう。


  何か無いか…考えるが、古来でもローマンコンクリートなど技術はある程度分かるが、何の資源があり、いくらするのか、などの情報が無いと難しい。


 ガタゴトと馬車が進んでいく中、何か良い手がないかと考えながらも、道は難しいなら、定期便として、一日1,2回、乗り合いバスみたいのを作るのも手だなあ、と考えていた。


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