戻ってきたらまぁそうなるよね
「ただいまー。」
渡辺達との戯れを満喫して帰って来ました我が家のリビング。柄にも無く元気に挨拶して戻ってみた訳だけど、元気な挨拶は帰って来ない。
「…おかえりなさい。」
読書中の奈那葉はローテーションで返してくれた。そして、聖人さんいない。
「聖人さんは?」
「たぶんキッチンだと思うわ。…気をつけて。」
「ん?ああ。」
何だろ…今の意味深な言葉。
俺別に何もやらかしてないよな?普通に帰還しただけだ。余計な情報送って無いし…。
(トントントントントントントントン)
「あ、キッチンにいるっぽいな。」
(トントントントントントントントン)
「聖人さんただ…ぃ………。」
(トントントントントントントントン)
「娘が男の子とひとつ屋根の下娘が男の子とひとつ屋根の下娘が男の子とひとつ屋根の下娘が男の子とひとつ屋根の下娘が男の子とひとつ屋根の下娘が男の子とひとつ屋根の下娘が男の子とひとつ屋根の下娘が男の子とひとつ屋根の下娘が男の子とひとつ屋根の下娘が男の子とひとつ屋根の下娘が男の子とひとつ屋根の下娘が男の子とひとつ屋根の下」
(トントントントントントントントン)
「キヨヒト…サン…?」
(トン…)
「ん…ああ、はやと君。帰ってきたんだね。お帰りなさい。」
「タ…タダイマモドリマシタ。」
「夢花は元気だったかな。」
「トテモ、ゲンキデシタヨ!」
「そうか、良かった。……ところで、はやと君の事は信用してるけど…夢花に何もしてないよね?」
「ハイッ!!モチロンデスッ!!!ユビイッポン、フレテマセンッ!!!!」
包丁握りしめながらゼロ距離とか怖すぎますって。しかも目が据わってますよ。さっきの奈那葉の言葉はコレか…もっと分かりやすく教えてくれたらもっとタイミングをみたのに…。
「ワタナベくん…だったかな。もう一人の男の子…。」
「ハイッ!モチロン、ワタナベモモンダイアリマセンッ!」
「良かった~。」
本当に良かった。聖人さんのブラックモードが解除された。
良かった良かった。さぁ、自分の部屋でゴロゴロ…。
「あの、聖人さん?」
「ん?どうしたんだい?」
「俺、自分の部屋に…。」
「それは後にしよう。そんな事よりあっちでの話が聞きたいな。」
「それはまた夜にでも…。」
「今、聞きたいな。」
「あ、はい。なま言ってすいません。」
菜那葉、助けに来てくれるかな…。
来て欲しいな…。なるはやで。




