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ロクでもない話

金髪美女からの話は俺の想像より酷かった。


まさかの俺達の世界は目の前で伸びている見習い神に滅ぼされたらしい。

しかも、夢花のハエたたきを模したハエたたきを振り回し、押しちゃいけない破滅ボタンを誤って押したとか馬鹿な理由でだ。


そして、俺は馬鹿ライが夢花を助けたのに巻き込まれココに来て、その力を利用して何とか助けられたのが目の前にいる見知った人物。見慣れたメガネ、黒髪ロングの清楚系美少女、気だるげツインテール、イケパパ。


「渡辺、如月、藤崎、夢花の父親おじさん…。」


何だろ…言葉にならないわ。互いにそうだろうけども。


「彼等にも同じ説明をしたからな。馬鹿弟子の顔が変形しようが構わない。好きなようにしてくれ。」


好きなように…投げ捨てられた馬鹿ライは夢花の父親おじさんと藤崎によって即座にフルボッコにされた。

意識ないヤツ殴れないしアレに参加しようとは思わないな。







「ホ、ホンドヴ二…モウジワゲ、ゴザイマゼンデジダ…。」


「「「「「「「……。」」」」」」」


何とか意識を取り戻した馬鹿ライの顔はイケメンの見る影も無いくらい

酷い状態になっている。

トキに頭を踏まれ強制的に土下座の姿勢を取らされている訳だが、哀れになんて思えない。


「さて、馬鹿弟子のやらかした事の後始末についてだが、世界を元通りにするには君達の時間で二年程かかる。」


「「「「「「「え?」」」」」」」


「人間がこの空間に長く居ると消滅してしまうので別世界で暮らして貰うが候補が三つあるからどれが良いか選んでくれ。」


「「「「「「「え~~~~~~~!」」」」」」」


「さっき俺達の世界は滅ぼされたって…。」


「そうだな。きちんと神が管理した上で滅んだならばその世界は終わる。しかし今回は試験の為、一時的に馬鹿弟子が管理していた。

正規の管理者じゃないんだから当然セーフティはつけるだろ。たが馬鹿弟子が予想を上回る馬鹿で直ぐに元通りに出来なくなっている。」


トキの話では馬鹿ライが押したボタンは管理対象の世界を分離させ生命の居ない類似世界をつくり、その世界を滅ぼす事でどのような現象が起きるのかを学ばせるというものだったらしい。


ところが、ボタンを押してしまい焦った馬鹿ライが夢花を助ける為に干渉した所為で分離が上手くいかないまま滅びようとしていたがトキが咄嗟に時間を止めた事で寸前で回避。

馬鹿ライの未熟な力の影響で何処かに飛ばされそうになった四人をトキがここに飛ばしたという事らしい。


「じゃあ誰も死んでないという事か?」


「ああ。」


いやマジでホッとした。

家族とか他の知り合いや友達が無事で良かった……。

皆も少し気が緩んだみたいだな。夢花と父親おじさん抱き合って泣いてる…。


「御師様そいうのちゃんと教えといて下さいよ~!本気で焦ったじゃないですかっ!!あ、被害無いなら人間に謝る必要もなかったじゃないですよね?」


「「「「「「……。」」」」」」


とりあえず皆で再度ボコボコにして馬鹿ライを黙らせると白い鳥がトキの肩にとまった。


「あ、馬鹿弟子。お前は今この瞬間に不合格と神族からの追放が決まったわ。」


「うぇぇえええ?!」


「さっ。中断してた暫く暮らす別世界の候補三つの話だが「御師様~!!!無視しないで下さいよ!!!!」…ウルサイ!」


ああ…トキの足にすがりついて必死だな~。俺、性格悪いからざまぁみろとしか思わんわ…。


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