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更生って難しい

「ハロー?久しぶりだな。元気そうで残念だよ。」


「お、お前ら神獣のクセに裏切ったのか?!」


ん。馬鹿(ライ)は反省なんて百パーしてない顔してるな。




やって来ましたライの隠れ家。トキから追放宣言をされてるのは良いがトキは俺の要望を聞いてくれたんじゃなかったのかな。

この隠れ家、普通の家というより屋敷だし、世話は神獣がしててソファに寛いでるだけ?舐めてるのかな。


「罰を受けてるかと思えばそうでも無い様子。さて、どうしてやろうかな。」


「ば、罰なら受けているっ!お前らのせいで追放されたんだぞっ!!しかも今まで使っていた力が使えない状態でっ!!」


「いや、それ自業自得だろ。それに、その割に何で神獣従えちゃってんだ?舐めてんのか?」


「ふんっ!無知めっ!神獣は我々の補佐故に個々の力では無くこの高貴な血に従うものだ。俺の世話をするのは当然っ!こんな家しか用意出来ない程の愚鈍とは思わなかったけどなっ!」


マジでなんの反省も無いな。ぶん殴りたいけど神獣が許さないよな…たぶん。でもこのままっていうのは納得できん。

奈那葉はスゲー冷たい眼差しを馬鹿(ライ)に向けて静観してるけど、聖人さんはコッチ側だな。笑顔怖っ。


「手厳しいお方やわー。」


「シュン、神獣は新族に絶対服従なのか?」


「基本的には従うてるけど例外もある。」


「こいつとトキが同時に命令したら?」


「トキ様優先や。」


何だろう…何かが引っかかる。

トキとは一度しか面識は無いけど、甘い性格はしていないと思う。約束も守りそうだし、この状況を許すとは思えん。


「ねぇシュン、君たち神獣がトキ様に言われた事を全部教えて貰うことはできるかな?」


「ええで!きよひとだけなっ!」


聖人さんとシュンの内緒話…シュンのシッポがピクピクしてて凄く触りたい。怒られるかな…。


「なるほどね。じゃあシュン捕獲ね。」


「ほい。」


ん?なんでわざわざ言ったんだろ?聖人さんウインクしてるし…。


「じゃあ…クゥ捕獲…?」


「おう。」


なんの意味があるんだろ。

よく分からないけど聖人さんがグッドって手をしてるから正解だったっぽい。


「シュン、さっき聞いた事はもう皆に話しても大丈夫かな?」


「ええで!」


シュンの話しで分かったのは俺達はトキの掌の上で踊ってたって事だった。

トキの指示は異世界人(おれたち)を助ける事、馬鹿(ライ)が接触してきたら死なないように世話をする事、それ以外を頼まれても手伝って良いが異世界人(おれたち)に捕まったら馬鹿(ライ)の世話は放棄して命令は聞かない事。


「な…なんだと…。」


「この家はそのまま使ってもろて大丈夫です。頑張って生きて下さいね。」


「クソッ!まぁ少しくらい役に立ったが……。」


「あ、玉はもらっておきますから。」


「何だと?!」


「トキ様から玉を渡してきたら返すなって言われましたからー。」


「な……。」


「玉?何の玉だ?」


「ライ様はトキ様から善行の玉っていう玉をもらってたん。この世界に良い行いをすると色が変わるんや。」


「へ~。んで、それが何なの?」


「それは私が説明しよう。」


え、この声は…トキ?





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