一家に一人、便利なHAYATO
目覚めた奈那葉から乙女の扱いについてコンコンと説教をされた後、俺の力を見せる番がやっときた。
「先ずは日常生活から。来たれっ!俺のハエたたきっ!!」
オレが右手を掲げると目の前に白い光が発生しポトリと俺のハエたたきが召喚された。それを拾いあげブンブン振って感触を確かめる。間違いなく俺のハエたたきだ。
「次はそうだな…来たれっ!俺のスマホッ!!」
次に呼び出したスマホは電源もつくしアプリも機能も使えるがSNSやネットは見れないらしい。LINESも開けたけどトークは何も無くて友達には渡辺と夢花と登録した覚えの無い藤崎と奈那葉と聖人さんの名前がある。
「奈那葉と聖人さんはスマホ持ってる?」
「無いわ。」
「僕も持ってないかな。」
「ふむ…。」
「来たれっ!奈那葉と聖人さんのスマホッ!!」
スマホが二台召喚されたけど二人の物かは分からない。だから拾って差し出してみるとちゃんと二人のスマホみたいで直ぐに電源を入れて確認していた。試しにLINESでスタンプを送ってみると二人共凄く驚いてた。
連絡手段があるのは良い事だけど…他の世界にいる奴らも名前はあるけど連絡出来るのかが謎。とりあえず電話してみようかな。
(~♪)
「はやと君~?」
「夢花か?」
「うん!びっくりした~!!電話できるんだね。」
「らしいな。夢花は初めからスマホが手元にあるんだな。」
「スマホ?無いよ~!目の前にいきなり着信って画面が出てきたの!!」
「そういう事か。」
スマホが無くても電話は受けれるけど電話をかけるのはスマホからと。あっ。聖人さんが凄く喋りたそうに震えてる…。
「夢花、聖人さんが「あっ!ごめんね、また電話して~!!」…。」
切られた…。聖人さんドンマイ。
俺としては連絡が取れる事が分かったからとりあえずいいかな。それに欲しいものはまだ沢山ある。とりあえずポイポイ出していくかな。
ゲーム、ソーラー充電器、寝袋は三人分、靴もローファーじゃ辛いからスニーカーを三人分あとは…。
「はやと君ストップ!一気に色々出しすぎよ。持ち歩かなきゃいけないんだから考えて。寝袋とスニーカーは有難いけど相談して。」
「あ、ごめん。」
ついついテンションが上がってたわ。確かに持ち歩きは考えなきゃな。リュックでも出すか…いや重いのは困るな。あ~なるほど、そういう時にコレか。
「慰謝料請求~!何でも収納できて重量を感じない鞄とかが欲しい!!」
《賜った。収納と口にするが良い。》
今のはトキの声かな。鞄か何かが降ってくるかと思ったけどそうじゃない感じか。
「収納!」
お~出したものが全部消えた。何処にいったんだ?収納って事は何処かに保存されてるんだろうけど何にも持ってないんだよな…。欲しい時どうするんだろ。
「…俺のスマホ。」
あっ。スマホ戻ってきた。なるほど欲しいもの言えばいいのか。これは便利だな何処までの物が入るか試してみるか。大きいもの…大きいもの……。
「はやと君…今のは一体なに?」
「あ~慰謝料って力で収納の力が増えたんだ。できるだけ何でも叶えてくれるみたいで後四回使える。」
「あと四回!回数制限あるのにいきなり使ったの?!勿体ない!何してるのよ!!」
「いやトキの手伝いすれば増えるみたいだし?」
「ちょっとお話しましょうか。」
え…なんか奈那葉の怖くないか…。聖人さん…も笑顔なのに何だか怖い。何故。
☆黒崎ステータス☆
黒崎はやと
年齢 17歳
能力ポイント 10000/10000
取得能力
◆拒絶の盾(10P)
◆日常生活(100P~)
◆慰謝料 4/5(20P~)
◆収納(0P)
称号
神の使者(手伝えば慰謝料増やしてやろう)
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