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俺と夢花

あけましておめでとうございます。

本年も宜しくお願いします(o_ _)o

俺、黒崎くろさきはやとは普通の高校二年生として生きている。

顔は他人から評価を受ける程良いわけでもないが不細工とは思っていない。成績は中の上をキープしてるし一般弓道部員としてそれなりに後輩に慕われている普通の高校生。

そんな俺には普通とは言えない幼なじみがいる。


蒼井夢花あおいゆめか。小柄な体型と無邪気な笑顔で周りの男子を虜にするゆるふわ系の美少女じょういしゅでクラスも部活も登下校も一緒な俺は多数の男子から怨念のこもった視線を送られている。


真実を知らない平和なヤツらめ。代われるなら代わってやりたい。確かに夢花は可愛い。少し癖のついたポニーテールが尻尾みたいで構いたくなる。警戒心皆無だから距離感近すぎて思春期男子の心と体にはご褒美だとも思う。


しかし、油断大敵。絶対的に目を離せない。

目を離した隙に夢花はこの世から居なくなるかもしれない。


あれは入園式、三歳の時に初めて夢花と会った時。

式が終わって親から離されいちご組の部屋に行く途中の廊下、端に画鋲がびょうが落ちていて危ないなと思った瞬間。隣を歩いていた夢花が何も無いのに転んで画鋲がびょう目掛けて倒れ込んでいった。

俺が瞬時に夢花を引っ張り回避したけど、今度は部屋についたらまた転んで椅子の角に頭が吸い込まれソレを俺がキャッチ。

玩具の積み木が突然割れて夢花の顔に飛んできたのをキャッチ。

大人達は涙目で震えていた。


そして次の日から俺と夢花はセットにされ、小中学校まで情報共有された事で続いていき、受験になると夢花の親や担任飛び越し校長に頼み込まれ高校も同じところを受験、合格し今も続く保護者生活。


正直、小学校に上がってから自転車のブレーキがきかないとか線路に靴が挟まるとかちょいちょいマジで死ぬレベルのものが多くなってるからプロのボディーガードを付けるべきだと思う。


この生活…一体いつまで続くんだろ。

いや、夢花が嫌いな訳では無いけれどこのまま夢花と運命共同体みたいな生活を続けるのかって葛藤もある訳で夢花だってウンザリして…ウンザリ…………。

うん。そんな性格じゃないな。ウンザリしてきてるのは俺だ。

このままじゃ俺の青春は終わってしまう。正直に男女のアレコレがしたい。身の丈にあった青春がしたいんだ…。




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