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80話

(講習辛かったなぁー)


無事食品衛生講習を終えることができた、これで資格をもらえたので、後は営業許可だ これは前回の絶品空間のときと同じ段取りだ、後決めるのはお店の名前だ、何にしよう、オーク肉のカツ丼屋だと唐揚げだすのもおかしいし


異世界フライ店でいいや、どうせナマ物は出すことないし、余りたくさんメニューを出すのは好きじゃない、本当はカツ丼一本で勝負してもいいけど、コカトリスの肉も使わないのはもったいない、ブルの肉は保留にしておく、すると米本から電話がきた


「前に言われていた料理屋の人材、紹介できるけどどうする?」


「勿論会わせてくれ」


「返事が早いな、どんな人か聞かなくてもいいのか?」


「本人から直接聞くからいいよ、名前と年齢だけ教えてくれればいいよ」


「名前は田所淳一、年齢は38歳だよ」


「もちろん経験者だよな?」


「ああ、もちろん、俺の先輩の友達だ」


「いつ会える?」


「今何にもやってないからいつでも良いと思うよ」


「できれば今日がいいんだよね、普段は俺異世界に居るから、こっちに居るのって用事がある時じゃないとこっち来ないんだよね」


「文字通り世界を股に掛けた大活躍だな」


「そうなんだよ、だから今日がダメなら次は来週かな」


「わかった、連絡してみるよ」


その後米本からさすがに今日はダメと言われ、来週会うことにした、今日は買い物だけして帰るか、向こうで使う調味料とかアステルに渡すお酒とか米とか小麦粉とかね、そこそこの量を買っていくけど前みたいに3,000トンもの小麦粉は用意する必要はない


それにしても眠いと、別に講習だけが原因じゃなくて向こうからこちらに来るとほぼ徹夜に近い状態になる、毎回時差ボケとの戦いだ、俺がしょっちゅう東南アジアでは1時間しか時差がなかったからこんなに苦しむことはなかった


ロンドン辺りにドアが出来るとちょうどよかったかも知れない、異世界では寝るところがないからこっちで少し寝てから戻ることにしよう、祖母の家に行けば寝られるけどそこに行くまでが耐えられない


本気でヘリが買いたい、買えないことはないが操縦の問題と離着陸の場所なんだよな、祖母の家なら場所は有り余って居るが都市部でそんな場所ないし、ヘリの免許ってどう取るんだろう、調べたらわかるとは思うが、そこまで必要なのかと考えるとそこで止まってしまう


でも自分で操縦出来れば向こうでも使うことが出来て便利だよな、王都まで2.3時間で着いてしまう、今までほぼ半日掛かっていたのが嘘のようなスピードだ、すぐに出来ることでもない為定宿にしているホテルに泊まろう


自分のアパートは既に船橋さんも出て行ったのですぐに解約したが早まったかもしれない、一泊8千円のホテルをずっと借りているので24万円も払っている、かなり高く付いている、お金がないわけじゃないが無駄遣いするのは違う気がする


一眠りした後にまずは孤児院に向かった、異世界では朝の6時ぐらいだが入り口でかなり賑わっている、お店は昼からだからお客さんじゃないし、なんだろあの人達は、集団はばかに年寄りが多い


「子供達を返せーわしたちはどうなるんだー」


アンリがその集団と揉めている


「私たちが奪ったわけじゃないですよ、逆に保護してるのに何故そんなこと言われないといけないんですか」


「わしらの飯はどうなるんじゃ、いつもあの子たちが居たから、、、、」


「そんなこと私たちが知ったことではないですよ、自分たちでなんとかしてください」


俺が事情を聞きに


「アンリ どうしたんだ」


「あっご主人様、おはようございます」


深々と頭を下げたが、今はそんな時じゃないだろう


「挨拶は不要だ、事情を話してくれ」


年寄りたちの話はこうだ

今までスラムの子供と年寄りが協力して食べ物を得ていた、主に動ける子供達のほうが身入りが多く、年寄りに分けていたことが多かったのだが、俺が孤児院を建てて子供達を住まわせた為に自分たちの食べ物がかなり減ってしまい、最初の頃はなんとかやりくりしていたようだがとうとう限界を迎えてしまったようだ


俺がスラムのバランスを崩してしまったようだ、改革ってもんは急激に行うことによって歪みを起こしてしまうようだ、でも問題は食事だけなら問題解決は簡単だ


年寄りたちを待つように伝えすぐにテレサを呼びに行く、寝ているところを起こしたので多少は機嫌が悪くなっていたが大人しく従ってくれた


テレサと俺が孤児院に着くまではみんなその場で座って待っていてくれた


「テレサ朝と晩だけでいいから炊き出しをしてこの人たちに分けてやってくれないか」


事情ははわかってないようだが


「わかりました」


なんでも素直に従ってくれるテレサ、ほんとにいい子だな、無事解決したら年寄りたちは炊き出しが出来るまでおとなしく待っていて、配ったら文句も言わずに帰って行った


これからも色々な問題は起こり得るなと感じた。












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