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76話 開店

早いもので3週間はあっとゆう間に過ぎた、孤児院も食堂も完成した、子供達を入居させる為に宿屋まで迎えに行った、人数制限は設けないつもりだが、年齢的には15歳を限度とした、こちらではその年齢が青年扱いだ、


スラムに住んでいる子供=孤児 って図式は成り立たない、親子でスラムに住んでおる家族も居る、奴隷落ちとの差は借金有無だ、小さい子は今までのたれ死んでいるし、ある程度上の年の子はここにはいない為、残っているのはトゥリ達8人のみだ、これからは年少者も受け入れていくつもりだ


「お前達の家が完成したから戻ってこいよ」


「住むのにお金取る?」


「いくら取ろうかな、月に銀貨10枚ぐらいにしとこうかな」


「それ高くない?銅貨5枚にしてよ」


「じゃあ金貨0枚にしとおいてやるよ、ちゃんとみんなで協力して住むんだぞ、お前たち以外の子も入れる予定だからな」


「わかってるよ、にいちゃんありがとな」


「アンリ、イリーナこれから頼むな」


「はい」


「テレサとロッテは食堂でご飯を作る以外に孤児院の食事も頼むな、オクタは食堂の給仕だけでいい」


「かしこまりました」


「食費は気にせず腹一杯食わせてやってくれ、高級な物はやる必要はないが美味い物を頼むな」


食堂は明日の昼から開店する予定だ、メニューは2品のみ、焼肉丼と唐揚げ定食、スープは野菜スープと味噌汁、スイーツはプリン、シンプルにすることによって作業を簡単にするようにした、後は味噌と白米がこちらに受け入れられるかどうかってところがポイントだ


パンは孤児院でしか出さない、かなり偏ったら食堂にはなるけどそれはそれでいい気がする、嫌なら来るな という強気な食堂があっても悪くないと思う、俺の店でしか白米と味噌汁は味わうことはできない、それで遠くからお客を呼び込むこともでぎるだろう


国を越えて来てくれたら大成功だ、帝国から流れて来たら帝国ゴールドで払うからすぐわかる、他の国の通貨はまだ見たことがないのでそこまて国交はないのかも知れない


もちろん通販もないので食べたければ現地に来るしかないっていうのもこちらの世界の醍醐味ではある、以前俺が日本の北海道に行った時に荷物の問題でお土産をかなり制限して、それでも大変な思いをして持って帰ったが通販で買えることを知った時の虚しさってなかった


今夜は前祝いとしてメニューを仲間内で振る舞う、招待したのはアステル達職人組10人とうちの奴隷達、商人ギルドのライトさんとオゴダイさんとリリム親子


元気になったタリムさんは美味しそうに食べている


「先日はきつかったですけど、今日はとてもおいしく頂くことができてます、健康って良いですね」


「その調子で明日からに備えてがんがん食べていってくださいね、おかわりも用意してますから」


「にいちゃん美味しいよ、こんなにたくさん食べれたの久しぶりだよ」


トゥリ達も喜んでいる


「この味ならファステルの町の人達にも受け入れられるでしょうね、こんびにに続いて大繁盛間違い無いですね」


ライトさんからもお墨付きをいただくことをできた


「今日は酒はないのか」


「今回は食事会だからな、敢えて酒はやめた」


「こんな最高のつまみがあるのに酒がないないなんて生殺しじゃ」


アステルも文句は言ってるが味については文句はないようだ、でなければ最高なんてことは言われないだろう、焼肉丼と唐揚げ定食も銅貨15枚で販売する予定だ、儲けはそんなにないが、この味付けが広まれば他の食堂も調味料の存在を無視できないであろう


そうなれば今度は調味料が注目されて売れるようになる、もちろん容易できるのは俺だけだ、醤油がタレの基本の味だが日本でしか入手方法はない


開店初日は子供達が張り切って通行人に唐揚げを振る舞っていた、味がわからなければ入ることができない為


「はいこれどうぞ!」


一口サイズの唐揚げを試食させている、概ね好評でどんどん店の中に誘導することに成功させている


「にいちゃん、俺たち結構頑張ってるでしょ」


恩着せがましい言い方も今回は目を瞑る


「ああ、その調子で続けていたらいいよ」


子供達は単純でいい、少しの褒め言葉ですぐに調子に乗ってくれる、このまま毎日続けてくれたらこの食道も大成功を収めることは間違いない


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