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51話 オープン初日

(いつも最初は苦戦するな)


朝10時に開店 現在11時半 累計客0人


お昼に鷲見さんと米村さん来る予定だが、今の状況見たらなんて思われるか、向こうの店ではリリムと言う救世主が居たが、こちはでは誰が救世主になってくれるのだろう


人頼りにする性格は変わらない 


(困った時は米本)


なんか最近はこれがいつも頭の中に入ってる、まだあいつに頼もうかな、あいつが来てくれたら効果を証明できるのが、一回呼んでみようかな


「もしもし米本?開店したは良いけどお客さん0なんだよ、お前疲れてない?今から来れないか?無料にするからさ」


「今日何曜日か知ってる?火曜だぞ、普通の人は働いてる曜日だよ、お前みたいに暇じゃねえよ、でも無料なら帰りに寄るよ」


俺だって忙しいぞ、あっち行ったり戻ってきたり、移動距離考えたらかなりだぞ


「夜はもう混雑して大変になってる、、、予定、まあ寄ってくれ、待ってるよ」


「おはようございます、今寝台空いてますか?」


鷲見さんが出勤してきた、従業員が4人で寝台は8台、埋まるわけがない、まだ寝台使ったのソラちゃんだけだよ


「うん、大丈夫だよ、まだお客さん寝てるみたいだね」


なんかよくわからない言い訳をしたが


「同伴したので、今から作業入りますね」


鷲見さんって元々マッサージ店で働いていたって聞いたけど、そんな名前のキャバ?とにかく連れてきてくれたならなんでもいいや


俺が船橋さんに指示を伝え、スライムタオルを用意した、鷲見さんが連れてきたのは50代のスーツ姿の男性


「じゃあ吉村さん、今からやってきますね、タオルで顔覆います、目はつぶっておいてくださいね」


「はいはい、なんでも薫ちゃんの言う通りにするよ、でも約束だよ、効果がなかったらデートしてくれるって」


鷲見さんかなり勝負掛けてるな、そんな約束しても大丈夫なの?吉村さんが効果なかったって言うだけで餌食になってしまうじゃないか


「もちろんです、その代わり認めてくれたら宣伝お願いしますね」


見えない戦いの始まりだ、もちろん結果は鷲見さんの圧勝


「いやぁーこれ凄いね、二日酔いと過労が一気に取れたよ、これなら頼まれなくても宣伝するしかないよ」


吉村さんが笑顔で帰って行った


「鷲見さん、あんな約束するなんてやめましょうよ、普通にしててもお客さんはいつか来ますから」


「そのいつ来るか分からないお客さん待つのも辛いですしね、でもこのタオルが凄いのは事実ですから」


いい人だね、もちろん俺にとってだが、この後吉村さんが呼び水となってお客さんが殺到、、、ってそう簡単にはいくわけがなかった、最後まで状況を見ていたが、初日は3人のみで終わった、吉村さんの後はいかがわしい店と間違えて来た人だった。


因みに米本は忙しくて疲れてるからと寄ることなく帰った


(疲れてるなら寄ればスッキリするのに全く意味が不明だ)


開店は無事出来たのでこのお店は船橋さんに任せて俺は異世界のとこに戻ろう。日々の業務集計はメールで報告してもらうことになってる、メールあんまり見ることできないが


経費は船橋さんに任せてある、ポーションに関しては宅急便で送ればいい、クール便で送れば問題ないだろう。本当はマジッグバッグさらで送れば品質は保持できるが、俺以外は使えないから意味がない。


夜までこっちに居てファステルに行くとお昼、全く24時間働くこともできるな、もちろんそんなことは御免だ。


こんびにに行くと店内にはお客さんが誰も居なかったが、大きな声が聞こえる


「今ババ、テレサのとこにいったよ、シルキー」


フレイヤは声がでかいな、3人でババ抜きをしてるようだった、フレイヤは本当はゲーム機持ち込みたいようだがそれは無理の為諦めさせていた。


ポータブルゲーム機なら可能だが禁止にした、下手に見つかったらまずいからな


「ご主人様もやる?」


たまには遊ぶのもいいか、今は暇だしやるか、俺はババ抜きよりもじじ抜きのほうが好きだ、ババみたいにすぐに悪役がわかるより最後まで悪役が不明なほうが面白いと感じる


3人にじじ抜きの説明をするが余り理解されなかったようなのでまずはやってみることにした、最後に余った札を持ったシルキーが


「なんかこれ後味が悪いですよね、なんか嫌です」


不評のようだ、はっきりしたゲームの方がいいらしい、夢中になっていたリバーシとかでも勝負の行程がわかるからな


こんなに暇そうにさせてるのも悪いので次の商品検討しよう、ただ肌着のように爆発的に売れる物用意すると忙しすぎて可哀想になる、単価が高いと楽だけど余り売れないし


商品の選定も苦労するものだ。




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