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5話 異世界情報取得2

「ねぇ、お腹空いた、これ食べてもいい?」


リリムが缶詰を指差し聞いてきた


「いいよ、開け方わかる?ちょっと待って開けてあげるよ」


焼き鳥の缶を開け、袋に入っていた箸を渡した


「なあに?その2本の棒」


流石に箸は出回ってはいないようだった


「この2本の間に食べ物を挟んで食べるんだよ」


そう聞くと箸を両手で1本ずつ持ち挟もうとしていた、ある意味器用だなとその様子を見ていた。


すぐに使い方を教えてもいいのだか、新しい試みに興味を覚えた。だがうまく使えず、挟むのは諦め突き刺していた


(赤ちゃんと一緒だな)


好きに使えばいいさ、食べられれば行儀なんていいか


「何これ!すごく美味しい、今まで食べたことない

焦げた匂いと甘い味が、一口二口と飽きさせない

飲み込んだ後も、口の中に風味が広がる」


(グルメかよ)


多分食い意地が張ってるだけだろう、未知な物に対して怖れを抱かないのは子供の特権だ。


「たくさん持ってきたから好きなだけ食えばいいさ、飲み物要るか?お茶で良かったら飲めよ」


プラスティックは怖いので缶のお茶を渡す


「ありがと」


ゴクゴクと少し温くなったお茶を一気に飲む


「変わった味のお茶だね、お兄ちゃんが作ったの?

私のお母さんもお茶作るの上手いよ」


こちらの世界ではお茶は自分で作るのか、用意しても需要がないかもな、1つ情報が手に入った、リリムの口元を見ると焼き鳥のタレでベタついている


「おいっ口元!付いてるぞ」


指摘すると服の袖でゴシゴシと拭いた


「ハンカチってないの?、服が汚れたらお母さんに怒られないか?」


「そんなの使うの貴族だけだよ、服なんか汚れても洗えばいいだけだよ」


(ハンカチだって汚れたら洗えばいいのだが、その発想はないのかな、貴族用にハンカチを用意するのもいいな)


「飴は要らないんだったな、チョコはどうだ」


一口サイズに小包装された物を1つ渡した、開け方がわからず戸惑っていたので


「透明袋の端と端を指で引っ張ればいいだけだよ、食べられるのは中身だけだから透明な紙は食べるなよ」


「わかった」


躊躇せず一口チョコを口の中に入れた


「あまーいっ」


(スピード○ゴンかよ)


チョコの入った大袋を渡そうとしたが


(他にも色々情報を聞いてからにしよう)


「もっとたくさんあげるぞ、だがその前に色々と教えてもらおう」


この街のこと、国のこと、通貨や時間の概念などを教えてもらった、この町の名前は"ファステル" この国[フォーセリア]で2番目の都市とゆうところまでわかった。


通貨は銅貨、銀貨、金貨、ミスリル貨があり、相場を聞いたところ、日本円に置き換えると


銅貨 100円

銀貨 1万円

金貨 百万円

ミスリル貨は不明らしい


余りにも高額だとピントが合わなくても不思議ではないか、時間の概念は地球とほぼ同じで、6日で1週間、5週で1月、12ヶ月で1年のようだ、気になる魔法も教えてもらった。


先程見せてもらった、着火の魔法の他に、クリーン、ライト、プチヒールはこれらは生活魔法と呼ばれこの世界に住む者であれば、誰でも使用できるようだ。


それ以外は適性で、火・水・風・地の基本4属性や光・闇・氷・雷・空間・無属性によってレア度が違うようだ、基本以外は希少、自分の属性もう調べてもらいたい


「自分の属性って調べられるのか?俺も何が使えるのか知りたいのだが」


「成人したら教会で教えてくれるよ、ただ無料じゃないだ

銀貨10枚渡さないと教えてくれないよ、その分属性だけでなくスキルも教えてもらえるよ」


(銀貨10枚だと10万か、高いなそれで有益なスキルもらえればいいが、しょぼい物知るのに10万は払いたくない。それでもスキルや魔法とか夢があっていい、いずれ調べてみたいが先立つ物がないと)


少しこちらの世界で稼ごうと決意した、でも祖母もこちらの世界と行き来し、商店を経営してたのならどんな商品を扱っていたのか


「ばあちゃんはここで何を売っていたか覚えてるか?数年前の話だから、記憶が曖昧だとは思うが」


リリムが覚えていたらいいが、聞いてみるか


「色々あったよ、ここはこんびにだからって言ってたけど私にはこんびにの意味がわからなかったんだ、覚えているのは黒い薪とポーションとお酒とつまみってのを、、後は忘れちゃった」


日本のコンビニとは全然売り物が違うが、ばあちゃんなりに説明を端折っていたのだろうな、でも酒が免許いらずに売れるのはいい傾向だ、でもポーションってどうやって仕入れていたのだろうか。それとも作っていたのか


「ポーションってなんだ?薬とは違うのか?ばあちゃんはどこで手に入れていたか知ってるか?」


「薬は病気に使って、ポーションはキズに使うんだよ、薬は高くて買えないけど、ポーションは冒険者ならみんな使うから安いからみんな買ってたよ?」


なるほど、ポーションは絆創膏みたいな物か、赤チンとかそんなような認識でいいか、扱ってた物はわかった後はなんとか用意してこちらでも稼げるといいな



















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