表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
121/125

121話

「さあ説明してもらおうか」

ララ

「何をでしょうか」


「昨日転移結晶を20個買ってくるように言って19個しか買ってこないで酔って帰ってきた事情をだよ」


翌朝ララが起きてきたところで詰問してみる

ララ

「私も転移結晶だけ買ってすぐに帰るつもりだったのですが冒険者ギルド内で昔の知り合いと会ってしまって再会を喜んでいたらついつい飲み過ぎでしまって、気がついたら使い込んでしまいました。」


「酒を飲むなとは言わない、ただ俺が渡した金を俺が命じた用途以外に使ったことは許せない」

ララ

「私は解雇でしょうか」


「そんなすぐに結論を出すつもりはない、人間誰しも間違いは起こすものだ」

ララ

「では許しては頂けるのでしょうか」


正直どうしようか迷っている、ララが使い込んだのは銀貨1枚だけだ、銀貨1枚でも足りなければ転移結晶は買えない、よって残り1個は買ってくることは出来なかった


銀貨1枚の使い込みで解雇にするのは厳罰過ぎるのたが毎回舐めた行為をされるのも気に入らない


「処分は保留にする、使った銀貨1枚はいずれ償ってもらう、それで良いか?」

ララ

「はい、こちらとしても感謝致します。」


「朝飯を食べたらオークの解体を頼む、午前中はそれでいい、午後はスランとニルと一緒に薬草採取だ」

ララ

「承知しました。」


今後はフレイヤ、スラン、ララ、ニルのカルテットで動いてもらうがフレイヤは今日は俺の転移結晶の実験を手伝ってもらう、スラン達は元冒険者、初期の頃は薬草採取もしていただろうから問題なく出来るだろう

フレイヤ

「テレサおはよー、ご主人様もおはよう」

テレサ

「おはようございます」


まず俺に1番先に挨拶じゃね?フレイヤは自由すぎる奴だな


「テレサとフレイヤには転移結晶の実験に付き合ってもらう」


使い方についてはララに聞いておいた、青い水晶の下の部分をスライドし、緑色に点滅したら拠点登録、その後は手に握り魔力を流して転移と転じれば作動するらしい


問題はその魔力なんだよね、俺にもあるらしいがどう使うのかが全くわからない、何しろ未だに生活魔法が使えないのだから、その点を今日は試してみようかなと思っている


屋敷の中の俺の部屋にテレサとフレイヤを連れ込み


「魔力ってどう流すのか教えてくれる?」


この世界では親から子に教えるものであるらしく子供の頃から属性関係なく使っているのだと聞く

テレサ

「難しくないですよ、まず私の手を握ってください、そして身体の力を抜いて、暖かい物が流れてきたら言ってください」


身体の力を抜いてそのまま待つ、、、手があったかくなってきた


「きたよ、なんかきた」

テレサ

「それが魔力です、今度はナオト様が私に流してください」


さっききた得体の知れない暖かい物をテレサに流すイメージ

テレサ

「はい、それで大丈夫です」


「こんなすぐに出来るって俺って才能あるのかな?」

フレイヤ

「みんな5歳ぐらいで出来る様になるけど、ご主人様は5歳児並の才能はあるかもね」


全く舐めた口を叩きおって

テレサ

「フレイヤ失礼ですよ、余りそうゆうことは言うものじゃありませんよ」


魔法を使いこなせているとノックもせずにいきなり訪問者が


「ナオト君どうゆうことですか?この屋敷はどうされたんですか?私は何も聞いておりませんが」


「奴隷も増えたしみんなで住めるように大きいこの屋敷を借りることにしたんだよ、1ヶ月銀貨50枚だからかなり高いよね、値引きは交渉したけどダメだったよ」


「既にライトの所に行ってきた帰りなんですが」


「ああそっかそっか、ヒルダには内緒にしておくように言っておくように頼んだんだけど実は金貨100枚で買ってしまったんだよ」


「随分とお安いのですね、ライトとナオト君どっちが嘘をついているのでしょうか」


ライトさんには金貨100枚ってヒルダに伝えるようにしてもらったんだが、既にばらしてしまったのか、馬鹿に簡単に隠す事を承知してくれたが、簡単に受けるってことは簡単に裏切るってことなのだろうか


「ライトさんは何て?」


「金貨1,000枚と聞いてきました、私が希望した王都の金貨500枚は高いって反対されたのに、自分は倍の金額の屋敷買うなんてありえませんよ」


「実は国王に金が高く売れたからそれで、、、」


「いくらで売れたのですか?」


「1,500枚です」


「なら後500枚はありますよね?それを全部ください、それで今回のことは水に流します、ダメなら私もここに住みます」


どんな脅迫だよ、もう結婚したからヒルダも俺の居るところにどこでも来れるようになってるし逃げ場を封じられた


「わかりました、渡します、ただもうこれでないので大事に使ってくださいね」


「はい、屋敷は吟味して購入します、ナオト君も遊びに来ても良いですよ」


俺の金で買った、俺の妻が住む屋敷に行くのも許可が必要なのか、これで俺の金貨は残り1,200枚になってしまった


金を持ってきて国王に売ることも考えたが元々の鋳造数が少ないこの国でそんなにたくさん金貨を発行すれば間違いなく価値が落ちるのでそんなことはできない



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ