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120話

「オークの肉って冒険者ギルドで解体してくれるの?」

ララ

「してくれますが手数料で銀貨1枚取られますよ、私がしましょうか?解体用のナイフ用意してくれるなら」


「解体用のナイフっていくらするの?」

ララ

「銀貨3枚は出さないとまともな物は手に入りません」


それならアステルのところでいいや、武具店ってたくさんあるけど、製造元で買ったろうが間違いないだろう


「じゃあみんなは先に屋敷に戻っていていいよ、ララは冒険者ギルドで転移結晶買ってからね、俺はナイフ買ってから行くよ」


思ったのだが既に時間は夕方、アステルが仕事してるとは思えない、大体3時くらいまでしか作業しないって言ってたし、しょうがないたまには武具店で買うか


「すみませーん、解体用のナイフが欲しいんですが」


「いらっしゃいませ、何を解体する用ですか?それによって大きさが変わってきたりします、ゴブリンとかなら1番小さいので充分ですが、ドラゴンならナイフと言っても大剣ぐらいの大きさが必要ですからな」


「オークとコカトリス用です」


「それなら兼用はないので2つご用意していただいたほうがよろしいかと、コカトリスなら小型の細身で小回りが効くほうが、オークなら少し大きめで切れ味重視のほうがいいと思いますよ」


なんか日本で出刃庖丁やパンきり包丁のように種類別にあるようだ、物が違うのだからナイフも種類があって当然か


「それならその二つください」


「ご予算は如何程ですか?それによってご用意しますよ」


特に予算なんてないんだけど、銀貨3枚は出したほうがいいってララに言われてたっけ


「銀貨3枚で、2つなら6枚かな」


「そのご予算ならかなり高性能の物をご用意できると思います、こちらです」


店主が出してくれたのは細くて小型のナイフと短剣ぐらいの大振りのナイフだった、正直良し悪しはわからないので


「じゃあこれにします」


「ありがとうございます、刃こぼれをしたら研ぎ直しもしてますのでまたその際はよろしくお願いします。」


飛び込みで適当なところに入ったが随分と感じがいい店だった、外に出てから看板を見ると"ベロー武具店"とあった、覚えておこう


ナイフを二振り持って屋敷に行くとみんなで食事をしていた、作ってくれているのはタリムさんとリリム


「おにいちゃんお帰りー食べてく?」


この屋敷にも調味料はたくさん置いてあるので飯はまともな物が食べることができる


「今日はどんなメニュー?」


「シチューだよ、お野菜多めの」


シチューは好きだけど、野菜は余り好きじゃないんだよな


「野菜抜きって注文できる?」

テレサ

「却下です」


なぜテレサがここに?俺が立ち寄ることを聞いてここで待っていたらしい

テレサ

「ナオト様たまには野菜も取って健康になってください、脚気になりますよ」


脚気防ぐのって生野菜だからな、煮た野菜食べたって防げないわ


「わかった、いただくよ、ララはもう戻っているか?」


「まだ戻って来てないよー」


ゆっくりと夕食を食べていても中々ララは帰ってこなかった、部屋は大量に余っているので俺とテレサの部屋も一応用意してある


玄関から慌ただしい音が聞こえる、なんだろうと見に行くとララが入り口に倒れ込んでいる、何かあったのだろうかと近寄ると体調が悪そうだ、酒の飲み過ぎで

ララ

「ご主人様、転移結晶は19個しか買えませんでした、お金が足りなくなって」


足りなくなった理由ってお前が酒飲んだからだろ、全部飲まれるよりはいいけど金貨1枚でどんだけ価値があるのかわかっているのだろうか


そう言えば奴隷って犯罪奴隷ではない限りみんな借金奴隷のはずだ、こいつは多分酒で借金を重ねたのだろう、最近奴隷の数が多いのでいちいち事情は聞かなくなっていたのが悔やまれる


お金はまた仕入ればいいのでいいのだか、酒に身を滅ぶさせるわけにもいくまい、今ではすっかり奴隷の禁止事項を作ってなかったがララには作る必要があるようだ


明日の朝しっかりと話し合う必要がある

テレサ

「ナオト様どうしたのですか?」


「ララが酔って帰って来ただけだ、部屋に戻ろう」


テレサと部屋に戻ってもなんかイライラする、飲みたいなら飲みたいで金渡してもいいが、なんか釣り銭を誤魔化されたのが気に入らない

テレサ

「フレイヤやシルキーもよくやってるじゃないですか、2人に怒ったことはありませんでしょ?」


何かあった時の為に余分にお金を渡して釣り銭を返してもらった記憶は確かにない


「そうだな、散々2人にもやられているしな」


多少気が晴れた

テレサ

「さあ寝ましょう」


と抱き付いてきた、なんかそこ夜はそんな気分になってしまい初めてテレサを抱いた。


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