118話
高島さんより呼び出された、経費や税金に関する話し合いをしたいとのことだ、正直気が進まない、まだ経理担当も雇ってないし、誰か良い人見つけないと、とゆうことで
「高島さん経理担当で良い人居ないですか?」
言われる前に先に言う、先手必勝だ
「それを私に聞くんですか?丸投げする気満々じゃないですか」
はい、おっしゃる通りです
「私は人を雇うに当たって全部知人からの紹介に頼ってます、自分で雇ったのは絶品空間の4人だけですがそれもハロワからですし、その後の増員はその人たちの紹介です、ただ経理って重要じゃないですか、中々見つからないですよ」
大体の実績は米本なんだが
「はぁ〜言ってることは正論のようですが、蓋を開けてしまえば人任せって聞こえてくるのですが」
「誰か居ません?充分ではないですが給料はきっちりと払いますし、金銭的に苦しいわけでもないので」
数百億のの資産があれば困ってはない
「私の後輩で税理士目指している卵が居ますからアルバイトで良いので紹介しましょうか?杉山さんの所のお店って現金のみなんですよね?わかりやすいシステムですし、1日5、6時間も勤務に就いてもらえばなんとかなりそうですし」
「はい、その方に任せますお店の人たちに伝えておきますので、名前と風貌だけ教えてください」
「名前は高津京子、年齢は23歳、実家の和菓子屋さんに勤めながら税理士の勉強してますよ」
「わかりました、高津さんですね、お店の人たちにメールしておきます、今後は高津さんと高島さんでやり取りをしていただくとゆうことで宜しいでしょうか」
「経理専任の者が居ればオーナーと話す機会はまずないとは思いますが、それで良いのですか?」
「私としては良い商品をみんなに知ってもらうことが第一なので面倒なことは人に任せていけたらとは思っています、絶品空間も異世界フライ店も支店を増やしていきたいですね」
「そうですね、経営自体は全く問題なさそうなので拡張を考えても全く異論はないですね、ただ経費だけは見直したほうがいいですね」
絶品空間の人件費が少々高いことは俺も感じていた、ポーションのお陰での効能だが、施術師の腕だと勘違いさせてお客さんを誘導する為、安いとスタッフが自信なげにするので高額に設定してある
「まずは株式会社フォーセリアになった暁には絶品空間2号店をオープンさせるつもりです」
「法人化は順調のようで来月には設立できるようですね」
「規模が大きくなればそれだけ高島さんに頼る部分も増えるかとは思いますが今後とも宜しくお願いします」
とりあえす税理士の攻撃は防ぎ切ることができたように思う、次は絶品空間に行って今後の経営方針を話に行く
牛木さん、米村さん、鷲見さん、堂山さん、船橋さんの初期メンバーだけを閉店後に集めて、2号店の話をしていく
「今日は休みの人も居たようですが来てくれてありがとうございます、これは大事な話なので直接皆さんと顔を合わせたいと思いました、どなたか2号店の店長してくれる人は居ます?」
米村
「給料あがりますか?」
牛木
「今の待遇で満足ですが」
堂山
「店長って大変ですか?」
鷲見
「やってみたい気もします」
どんな事情があるのか知らないがお金大好き米村さん、マイペースな牛木さん、面倒くさがりの堂山さん、野心家の鷲見さん、それぞれ特徴があって面白い、どんな特徴があっても仕事はみんな真面目にしてくれていた実績はある
「一応今後健全な経営を目指すためには施術スタッフのインセンティブは下げます、1店舗だけなら今のままでもいいですが人件費が高いと税理士から言われているので」
米村
「私たちの給料減るのですか?」
「いえ、貴方達の給料は今まで通りですが、新しく雇う人たちはお客さん1人に付きインセ500円ですね、その代わり施術時間を20分に変更し、ヘッドスパのみにします、これで回転率を上げていきます、謳い文句は疲労回復のみ、全身のコリをほぐすはこれからの店では使いません」
鷲見
「短くなっても私たちは1,000円もらえるのですか?」
「はい、これは新店からの条件です、それで店長をやってくれたら店長業務も1、2時間取られることもありますので別途10万円出します、店長業務と言っても電話に出て、予約の把握とシフトの調整だけですよ、条件で新店やってくださる方は?」
全員が手を挙げてくれた、予想通りだな
「今回は鷲見さんにお願いします、いずれ皆さんにも店長はやってもらう予定です、これは初期メンバーだけの特典なんですから、牛木さんと米村さんと堂山さんは2、3ヶ月だけお待ち下さい、それぐらいで店舗増やしていきますから」