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117話

「杉下さんいつもありがとうございます、今建てているのって納期まだ先ですよね?それでその間に住む仮設住宅って用意できます?」


「そうですね、建物自体も大きいので後3ヶ月は掛かりますね、仮設住宅なら今日中には手配できると思いますよ、トイレと風呂は要らないんですよね?」


「はい、それは母屋の方を使わせるので大丈夫です、急に無理なお願いしてすみません、従業員が思ったより増えてしまって住むところが足りなくなってしまいまして」


「そうですか、それはお困りですよね、仮設ではありますが急いで用意させてもらいますね」


思ったより早く用意してもらえて良かった、これで孤児院に詰め込んでいる奴隷たちを移動できる、今孤児院に住んでる奴隷はマリオン、メイ、ミラ、イラ、ララ、スラン、ニルの7名だ、ロッテ、アンリ、イリーナ、ローザ、オクタの5人は向こうのアパート住まいだ、だいぶ奴隷増えたな寮を作ってもすぐに一杯になってしまうかも


そろそろファステルでも屋敷買おうかな、前まではそこまで資金なかったが、今は国王に金を売ってかなり余裕ができた


ファステルの商人ギルドへと向かう


「ライトさん、ファステルでも空いてる屋敷ありますか?部屋が最低でも20は欲しいです」


「杉山公爵様 本日はようこそおいでくださいました」


「やめてください、前みたいにナオトと呼んでください、私も貴族として動いているわけではないですから」


「わかりました、今まで通りナオトさんと呼ばせて頂きますね、それで屋敷なんですが空いてることは空いてますが賃貸ではなく買取になってしまいますが宜しいですか?」


「ある程度の用意はありますから値段を教えてください」


「かなり広くて金貨1,000枚です、ど どうですか?」


ちょっと前までだったら絶対に買える金額じゃなかった、今の余裕があると言っても半分近く持ってかれるじゃないか、ヒルダの我儘言ってた屋敷の値段よりもだいぶ高い


「金額はそれでいいですが、1つ約束してもらえますか?」


「なるべく沿うようにしたいですが、どのようなことでしょうか?」


「ヒルダには金貨200枚で買ったことにしてください、1,000枚で買ったと言うと、王都でもそれぐらいの物買わされそうなんですよ」


「それぐらいなら大丈夫です、ただ今ナオトさんが経営してるこんびにと孤児院まではかなり距離がありますね」


「町内の乗合馬車を使うようにしてもらいますから大丈夫です、いつから使えますか?」


「今空き家になってますから決済が終わって掃除するのみですから1日だけください」


早速金貨1,000枚渡すと契約をして商人ギルドを後にした


なんか色々ともったいないな、寮を建てる必要がなくなってしまった、全員屋敷に住んでも充分だし、これから増えるとなっても全く問題なさそうだ、屋敷はフェルム侯爵が生前住んでいたが


子孫がおらず、国が屋敷を没収していて管理だけを商人ギルドで行っていたらしい、つまり俺が出した金貨1,000枚は国庫に入ることになる、国からもらった金貨をまた戻すってことになる、なんか理不尽な気がした


次の日ライトさんから屋敷の鍵をもらって家を見に行くと一言で言うと凄まじいの一言で終わる


(これ屋敷じゃなくて街じゃん)


端から端まで何メートルあるんだろ、玄関もかなり重厚で一人で開けられるのかなとゆう規模だ、門から玄関までは然程距離はなかったが家の中は天井がとにかく高い、これだけ大きい屋敷なのに二階建てだ、日本でなら4階建てでも不思議ではない高さだ


庭には従業員用の住居が3棟建っていた、これだけでも奴隷全員住むことはできるであろう、この屋敷ならヒルダが来ても絶対に文句を言われることはないだろうが、ファステルで用意してるところで文句を言われそうだ


この敷地ならヘリを留めておくことも可能だろう、今この屋敷があるのは北地区なので町の入り口まではかなり距離がある、奴隷たちには乗合馬車を使わせようとしているが自分が使うのは疲れるから嫌だ


俺が住んでも良いけど異世界って色々不便なんだよな、ネットもスマホも使えないし、テレビもゲームもない食べる物も美味しくはない、調理は魔法を使ったコンロ、お風呂も魔法で沸かすことが出来る、こちらにしては快適なんだろうな


奴隷一同を集めて


「フェルム侯爵屋敷を購入した、好きに住んでも良いが、今の働くところからはかなり離れているがどうする?」


貴族の屋敷で住みたいが 全員一致、もちろんフレイヤとシルクは祖母の家一択だった


今のファステルのアパートを引き払って全員でこちらに引っ越してきた、タリムさんとリリムも住みたいと言ったので許可した、今住んでいるところよりは随分とましなようだ、タリムさんに責任者になってもらって管理させることにした


たくさんの人が住めば色々と問題が起こるだろうからな、リリムは花を売るのを辞めてタリムさんと一緒に管理人をしてもらうことにした、病気は治ったがまだ心配なんだろう


日本の寮と仮設住宅は完全に無駄になってしまったが、腐る物でもないので何かで使うことにしよう

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