116話
「フレイヤ 今の身分のままで違う仕事を頼みたいんだが」
フレイヤ
「どんな仕事?」
「狩人 魔物を狩って貰いたい」
フレイヤ
「何を狩ればいいの?」
「オークとコカトリスだな」
フレイヤ
「わかった、いいよ」
いつかフレイヤも解放されるのだから今のうちに冒険者らしいことをしておいても無駄にはならないだろう、ただフレイヤがいくら強くてもフレイヤだけで狩りをさせるわけにもいくまい、今度は冒険者用の奴隷を購入してみよう
で来たのがブキャナンさんの奴隷店、ここなら俺の要望に沿った奴隷をいつも用意してくれる、今日はフレイヤも一緒に来て気に入った人を選んでもらう
「フレイヤはどんな仲間が欲しい?」
フレイヤ
「私は遠くからチュドーンってやるから壁役がまず欲しいのと、その壁が怪我した時に癒せる水魔法の使える人と、後は私の話し相手で同じ歳ぐらいの獣人の女の子」
最後のは狩りと全く関係ないだろ、壁と戦士と僧侶でいいだろ、前衛重視パーティーだけど、フレイヤが強いから問題ないか
「ブキャナンさん 今度は元冒険者の奴隷が欲しいです」
「腕が立つのは金貨5枚は必要ですが」
俺がここに来た時はギリギリの予算でやってもらったが、既に今の俺は金貨3,000枚は所持している、どんな奴隷であろうとどんと来いだ、最初は良い女の奴隷を買ってムフフなこともとは考えたが今じゃ妻2人も居るのでそんなことはできなくなってしまった
「金に糸目はつけないので優秀な奴隷を頼む」
壁役として
28歳 男 ホランゾ
24歳 熊獣人男 ベイア
21歳 男 スラン
戦士として
19歳 女 ナイール 軽戦士
18歳 女 ララ 重戦士
17歳 男 ダライア 重戦士
水魔法使いとして
17歳 猫獣人女 ニル
17歳 女 ヤヤ
「如何でしょうか」
フレイヤ
「ニルは決定として、後はララとスランでいいかな」
「どんな基準で選んだんだ?」
フレイヤ
「ニルは私と似てる気がして、後のメンバーは感かな」
「お前が選んだんだ、最後まで面倒は見ろよ」
フレイヤ
「大丈夫大丈夫、気に入らなかったらいつでも返品するから」
それ大丈夫って範囲越えてるよ、今のところハズレの奴隷は引いてないからちょっと心配だな
「3人でいくらですか?」
「そうですね、1人5枚はいただきたいところですが、今日のところは12枚にしておきましょう」
貸しを作る気がないので15枚渡しておいた
「余分な金は奴隷達に美味しい物でも食べさせてくれ」
多分自分で使うだろうがそんなことまでは知らん
「じゃあお前達まずは装備品を用意するから着いてこい」
行き先はもちろんアステルのところだ、初めてアステルに本業を頼むかもしれない、鍛冶屋なのに孤児院の建築を頼んだり、鉱石の購入をしたりとあまり鍛冶屋とは関係ないことばかりだ、奴隷達が傷付くと投資した分が無駄になるのでしっかりとした装備を身に付けてもらう
「親方ーいるかー」
「もう何も言わずに勝手に奥に入ってこい、返事するのが面倒じゃ」
「今日は人数多いから出て来てくれよ」
「まったく、、、」
ぶつぶつと呟きながら、それでも外に出てきてくれた
「今度冒険者として雇った奴隷たちなんだが装備品を作ってくれ」
「それは本業だから全く問題ないが」
「スランには頑丈な盾と鎧をを、ララには鎧と大剣を、ニルには、、お前武器は何を使うんだ?」
ニル
「私は爪を使うよ」
なら動きを阻害しないチェーンメイルと爪でいいか
「素材はミスリルでいいか?」
「前にお前からもらったのがあるからそれで作ってやるよ、3日ぐらいの時間の余裕はもらってもいいんじゃろ?」
「2日でできたらモルトウイスキー付けると言ったらどうする?」
「人使いが荒いやつじゃな、もちろん2日で仕上げるわ、約束は守れよ」
「俺が酒を用意すると言って持ってこなかったことがあったか?今すぐにも渡せるけどそれだと褒美にならんからな」
「段々とお前ドワーフの働かせ方を覚えてきたようじゃな」
お褒めに預かり光栄だね、この世界の女性は手強いけど男はちょろい、簡単に読める
装備品はこれでいいが普段着も揃えなければならない、普段着はこんびにの古着でいいや、いろんなサイズも揃っているので合うのは必ず置いてあるだろう
こんびにで貫頭衣から好きに服を選ばせて着替えさせると
ララ
「この服ゴワゴワしてなくて着心地いいですね、初めてです」
ニル
「ふわふわして気持ちいいです」
ニケが選んだのはモコモコパジャマだ、それ人前で着るの?勇気あるな、日本には絶対に連れていけないと思った、スランはあまり興味ないのか、自分の入るサイズを選んでぼーっとしている
(ハルク2号か)
無口でもおしゃべりでも仕事さえしてくれたら文句ない、寝るところはお馴染みの孤児院だ、そろそろ孤児よりもうちの奴隷が住む人数が増えてきた、日本での寮はしばらくは出来ないが仮設住宅なら2日もあれば建つのでそっちにしよう