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113話

「じゃあ今からサーティスに行くか」


テレサとハルクと一緒にヘリで飛んでいく、ハルクはもう何回か乗っているので慣れているがテレサは空を飛ぶことに抵抗があるのか身体を強張らせている


「大丈夫だよ、落ちたらエリクサー飲めばいいんだし」


安心させる為に言った冗談も

テレサ

「落ちるのですか?怖いです」


真剣に取られてしまった、怖がっている相手に言う冗談ではなかったようだ


「いや、2時間だけ我慢してくれ、どうしても我慢できないなら車にするが」

テレサ

「だ 大丈夫です」


どうも無理らしい、降りられる場所に止め、車で行くことにした、運転はいつものようにハルクだ


「ハルクごめんな」


「はい」


ハルクは通常通りだ、文句も喜びも滅多に口にはしない

テレサ

「ナオト様ごめんなさい、私のせいで」


「テレサにも意外な弱点があったんだな、フレイヤは喜んで上から下を覗き込んでいたが、シルキーも大丈夫だったな」

テレサ

「鉄の塊が空を飛ぶことが信じられないです」


年寄りの言うことだよそれ、写真を撮ったら魂を奪われるとでも言うのかな、スマホは普通に使いこなしてると思うが、こちらの世界に持ってきているのを見たことない


「そういえばスマホって向こうの家に置いてあるのか?」

テレサ

「はい、フレイヤがこっちには電波がないからすぐに電池が減るから持ち込まない方がいいって言ってました」


多分その通りだ、俺は手放さないけどこっちだと馬鹿に電池持ちが悪い、その可能性も捨てきれない、機内モードにこれからは変更しておくことにしよう


「でも持ってきていればカメラとかは撮ったりできるでしょ?」

テレサ

「こんななんの変哲もない所撮っても仕方ないのでは?」


テレサ達からすれば異世界こそが普通なんだろうな、魔物とか撮ったら面白いかも知れないな、間違いなく作り物としか思われないだろうが、今度機会があったら撮ってみよう


「日本では撮ったりするの?」

テレサ

「はい、鉄の塊が線路の上を走っているところだったり、鉄の塊が水の上を疾走しているところとかも撮ります」


どんだけ鉄の塊好きなんだよ、普通に電車と船って言えよな、多分知っててわざと言ってるんだろうな、ネットするようになって半年にもなって今更異世界感もないもんだ


「テレサって乗り物好きなんだな、飛ばない物に限って?」

テレサ

「そうですね、ギリギリジェットコースターと観覧車は大丈夫ですが」


身分証明書もらったとしても飛行機乗れないじゃん、アラブ行く時は必要がないけど日本に帰る時はどうしても飛行機乗らないとだぞ


「なあ眠る為の薬草とかあったりする?」

テレサ

「眠り粉でしたら薬師ギルドに売ってますよ、確か1回分で銅貨2枚ですね、風上から撒いて魔物を眠らせるんですよ」


いざとなったらテレサを機内で眠らせればいいかと考えた、ヘリだと減るスペースはないが飛行機なら大丈夫だろう


「他に薬師ギルドってどんなの売っているの?」

テレサ

「麻痺粉、痺れ粉、とかですかね、大体魔物退治に使う物ばかりですよ、人間用のですとポーション、エリクサー、魔力回復薬とかも売ってますね」


「眠り粉って人間には使えないの?」

テレサ

「人間用って言えば分量出してくれますよ、何も言わずに買ったらおそらく永遠に寝てしまうかもですね、撒いて使うぐらいですから」


これ聞いておかないと怖い部分だったな、テレサに使って眠り姫になったら洒落にならない、でも疑問が残るな、魔物用なら眠らせたりせずに毒薬使えばいいのに


「なんで眠らせたりする必要があるんだ?毒薬で倒した方が早くないか?」

テレサ

「ナオト様は毒薬で倒された魔物の肉食べる気になります?」


素材用にってことか

テレサ

「人間にもその毒薬って効くので買う時にはどの魔物に使うのか身分も証明しないといけません」


「やたらに買うことはできないってことか」

テレサ

「形式上はですね、だって人を殺すのに刃物でも殺せますが包丁買うのにいちいち詮索されたら面倒ですよね?」


身も蓋もないな、要は使う人のモラルの問題だけだからな、でも色々な薬があることが分かって良かった、日本と違って処方箋なしでも買えるところは気楽だ、機会があったら使ってみよう

ハルク

「着きます」


そろそろ着くようだ、もうお店の改装が終わっているとは思うが、どうかな


お店に着くとみんなで掃除をしている処だった


「ご苦労様」

ハンク

「先程連絡があって今受け渡しが終わったばかりです、作業後の埃が目立つのでみんなで掃除をしている処です」


「そうか、商品を持ってきたのでその後陳列を頼む、バッグに移し換えておくからな」

ハンク

「畏まりました」


「明日か明後日には開店できそうか?」

ハンク

「大丈夫だと思います、今回は服だけで宜しいのですか?」


「それと一緒に洗剤も売ろうかと思っている、綿の服用だな」

ハンク

「前からそれがあればと思っていました」


気がついたら言えよ、ハンクは忠実ではあるが機転が効かない、ここがテレサとは違うところだな


「じゃあ俺たちはこれで行くよ、後は頼むな」


お店を後にし商人ギルドに行くことにする、聞きたいこともあるし







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