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勝利

 クスナは、治癒魔法を施していた。


「キョウ、大丈夫か」

 そこへガイルが来た。


「私よりもランズの方が重傷だよ」

 とキョウ。

 キョウは無傷だが、ランズは足に矢が刺さっていた。

「お前が無事でよかった」

「だから、ランズの方が大変だって」



 治癒魔法を施しているクスナは、少しだけランズに同情した。

「終わりました」

「あんた、すげーな。あんな深く刺さってたのにきれいに治ってる。痛みもない」

 ランズは、クスナに礼を言うのだった。




 そこへラミアを倒し終わったファウが来た。

 ファウはキョウを抱きしめる。

「無事でよかった」


 キョウを抱きしめたファウは自分の心が落ち着いていくのを感じた。

 強い敵と出会った昂揚感と、むずむずと沸き上がる闘争心みたいなものが浄化されていくようだ。


「あの……ファウ?」

 キョウの腕の中でキョウが赤面していた。

 ファウは黙ってキョウを抱きしめていた。




「お熱いねー」

 と、ランズ。

 例の一件以来、ファウとキョウの仲は周知の事実となった。



 ふと、クスナは、ガイルがじっとキョウを見ているのに気づいた。

 もしかしたらこのガイルという男――そう思いかけてクスナは気づかなったことにした。




     * * *


 その少し前、ロイはアンドロイド三体と対峙していた。


 さすがに一人で三体はムリだ。

 若干弱っているラミア型のアンドロイドは民衆にまかせよう。


 実は最高位たちはルウの地の外側で暮らしている。

 ルウの地全体の結界を維持するため、ルウの地を囲む五角形の頂点に最高位たちはそれぞれ住んでいた。

 いうなれば、構造物における柱のようなもので、万が一その柱が破壊されればルウの地の全体の結界が壊れかねない。

 そのため、最高位たちの住んでる場所は普段は目隠し用の結界が張られていた。


 本来はそういう目的の結界なのだが、ロイはルウの民を守るため自分の住処の結界内へアンドロイド二体を引きずり込む。


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