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* 時間の記憶

 冷えたアスファルトの上に、はらはらと雪は降り続ける。

 誰かの代わりの涙のように。


 夏の記憶は思い出になる。

 それは忘れることではない。消えてしまうことでもない。


 笑顔が、痛みが、不満が、想いが──それらがそこにあったことは、事実であって。

 あの時間は、それぞれの場所に戻っても彼らの中に残り続ける。



 それがどんな形に変わったとしても、

 思ったようにならなかったとしても、

 悔しさがあふれたとしても、


 後悔は、何かの始まりなのだ。




 ─ 完 ─




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― 新着の感想 ―
[良い点]  完結、お疲れ様でございます。私としては小野木さんの長編(?)を最後まで初めて読んだので、とても感慨深いものがあります。  登場人物各々が悩みつつも時を重ねていく日常が綿々と綴られ、ふと…
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