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剣が廃れた世界で僕は剣で舞う  作者: 九 (いちじく)
世界の始まり
1/4

人魔大戦争らしいです。

初投稿です。

よろしくお願いします。

「魔王…素直に封印されてはくれないか?」


ここは魔王城最上層

今、魔王と勇者の対決が始まろうとしている

しかし、勇者には精々封印するのが限界だった


「勇者よ私とて簡単に封印される訳無かろう?」


「そんなのは解りきっていた…が、互いに損害は酷い筈だっ」


「だから今から決着を――――」


「苦しむ民を解放したいとは思わないのか?」

間髪入れず続いて勇者は言う

「俺は魔王には勝てない!だが封印なら出来る!」


「私には封印も出来ぬと思うがの…勇者ならば知っておるだろう?」



勇者は剣の才を持ってして生まれたが魔王は魔法の才を持ってして生まれた。そう、これが何を意味するのか昔から赤子でも知ってるのだ。


―――剣はどうあがこうと魔法には勝てない


よって勇者はそれを覆すべく『聖剣エクスカリバー』の特殊能力を使って空中に漂う魔素を自身の力に変え

あわよくば話合でどうにかしようとしているのだ。



「あぁ解ってるさ…俺は…」


「何もわかってないだろう‼」

魔王は腕を降ったと思うと直後左肩に熱風が走った

「―――っ?」


熱い…熱い…熱い…もう左手は使えない。焼けただれた皮膚を見るのは久々だ…あぁ賢者お前が居てくれたのがどれ程嬉しかったか…


「つぅ…ふへ」


「何が可笑しい?次は右だ…っ」


もう…良いよな良く頑張った。

剣士で相性が悪い事はわかっていた筈なのに…

王国でも反対が多かったのに…

賢者は着いてきてくれた…

涙一つ出ない俺を叱ってくれよ…な



―――『聖剣エクスカリバー』が心なしか光った



目の前には圧縮された炎の粒が火花を散らして来る

…ありがとう…賢者…




……


………?



いつまで経っても痛みがない死んだのか?

いや違う。

心の奥底から力が湧き出てくる…


「なっ…」


目を開けると魔王が居る…普通だ。

だが驚いているのは何故だ?


「まだだっ!」


無意識に剣を構えてしまう。

すると…消える。魔法が消える。

何故だ?それよりも早く…


「魔王を刈るっ」

「なっ」


ん?体が重く…でも体が勝手に…うっ


その後はあまり覚えてなく気付いた時には、左半身が無く苦しくそれでも、力だけは溢れてくる。


「勇者よお前は力を求めすぎたのじゃ」


「ち……から…か…」


「すぐ楽にしてやりたいが我も力を使いすぎたゆえ少々辛い」


「おれの……がはっ…負けか」


吐血もして辛いが関係無いこの苦しみで最後だ。

みんなが安全に暮らせるようにっ


「お前が生きているのもその剣の呪いじゃろうて」


「ほぅ。やはり神剣か…」


魔王はしばらく悩むそぶりをしていると魔王と剣にヒビが入った。

不思議に思っているとただ一言だけ喋った。


「ありがとう勇者」


それと同時に無数の光の粒となり混じり消えていった。

体が冷たくなっていくのが分かる。

これが死か……ありがとう賢者…ありがとう魔王


魔王に感謝する日が来るとはな…



その日から、人々は『力』に目覚めた。

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