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ここはどこ私はだれ?
ガチャリッ!
勢いよくドアが開く音がして、パタパタという軽い足取りが近づいてくる。
ふわりと体が浮かんだ。
「アデレイド様いかがなさいましたか??」
ふくよかな女性の顔が目の前に現れる。
(アデレイド・・・私の名前、かな?てか今『様』付けした!?)
どうやらこの人は私の『お母さん』ではないらしい。
亜麻色の髪の上にちょこんとのったヘッドドレス。
それを挟むように伸びた三角の耳。・・・みみ?
「ほえっ!?」
素っ頓狂な声が思わず漏れる。・・・実際はばぶばぶ言ってるようにしか聞こえないのだが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
どうやらこの上品な女性はマニア垂涎の的の猫耳メイドさんのようです。
亀足で進んでいきます・・・