代わり
僕は元々いらなかった
それを気づくのが遅すぎた。
せめて、あと少しだけ早ければ
あなたを苦しめなくてすんだのに
僕はいらない人間
いてもいなくても何も変わらない
僕が出来て他人に出来ない事は1つもない
僕の代わりは何もいらない
だって、僕はいらないもの
誰かの心に『僕がいた』って事を残してほしい
それは無理な願い。
僕の存在があなたを困らせているのは知っているよ
あなたは僕がいれば何もいらないって言ってくれたね
嘘でも嬉しかったんだ
だって僕はあなたが大好きだから
心から愛しているから
僕にとって、たった1人しかいない大切な存在だから
あなたは僕がいなければあの人と幸せになれるはず
だから僕が消えればいいんだ
あなたが僕にくれたもの
それは、[命]
だから、僕はあなたの為になら死ぬ事だって出来るんだ
もう、僕は逝くね
この世に生んでくれてありがとう
ママの元に生まれて本当によかった
ママ、大好きだよ
さようなら
――――ここは何処‥?
あぁ、そうだ
僕は飛び降りて死んだんだ
ここは天国‥?
すごく心地いい‥
ずっとここにいたい‥――
だって、ここはママと同じくらい暖かくて落ち着くから‥
あれ‥?
誰かが呼んでる
すごく懐かしい声‥
ここから出なきゃ‥
「おぎゃあぁぁ」
眩しいっ‥
どこ‥?
僕を呼んだのは誰‥
マ‥マ?
紛れもない奇跡だった
僕はまたママの元に生まれてこれた
とても幸せそうなママの顔
ママの愛しているパパの顔
でも、おっきくなったら僕もこの事を忘れちゃうのかな‥?
忘れてもいい
そんな事を忘れても、僕は絶対に幸せになるから
ママとパパの元で‥‥




