涼
物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには、1つずつ名前と物語があります
手にとって下さった方が、楽しく笑顔で物語の続きを作っていってもらえるような、わくわくするリボンを作っています
関西を中心に、百貨店や各地マルシェイベントへ出店しております
小説は毎朝6時に投稿いたします
ぜひ、ご覧下さい♡
Instagramで、リボンの紹介や出店情報を載せておりますので、ご覧下さい
hhtps://www.instagram.com/iroit0
舞台は、昭和初期頃の日本の田舎
田んぼの香りと、夏の匂いと、木々のざわめきが心地よい
空は大きく広がり、入道雲が大きな伸びをしている
せわしなく聞こえるセミの喋り声を聞きながら
汲み上げてきた冷たい井戸水の入った桶を足元に置く
私はそのまま縁側に腰をかけ、おもむろに桶へと足をつっこんだ
ドキリをする冷たさにも慣れれば、庭の草木に目掛けて足で水をかけてみる
縁側で団扇を扇ぐ姿は、どこか溶けそうなアイスクリームのようだった
昨日、縁日で釣ってきた金魚たちは、私の隣に置いてある桶の中で優雅に泳いでいる
そろそろ金魚鉢に入れ替えても良い頃かな?
金魚たちの様子をみようと上から覗いてみた
私の顔を見て驚いたのか、少し顔を水面から出していのに急いで翻し水中へと潜る
パッ揺らめきながら広がる波紋を静かに見つめる
『今日も暑いな~』
そう言って目の前にある入道雲に目をうつす
セミの喋り声が、いつもより楽しそうに聞こえる気がした
最後まで読んで下さり、ありがとうございます
色々なお話を書いておりますので、どうぞごゆっくりとしていってもらえると嬉しいです
また明日、6時にお会いしましょう♪