寝すぎです~~!!
ーーどれくらい眠っていたんだろう…
なんか、いくらでも寝れそうな気がする……
だけど、そろそろ起きないといけないかな?
学校に、行かないと………
そんなことを思いながら、私は、ゆっくりと瞼を開ける。
「アッ! お目覚めになられました!!」
その声にびっくりして、私は、思わず飛び起きる。
辺りを見てみると、ローズさんと知らない男性が立っていた。
そして…
ガチャ! とドアが開き、慌てた感じの王子とマリンさんが部屋に入って来る。
「よかった! お体のお加減は、どうですか?!」
「へっ!? なんか、だるい感じは、しますが、大丈夫です。」
私は、そう言って、ベッドから出て、体を動かす。
うん! 大丈夫、動きますよ。
私の様子を見ていた、王子とローズさん、マリンさんが、ほっと胸をなでおろしていた。
私は、不思議に思い、どうかしたのですか? と、尋ねた。
「……5日間、眠っておられたんですよ。」
「誰がですか?」
「貴方です。」
「へっ?! そうなんですか!」
それは、ご心配をおかけしました。
私は、ペコリと、頭を下げる。
5日間…
どんだけ寝るの、私。
疲れてたのかな………
「それでは、一応、お体を拝見させていただきましょうか。」
知らない男性がそう言った。
どうやら、お医者様だったみたいです。
私はメディカルチェックを受ける。
「どこも異常がないので、大丈夫かと。」
「ありがとうございます。」
お医者さんは、そういって、部屋から出ていった。
「では、ミサト様、お着替えされましょうか?」
私はローズさんに言われて、首を傾げる。
お着替え?
そう思いながら、私が着ている服を見てみる…
すると、失礼しました! と言って、王子は、部屋から慌てて出ていった。
私が不思議そうに見ているのに気づいたローズさんが
「今、ミサト様が着られているのは、寝着ですので…」
「はぁ〜、そうですか。」
そういえば、意識を手放す前に着ていた服と違う…
「申し訳ありませんが、寝着にお着替えさせていただきました。」
「いいえ、ありがとうございます。」
「では、ミサト様、あちらのクローゼットの中から服をお選びいただけますか?」
「わかりました。」
私はクローゼットの前に行き、扉を開ける。
そして…
目がチカチカした!
な、なんなの〜、このドレス達は!?
私、ま、マリー•アントワネットじゃないのよ〜〜!!
そんなことを思ったけど、ローズさんとマリンさんの視線が何気に感じるのよね(冷汗)
煌びやかなドレスの中から、なんとか、大人しめの動きやすそうなドレスを選びだし、
「これにします!」
ドレスを取り出し、二人に見せたのでした。
もう少し、質素な服がいいよ〜〜