無事でした?!
ーーどれくらい意識を失っていたんだろう……
落ちて、グロテスクな見られない姿になってしまったんだろうか?
ぽや〜ん、と思いながら、意識を覚醒させる。
そして、そーっと、目を開けてみる。
イタクナイけど…
とりあえず、手をのばして、頭を触ってみる。
うん、髪の毛もちゃんとある。
手も動いたし、とりあえず、動いてみるか。
エイヤ、と起き上がってみる、私。
うん、大丈夫みたい。
こわごわと自分を見てみる。
ふわふわのふとんの中で、寝かされているし、天蓋っていうのかな(?)ついてるベッドに横たわっていた。
おそるおそる、ベッドを出て、立ち上がる。
自分の体を頭から足まで、さわさわと触りまくる。
よかったー!
ちゃんと、ついてる!!
無事だったみたい。
やー、やれやれ、スプラッターにならなくて、よかったよー
やっと、ひと安心!
ホッとしたよーー
ヨシ!
部屋が暗いし夜みたいだから、もうひと眠り、しよう。
安心した私は、ふとんをめくり、また、寝ようと、ベッドに入ろうとしていた。
ーーコンコンコン
部屋のドアをノックする音が聞こえて、私は、音のした方を見る。
それと同時に部屋の明かりがつき、開いてるドアの傍に一人の男性が立っていた…
「ど、どちら様ですか??」
つい、素っ頓狂な声を出してしまった、私です(冷汗)
今覚えば、変な質問、失礼いたしました。
ハッ!
私、ベッドに入ろうとしている態勢だった!!
は、はずかしい!!
私は、あわてて態勢を整えて、ドアのところにいる人を見る。
すると、男性は、私にゆっくりと近づいてきた。
私に近づいてくる男性を見る。
金色に近い茶色の髪にエメラルドグリーンの瞳。
服装は、中世ヨーロッパの高貴な人が着るような服を着ている…?
はて、私、どこにいるのかしら……??
不安を感じつつも私の前で立ち止まった男性を見る。
ふぁ~、端正な顔立ちって、こんな人のことをいうのかな…
私は、まじまじと顔を見てしまう。
緑色の瞳がキレイですねぇ~
「私は、エメラルド国、第三王子トリフェーン・トラピッチエ・エメラルドです。」
え、エメラルド国?
聞いたことがない国ですね?!
世界地図を暗記してないから、なんともいえないけど…
「わ、わたしは望月 水彩。
名前がミサトで性がモチヅキです。」
とりあえず、私は、簡単に自己紹介をしたのだった。