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講義室で学びます。

今、私は、馬車の中にいます。

はい、自転車、ダメでした〜(苦笑)



マリンさん(殿下)(いわ)く、まだ、道に慣れていない、何かあった時の事を考えると〜、って事で却下されました。

そう言われると、ぐうの音も出ない〜

私は、おとなしく従いましたよ。



馬車に揺られ、第二騎士団エリアに到着。

講義室に向かう為に、トコトコとグラウンドの横を歩いて行く。

何気にグラウンドをチラッと見る。

すると、私が開けた穴は、きれいに埋められていた。

ううっ、騎士団のみなさん、すみません、ありがとうございます。

心の中でお礼を言いながら、建物の中に入っていった。



講義室に入ると、アズライトさんがいて、私と目が合うと、ご苦労さまです、と言われた。

こちらこそ、よろしくお願いします、と言い、頭を下げた。



私は席に座って、教壇にいるアズライトさんを見る。

机の上に目をやると、本が置かれていた。



「そちらの本は、宮廷魔法騎士団に就任した者が読む教本で魔法についてなどが書かれています。」



私は、目をこらし、本を見る。

うん、大丈夫、読める!

けど……

なんか、学校の教科書みたい。

もっと、ごっつい感じの本かと思ったから、ちょっと、安心したよ〜



私は、アズライトさんの話に耳を傾けながら、教本に目を通していった。



内容を割愛すると、魔法には、風・火・水・土の属性から成り立っていて、その属性のどれかひとつを持って生まれてくると。



「稀に複数属性を持っていらっしゃる方もおられますがごく少数です。」



うっ、私、全属性、持っているって、なっていたけど…

し、しかも聖属性魔法∞って、なってたよ?!



「私は、火・水の属性を持っています。」

「そうなんですね!」

「ですが、宮廷魔法騎士団の中でも私みたいな人は、数える程しかいません。」

「……」

「ミサト様の場合は、この世界の方ではないので、お気になさる事は、ないかと。」



確かに言われてみればそうだよね、私、喚ばれて来た人間だから、当てはまるとは、限らないよね。



「魔法のある世界ですが、世界全体的に見ても、魔法自体は、衰退していっていますからね………」

「でも、なくなってる訳ではないのですよね?」

「そうです。 新しい魔法が創造されたりする事がなくなった、盛んに使われる事はなくなったという事です。」



そういったアズライトさんが、すこし寂しそうにみえた。



「アズライト様は、魔法が好きなんですね…」

「いえ、嫌いですよ。」

「へっ!?」



思わず私、声が出ましたよ。

そして、アズライトさんをまじまじ~と見てしまいましたよ!

そんな私にクスッと笑ったアズライト。



「すみません。 お気を使わせてしまいましたね。」

「はぁ…」

「ミサト様がおっしゃった通り、魔法がなくなった訳ではありません。 生活魔法というのは、世間一般にまだ、使われていますからね。」



う~ん、なんかいろいろあるのかな?

そりゃあ、どこの世界でもいろいろあるよね。

私は、まだ、学生だから、わからないけど、大人になるといろいろとあるんだろうな…

ハッ、私、この世界では、どうなるんだろう?!



「ミサト様、よろしいですか? 講義を進めさせていただきますが…?」

「はい! よろしいです!! お願いします。」



私は、思考を停止し、アズライトさんの話に耳を傾けるのだった。



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