小休止
馬車に乗って自分の部屋に帰って来た、私。
部屋にいたマリンさんに事情を説明して、服を汚してしまった事を謝った。
マリンさんは、びっくりしていたけど、やけどをしていないか心配してくれた。
ううっ、やさしい。
私は、着替えて、ソファに座り、休憩〜
それにしても、なんか、疲れたな〜
魔法について、なにもわからないのに、試そうだなんて…
若気の至り?!
いやいや、気をつけねば!
自分のステータス、わかったけど、聖属性魔法: ♾ って、なんなんだろう?
使い方、わからないんだけど…
とりあえずは、しっかりと教えてもらって、安心安全(?)に使えるようにしなければだね!
そういえば、お昼、食べてからまた、講義室に行くんだけど、馬車を用意してもらうの、なんか、悪いよね…
気をつかうし。
あ、そうだ!
自転車で、行けばいいんだ!!
後で、マリンさんに聞いてみよっと。
お茶の用意の為、部屋を出ていたマリンさんが戻って来て、ソファーテーブルにお茶を用意してくれる。
「マリンさん、相談があるんだけど…」
私は、思いきって、マリンさんに話しかける。
「はい、なんでしょうか?」
「午後から、第二騎士団の講義室に行くんだけど、その時、馬車じゃなくて、自転車で行こうかと思うんだけど、ダメかな?」
「…?」
「あ、ダメなら、いいのだけど、いちいち、馬車に乗せてもらうの、申し訳ないな〜、って思って……」
「大丈夫ですよ、お気になさらずに。 一応、私の方から、殿下には、お伝えしておきますね。 お昼まで、しばらく時間がありますし、ゆっくりして下さいませ。」
マリンさんは、そう言って、お茶を淹れてくれた。
「はい、いつもありがとう、マリンさん。」
私はそう言うと、紅茶を一口、いただいた。
うん、マリンさんの淹れてくれる紅茶、おいしい!
やすらぐわ~~!
だけど、なにから、なにまで、用意してもらうのって、申し訳ないというか、気をつかうのよね。
異世界に突然、喚ばれたのは、驚いてショックを受けたけど、衣食住を心配しなくてもいいのは、ありがたいのよね。
まあ、喚ばれ方が、墜落だったのは、なんとも言えないけど…
とりあえず、喚ばれたのには、理由があるだろうから、少しでも、役に立つ事ができたらいいな。