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ペンギン三兄弟

ペンギン三兄弟 〜 6話 三位一体 の巻

作者: たかはら りょう
掲載日:2020/02/21


ペンギン三兄弟、チャン、ドン、ゴン。

今日も仲良く暮らしています。


ドンがさっきから、洗面所の電気のスイッチをパチパチ押していますが、電気がつきません。

ドン「電気切れちゃったよ、交換しないと」

チャン「交換用の電球買ってあるよ」

ドン「さすがチャン、抜かりないね」

チャン「オレが肩車してやるから、ドンがつけて」


チャンはドンを肩に乗せて立ちました。

ドン「まだぜんぜん届かないよ」

チャン「ゴンも手伝って!」

ゴンがやってきて、チャンを肩に乗せました。

そしてチャンの上にドンが乗りました。

ドン「オッケー、届いたよ」

ゴン「うー重いから早くして!」

ドン「ねえ、ぼくたちすごいね。三段ピラミッドだよ。曲芸師みたいだ」

ゴン「まだあ?早く交換して!」

チャン「ゴンが崩れそうだよ、ドン、早くしろよ」

ドン「もうちょっとだから」

ゴン「あーもう無理!」

そう言うと、ゴンはユラユラと動いてしまったものだから、

チャンとドンは、バランスを崩して

バタバタと三段ピラミッドはあっけなく崩れてしまいました。

チャン「イタタタタ」

チャンは腰から落ちてしまいました。

ドン「イテー!」

ドンは落ちてコロコロ転がり壁に激突しました。


チャン「ゴン、ちょっとしっかりしてくれよ」

ドン「そうだよ、いつも鍛えてるじゃん」

ゴン「あのね、お前たちを乗せるために鍛えてるんじゃないからな。さすがに2羽乗っかると重すぎるだろ」


ドン「まあでも電球は無事交換したよ」

ドンは古い電球を持ち上げて、ニッコリしました。

ゴン「ドン、実はもっと早く交換し終わってたろ」

ドン「フフ、ばれた?でもさっきのぼくたちって、やっぱ凄かったんじゃない?」

チャン「こういうのを三位一体って言うんだよ」

ゴン「お?難しい言葉知ってるねえ」

チャン「このくらいジョーシキです」

ドン「どういう意味?」

チャン「3羽で力を合わせて何かを成し遂げることだよ」

ドン「へぇ、じゃあ電球交換はまさに三位一体のたまものだね」

チャン「そう、これ大事なことだよ。3羽で協力するって」

ゴン「しかし、役割分担が不公平な気はするけどな」

チャン「ゴンは普段トレーニングして鍛えてるから頼りにしてるんだよ」

ゴン「チャンもドンもトレーニングしろよ。男は鍛えなくちゃ」

ドン「毎日やってるよ、腕立て一回、腹筋一回」

ゴン「ダメダメ、そんなの。やったうちに入らないよ。100回はやらないと」

チャン「でもね、それぞれペンギンには、向き不向きがあるから。オレやドンが筋肉モリモリになったら気持ち悪いだろ」

ドン「言えてる!」

ゴン「ただの言い訳じゃないか」

ドン「ぼくたちはゴンのトレーニングのサポートをするよ。ほら両腕を上げて力持ちポーズやってみて」

ゴン「こう?」

ゴンは、力持ちポーズをして見せました。

すると両腕に、チャンとドンがピョンとぶらさがりました。

ドン「ほらこうやると鍛えられるでしょ」

チャン「これも、まさに三位一体!」

ゴンは、苦しそうにクチバシを食いしばって

耐えるのでした。


おわり

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