22 . 無頼万感のアバンギャルド
こんばんは、ハヤサマです。
筆がよく進んでちょっと長めです。
よろしくお願いします。
行き当たりばったり色強めなので後々修正入るかもです。
(俺は......また死ぬ、のか......?)
ボスチンパンジーの破壊に継ぐ破壊で、頭の天辺から脚の爪先に至るまでほとんど感覚が残っていない。
故に感じる、浮遊感。微かに聞こえるのは猿のような荒々しい鼻息。
(いつまでも......この蘇生が続、くとは限らないのに......?)
少年は、てんで言うことを聞かない脳味噌にどうにか命令を与え、薄ら目を開ける。すると見覚えのある黄土色の天井が視界一面に広がり、首を少し傾けると必然、身体の至る所の肉が捲れ上がっており、そこからどくどくと血が流れ出しているのに初めて気が付く。それと同時に、己の命がもはや尽きかけていることも悟った。
【執念】干渉スキルの派生である【超再生】が今も必死にタツトの身体を修復しているが、裂傷から漏れ出る血液量が尋常でない。即死級の致命傷に回復が追いついていないのだ。
少年はそんな、自らの酷い有様を見届けると、そのまま慌てるでもなく、どうするわけでもなく、ただ、天井を仰ぎ見るようにして倒れる。
その何もかもを投げ出したような行動の理由はーー
決して、諦観ではなかった。
むしろ逆。
血が逆流するような、鈍い怒りが少年の心に沈殿する。
気を抜けば手放してしまいそうな意識を。今すぐにでも消え去りそうな命の灯火を、死にもの狂いで繋ぎとめながらも怒る。怒る。怒る。
直面させられた理不尽に、グズグズのドス黒い情感が溢れ出す。
(俺は何もしてないのに、いきなりこんなところに飛ばされて......理不尽を押し付けられた。)
その身に受けたのは、まったくもって、事の道理が通らない仕打ち。
(気色の悪い獸に、経験したことないような苦痛を受けさせられた。)
その記憶に思い出すのは、濡れ衣甚だしい苛烈な苦撃。更にはーー
(こっちで初めて意思を交わせた、仲間みたいな存在だったクロも、非道い目に遭わされた。)
無意識に、自身の心の拠り所になっていた、可憐な少女が脳裏を掠める。もっとも今は、超常の化け物に嬲られてボロ雑巾さながらの様相を呈しているが。
ズタボロの少年の胸中に止めどなく流れ込む憤懣。屈辱。怒り。そしてーー執念。
が、ダメ。全然ダメ。
思いは燃えるだけ。怒りは煮えるだけ。悔恨も怨嗟も執念も、てんで意味を成さない。何らこの状況に貢献しない。
(ッなん、でだよ......)
(なん、で俺だけが、こんなクソみたい、な境遇に、遭わせられてるんだ......?)
無理解への疑惑。それがどうしようもないほどの憤怒に変換され、額の血管が灼き切れそうなほど少年の心中で膨れ上がる。
(何か、俺が神の癪に障る、ことでも、しでかしたって、言うのか......?)
(おかしイ、だろッ......なんで、なンでなんだよ)
ガリッ、と何かが砕ける音がした。
(なんで、なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでッ!)
無意識の内に噛み砕けた奥歯がその鋭利さを以て口腔を蹂躙し、少年の下唇から赤い線が走る。痛みなどはとうに感じていない。
「グッ、ふゥぅうウ!」
苛烈な激情に身体が勝手に叫ぼうとしたが、損傷は喉にも及んでいたのか、うまく声が出せないで無様に呻くだけだった。
そうして少年は、万感の、負の思いを込めた涙を垂れ流す。
瞳はひどく淀み、その流した泪露も心なしかドロッとした粘性を感じさせるように見える。その滴り方は、まるで今の少年の心境を代弁しているようだった。
対するボスチンパンジー。今し方行われた、一連の少年の動作に何がしかの感情をその身に宿す訳でもなく、未だに汚く喚く少年の前に立ち、感情を感じさせないままの瞳で、少年の頭蓋目掛けて拳を一振り。
「ゴシャッ」と果実を握り潰したような鈍い効果音と共に、今度こそ少年の命を刈り取った。
化け物が掲げた右拳からボタボタと赤黒い少年の鮮血が滴り落ち、地面に数奇的な紋様を描いていく。
もしかしたらクロも、泣いていたのかもしれない。
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絶望的な事態が急転するのに、ものの10秒も必要としなかった。
その空間には、無残な人間の死体が二つ。更には死にかけの、同じぐらいのサイズの猿が二匹。あとはその二匹を優にこえる大きさのボス猿、いや、その体躯から化け物と形容した方が正確であろうか。とにかくソレが一匹。
この何とも凄絶な状況を作り出した張本人のボスチンパンジーは、自らの子分であるところの瀕死のチンパンジー二匹をちらりと一瞬見やったが、別段悲哀のそれで表情を彩る訳でもなく、踵を返してもと来た洞窟の方へ、悠然とした立ち姿で戻って行こうとする。その歩き方は、まるで自分の勝利に酔いしれているようだった。
そのとき、
「ギィ......ッ......」
洞窟内の壁にドデカいクレーターを作り、現代アートのように埋まっていた虫の息のチンパンジーが一匹、いよいよもって絶命した。
その瞬間、死傷者だらけのシリアスな空間には似合わない、いやに軽快なファンファーレが木霊する。
背を向けていたボスチンパンジーも何事かと、多少の警戒をその目に宿しながら振り返った。
すると、ヤケに聞き覚えのある機械音声が、やたらと静謐に鳴り響いた。
◁◁レベルが上がりました【Lv1→Lv215】▷▷
◁◁レアドロップ【紫電】スキルを習得しました▷▷
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名前:久保タツト
年齢:17
性別:男
種族:人間
レベル:215
職業:
職業レベル:
HP:20100
MP:20100
ATK:13520[+3000]
DEF:13350
AGI:22210
MATK:14640
MDEF:14640
スキル:全属性魔法耐性(大)[炎耐性・氷耐性・風耐性・雷耐性・光耐性・闇耐性]・全属性高位魔法耐性(中)[天焔耐性・天凍耐性・天旋耐性・天雷耐性・天星耐性・天夜耐性]・眠り軽減・毒軽減・混乱軽減・麻痺軽減・魅惑軽減
固有スキル:【強化蘇生】・【執念】[+超再生]・【アイテムポーチ(極)】・【斬撃操作】・【紫電】・【???】・【???】
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刹那、死に体の、いやむしろ死んだはずの少年の身体から、膨大な魔力が迸った。
橙色の気の奔流を幻視するほどの圧倒的な魔力量。
その魔力のうねりは留まることを知らずに、ある箇所は渦を巻きながら、また別の箇所は蛇腹状の光線のように、縦横無尽に洞窟内を荒れ狂う。
連続する異常事態に対しボスチンパンジーは、何が何だか分からないといった様子だ。
その禍々しい瘴気とも言えるほどの魔力波が、ついに狭い洞窟内を飽和させるのは、ほんの数秒のことであった。
そして、近くにいるだけで精神がゴリゴリと削られていくような少年の魔力に中てられたことが決定打となったのか、もう一匹の瀕死だったチンパンジーもその命の灯火を消し去った。
必然というべきか、数拍後。
◁◁レベルが上がりました【Lv215→Lv289】▷▷
◁◁レアドロップ【紫電】スキルを獲得しました。 スキルが重複しているため、スキルのレベルが上がります▷▷
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名前:久保タツト
年齢:17
性別:男
種族:人間
レベル:289
職業:
職業レベル:
HP:26700
MP:26700
ATK:15960[+3000]
DEF:15220
AGI:24340
MATK:17010
MDEF:17010
スキル:全属性魔法耐性(大)[炎耐性・氷耐性・風耐性・雷耐性・光耐性・闇耐性]・全属性高位魔法耐性(中)[天焔耐性・天凍耐性・天旋耐性・天雷耐性・天星耐性・天夜耐性]・眠り軽減・毒軽減・混乱軽減・麻痺軽減・魅惑軽減
固有スキル:【強化蘇生】・【執念】[+超再生]・【アイテムポーチ(極)】・【斬撃操作】・【紫電+】・【???】・【???】
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依然として少年から放たれていたオレンジのスパークが一段と照り輝き、魔力の余波も更に増して膨れ上がる。
あの圧倒的堅牢性、超常的治癒力、驚異的なスピードに暴虐的なパワーの全てを兼ね備えた能力を誇るボスチンパンジーでさえも、異常なほどの波動の発現に幾ばくかの“怯え”を感じ、眼前の、眠るように倒れている少年に近付こうとしない。近付けない。
化け物は、ついさっきまで力の差が歴然だったはずの少年に対して、自分が少なからず怯えを感じていることに戸惑いを隠しきれないでいた。
まさか、自分に恐怖を与える存在がある三匹の魔物を除いて他にいるとは思いもしていなかった。
化け物は少年に目が離せないまましばらく愕然としていると、ーー不意に変化。
ーーゆらり、と音もなく立ち上がったのはタツト。
そのままごく自然な動作で、本当にその辺の街を歩くような仕草で、立ち竦むボスチンパンジーに近づいていき、十分手が届くほどまで距離を縮めたかと思うと直後、
少年の右腕がブレた。
世界を置き去りにするような、不可視にして不可避の剣舞。速すぎてもはや剣舞と呼んでいいのかすら分からなかった。
ーーチンパンジー型の魔物こと、正式名称を“老猿アッフェ”の固有スキル【紫電】。
その名の通り、発動者の動作や移動の速度を飛躍させたり、移動中に使うことでえげつない緩急を生み出したりできる。
例えば前方に跳躍して慣性が働いている状態でも、速度を保ったまま360°全方向に急転換できるのだ。
ネックは持続時間とインターバル。
発動状態で動ける時間は保って5秒ほど。また、一度打つと3分間は使えないため、連続での運用は期待できない。
だが、流石は【異常地】の魔物といったところか、その短所を補ってなお余りある破格の性能である。何せタダでさえぶっ壊れスペックのタツトがこれを使えばその速度はもはや、「速い」だとか「遅い」だとか、そんな低次の話ではなくなってくる。
“見えない”、“視えない”、“観えない”。
故に攻撃されると“避けられない”ことが必然になり、回避されると“当たらない”ことが必然になる。
『反応する』だとか、『視認する』だとか、そんな単語の入る余地は残されていないほどの、生物の限界を遥かに超越した速度。
タツトの【紫電】を交えた光速の剣閃、とは言っても右腕を振り上げただけなのだが、そんな攻撃に冗談のように化け物の首が弾け飛び、弧を描くように宙を舞った。それがドムッ、と地面に落着したのを皮切りに、頭部側の切断面、胴体側の切断面の両方から赤黒い液体が勢いよく噴き出た。
それでも、驚嘆に値するほど往生際の悪い生命力で、“老猿アッフェ”は首のない状態のまま、【紫電】発動中のタツトに無謀な突進を試みる。
無論、今のタツトにそんな生温い攻撃が通るはずもなく、お返しとばかりに知覚できない蹴りを鳩尾に叩き込まれて、あえなく吹き飛んだ。
一息遅れて、衝撃音。
◁◁レベルが上がりました【Lv289→Lv407】▷▷
◁◁レアドロップ【紫電】スキルを獲得しました。 スキルが重複しているため、スキルのレベルが上がります ▷▷
◁◁ボスドロップ【咆哮】スキルを獲得しました▷▷
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名前:久保タツト
年齢:17
性別:男
種族:人間
レベル:407
職業:
職業レベル:
HP:35090
MP:35090
ATK:21120[+3000]
DEF:20780
AGI:32940
MATK:21600
MDEF:21600
スキル:全属性魔法耐性(大)[炎耐性・氷耐性・風耐性・雷耐性・光耐性・闇耐性]・全属性高位魔法耐性(中)[天焔耐性・天凍耐性・天旋耐性・天雷耐性・天星耐性・天夜耐性]・眠り軽減・毒軽減・混乱軽減・麻痺軽減・魅惑軽減
固有スキル:【強化蘇生】・【執念】[+超再生]・【アイテムポーチ(極)】・【斬撃操作】・【紫電++】・【咆哮】・【???】・【???】
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先鋒の小型の二匹より、大型のアッフェの方が経験値量が大きいようで、レベルの上がり幅が尋常でなかった。
レベルが上がるとある程度体力値も回復するようだ先刻までは致命的だった裂傷も、すっかり大きな峠は越えた。
残りの憂いは、ーークロだ。
タツトはアッフェが確実に死んだのを見届けると即座に切り返し、クロのもとへ駆け寄った。
「クロッ!?お前大丈夫なのか、その傷!」
「タツ、トか......?お主、死んだように、見えたんじゃが、な......」
クロが痛ましい笑みを繕ってそう言い、それを聞いたタツトが悲愴な表情をして、
「ーーッ!俺のことはどうだっていいんだよ!クロッッ!頼むから逝かないくれ!!!お前が死んだら俺は、またこの世界で孤独になる......!!」
「これ、勝手に、殺すでないわ......。まだ死んでおらんて......」
必死の形相で語りかけるタツトに、クロが多少不服そうな声音を孕んだ反論を返す。
「ほん、とうなのか......ッ!?本当に死なないんだな!?なあ......頼むからさァ......ひっぐ......ぅ」
「ああ、本当、じゃよ。ふふ、泣くでないわ......」
子供のように泣き出してしまったタツトにクロが、慈愛の微笑を浮かべる。今度は空元気のような、取り繕いは感じない優しい笑みだ。
「 じゃが、そろそろ我も限界のようじゃ......少しだけ休ませておくれ......」
「へっ?」
そう言ってクロは、呆然と座り込んだままのタツトの背後にがぶり寄り、首に手を回してその体を預けた。
俗に言う“おんぶ”だ。
「ちょっ......クロさん?これは流石に......」
健康的な、それも思春期真っ盛り中の日本男児であるところのタツトが、背中に感じる二つの危険な感触に自然と意識がいってしまうのは、咎められることなのだろうか。
頬が盛大に赤らんでいるが、これは先ほどまで大泣きしていたせいであり、そこに他意は無い。決して他意はないのだ。
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クロをオブッたまま、タツトは洞窟を更に深層まで
進んでいた。顔には未だに泣き腫らした跡があるが、頬の赤らみも引いてきている。
道中、魔物には何度か遭遇したが、今のタツトにはまるで相手にならなかった。
それはもう、戦闘中、背中に抱えたままのクロの眠りを妨げないように配慮できる程度には、余裕があった。
襲いかかってくる敵のどれもを鮮やかに葬り去った。
最初に出会った、半透明のゼリーみたいな胴体をしていて、臓物が全部見えちゃってる巨人族のような魔物は、覚えたての【咆哮】で恐慌状態にして動きを封じたあと、魔物の顔辺りまで跳躍して右脚を振り抜いた。
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名前:久保タツト
年齢:17
性別:男
種族:人間
レベル:456
職業:
職業レベル:
HP:41600
MP:39910
ATK:23030[+3000]
DEF:22750
AGI:34000
MATK:23870
MDEF:23870
スキル:全属性魔法耐性(大)[炎耐性・氷耐性・風耐性・雷耐性・光耐性・闇耐性]・全属性高位魔法耐性(中)[天焔耐性・天凍耐性・天旋耐性・天雷耐性・天星耐性・天夜耐性]・眠り軽減・毒軽減・混乱軽減・麻痺軽減・魅惑軽減
固有スキル:【強化蘇生】・【執念】[+超再生]・【アイテムポーチ(極)】・【斬撃操作】・【紫電++】・【咆哮】・【透灯化】【???】・【???】
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次に出会したのは、お伽話に出てきそうな東洋系の四つ脚の竜。
「絶対、伝説に語り継がれてるタイプのヤツだ」とレベルが上がっても相変わらずゲーム脳なタツトは微かに興奮したが、殺意まんまんにギラつかせた竜の瞳を見て、即座にバトルモードに切り替えた。
ウロコの一枚一枚が馬鹿みたいに硬くて、【空虚と否定の短剣】の刃すら跳ね返す硬度だった。
そのため【紫電】を発動し、紫色の鮮やかな電撃を纏った残像を残す、文字通り電光石火のスピードで“硬竜”の口腔に入り込み、無防備なそこから神話の斬撃を振りまくった。
結果は言わずもがな。硬竜の尊厳を守るためにもことの詳細は敢えて伏せておこう。とりあえず一つ、「エグかった」とだけ記しておく。
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名前:久保タツト
年齢:17
性別:男
種族:人間
レベル:513
職業:
職業レベル:
HP:42000
MP:42000
ATK:28420[+3000]
DEF:26110
AGI:39930
MATK:26500
MDEF:26500
スキル:全属性魔法耐性(大)[炎耐性・氷耐性・風耐性・雷耐性・光耐性・闇耐性]・全属性高位魔法耐性(中)[天焔耐性・天凍耐性・天旋耐性・天雷耐性・天星耐性・天夜耐性]・眠り軽減・毒軽減・混乱軽減・麻痺軽減・魅惑軽減
固有スキル:【強化蘇生】・【執念】[+超再生]・【アイテムポーチ(極)】・【斬撃操作】・【紫電++】・【咆哮】・【透灯化】・【牢牙】・【???】・【???】
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また、他にも、魔導師のようなローブを羽織った、ヤケに気品のあるゾンビにも出会った。
伝説級魔法をバカスカ放ってくる冗談のようなバケモノだったが、【強化蘇生】によって魔法に対してはチート耐性を持っているタツトにはあまり効き目がなく、普通に殴り飛ばして勝った。
その際、高そうな杖とローブをこっそり拝借してアイテムポーチに入れたのはここだけよ秘密だ。
ちなみに“硬竜”からも、角のウロコを剥ぎ取って保管していたりする。タツトの膂力を持ってしても、あの頑丈なウロコを引き剥がすのには苦労したのだ。
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名前:久保タツト
年齢:17
性別:男
種族:人間
レベル:586
職業:
職業レベル:
HP:48000
MP:48000
ATK:32400[+3000]
DEF:30700
AGI:42800
MATK:31500
MDEF:31500
スキル:全属性魔法耐性(大)[炎耐性・氷耐性・風耐性・雷耐性・光耐性・闇耐性]・全属性高位魔法耐性(中)[天焔耐性・天凍耐性・天旋耐性・天雷耐性・天星耐性・天夜耐性]・眠り軽減・毒軽減・混乱軽減・麻痺軽減・魅惑軽減
固有スキル:【強化蘇生】・【執念】[+超再生]・【アイテムポーチ(極)】・【斬撃操作】・【紫電++】・【咆哮】・【透灯化】・【牢牙】・【闇魔法の極意】・【天夜魔法の極意】・【???】・【???】
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ボスクラスこそ見なかったが、アッフェも何匹か見た。
ーーそして、レベルを上げてスペックをガンガン引き伸ばしながら歩いていたタツトがはたと、足を止める。背後でクロは気持ちよさそうにすやすやと寝息を立てている。
タツトの目に映るのは、痩せ細ったヒト型の胴体に、ボロ切れのような衣服を纏い、黒く荒んだ髪は不気味に長い。
そして、何よりの特徴として、“眼が無かった”。
そこにあるはずの部分にぽっかりの底なしの深淵が広がっている。他のパーツがまだギリギリ『人間』として見なせるだけに、非常にホラーチックだ。
タツトの眼前に現れたのは何を隠そう、“メナシ”である。
タツトはその悍ましき姿を見るや否や、即座に【紫電】を発動。次元を越えたスピードを手に入れてメナシの懐に飛び込み、様々な思いを乗せた痛恨の蹴りを
放った。
その鮮やかな飛び蹴りは、これまでのどれよりも鋭く苛烈に、メナシの脇腹に刺さった。
読んでいただきありがとうございます!
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