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タイムスリップ

2016年ー春 今日も校舎の庭にある1本の桜は満開に花を咲かせている。


第1章 タイムスリップ


「ミキ!早く帰ろうぜ!」「待って、コウタ」


私ミキは高校2年生、少し地味だが普通の女子高生だ。幼なじみで少しやんちゃなコウタと付き合っている。

今日も授業が終わり、コウタの自転車で二人乗りしていつもの道を帰る。私はコウタの腰に手を回し、コウタの後ろ姿を見るのが好きだった。

今日もコウタの後ろに乗り、いつも通り帰る・・・はずだった。


家から少し離れた小高い丘をカーブしながら駆ける時、

「キーッ!!」

対向から目の前にトラックが現れた。


その瞬間の事は一瞬だったので、覚えていないが、無意識にコウタの腰をギュッと握りしめた。


「・・ん、・・・ミキ。大丈夫か?ミキ!」

コウタの声が聞こえた。

「ん、大丈夫。コウタは?」

「俺も大丈夫。だけどなんか変なんだ。トラックにぶつかったはずなのに、かすり傷一つないし、トラックも無い。・・・俺ら死んだのかな?」

確かにミキの身体にも傷一つ付いていない。確かに目の前にトラックが出てきたのに。


不思議に思った二人は丘を駆け登った。すると目の前に異様な光景が飛び込んできた。

街の景色が違う。住宅街だったところには田んぼが広がり、近くにある家は古びた木造住宅だ。

「なんだ、これ?」

そうコウタはつぶやいた。

ミキも状況が掴めず、呆然とする中、ポケットから携帯電話を取り出した。

繋がらない。圏外になっている。

どうしていいかわからないまま、二人は近くに会った家まで歩いて行った。


「すいませーん」

二人で呼んでみた。

「はーい」

奥の方で女の人の声が聞こえた。

良かった。心の中でホッとしていたら奥の部屋から割烹着を着た女の人が出てきた。

「ここは弥生町ですか?」

ミキは聞いてみた。

「弥生村よ、あなたたちは?」

女の人に聞かれると、今度はコウタが、

「僕らその丘で事故にあったんだけど、そのトラックも無くなってるし、怪我一つしてないんです。あの、少し前に大きな音しなかったですか?」

コウタが女の人と話をしている時、ミキは壁に掛けていた日替わりカレンダーを見て驚いた。

1945年4月5日と書いてある。なんと70年前にタイムスリップしていたのだ。


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