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第七十四話 死闘

「ふ…ふふふ…」

突然下を向いていたマリーネが声を上げて笑い出す。

「何が、おかしいんだ!?自分の敗北した時の姿でも浮かんだのか…?」

竜太は構えを解かずにマリーネに話しかける。マリーネはそれに微笑みで答えた。

「私に残っているものなどいくらでもあるんだよ。貴様と違って、他人の私物を奪って生きているわけではないので、このような道具も山のように存在する。例えば、地獄道具魔術の翼!!!」

次の瞬間マリーネの背中の部分に翼が現れる。暗く穴が開いた禍々しい翼で空に浮き上がるマリーネは続いて叫ぶ。

地獄帝道具じごくていどうぐ獄帝ごくていじんおよび地獄帝道具獄帝の鎧。地獄帝道具獄帝の御剣みつるぎ召喚完了!!!」

右手に先ほどと打って変わり漆黒の黒刀を握り、左手には赤と黒が混合した、呪いが込められていそうな斬れぬものなどなさそうな剣。そして、体には黒をベースとし、赤や黄色などといった割と明るい色が散りばめられた全身を余す所なく覆った鎧。すべてに欠点などないかのように繕ったマリーネは地面に降り立ち、弐本の剣を交差させると竜太の炎斬刀覇凱一閃を払いのける。

「終わりの始まり…だと?ふざけるな。それは私だけが生み出せるもの。私だけが始めることを許されて私だけが終わらせることをも許されたもの。それが終わりの始まりだ!!!」

マリーネは刃と御剣を振り、竜太と何度もぶつかり火花が散る。

 

総領は二人を見ていた。そして思った。

何度もぶつかり、離れて命を懸けて戦う二人を見て、自分はこれまでなんとつまらない世界で生きていたのだろうかと。自分が求めていたのは命がかかった出来事…。切り裂きジャックは命を抱えて、命を懸けて守り、殺す。自然にほほが緩み、笑っていた。

「行け!!!殺せ!!」

自然と、応援してしまっていた。




八迫は、地面に寝転がると大きく息を吐き目を閉じた。

「これでようやく終わりだな」


理緒は紋太のもとへと亮祐を連れてきて転がすと魚肉ソーセージを紋太にも差し出した。寝ている亮祐はさておき。

「ありがと。これでやっと帰れるんだね!?」

袋ごと食べている理緒はうなずいて目を細めた。

「帰ったらみんなまとめてしばいてやる」



「……。ここに、あいつがいるんだな…」

眞幻想がいつの間にか、竜太とマリーネ、そして総領がいる場所へと来ていた。

「これでいいんだな…」

そうつぶやくと、眞幻想の脳内では言葉が紡がれる。

『そうだ。お前は、これから  を  』

眞幻想にはマリーネの言葉が紡がれていた。


「さぁ、始まれ、終われ。終わって始まれ。切り裂きジャックの完全解散。そして新しい組織、切り裂くべく血族を作ってくれ…眞幻想」

そして再び血まみれの青年は目の色を変えて、眞幻想を支配する。

次回、本格的最終決戦始動予定!!!

そして動き始めたあいつの正体は!!!

一体いつ登場するのか血まみれの目の色変わる青年よ!!!

第七十五話 未定

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