第七十二話 刺身
結構話が終わりかけていると思うのですよ。
眞石版編が。
ちなみに考えてある終わりの方のことは二つ。
眞幻想が呟く一言と、マリーネが呟く一言。それと、豪火竜が戻ってくるかなぁ・・・!?ってところです。て、これじゃ決まってることとはいえないのか・・・。まぁ、いいですよね。
そんなこんなで、第七十二話 刺身
魚王は走っていた。いつものように…いつものように逃げていた。
逃げる理由を思い出すだけでも、背筋が震えて、足が止まってしまう。
そして、声が聞こえてきた。
「あっははは・・・。やったわよぉ!!!わたしアイツの鱗、えぐってやったのよ。そしたらアイツ『イヤーッ』って叫びながら走って逃げてくのよ。もぉーおかしくておかしくて」
その声に便乗して別の声がその声に同意して言葉を続ける。
「うっそー!!!まじでぇ!?マジうけるんですけどっ見に行こ見に行こーう」
そして、魚王の下へとどんどんどんどん足音は、近づいてくる。
そして、走り去った魚王は、その次の言葉を聞くことはなかった。
「アイツマジで自分がかわいいと思っててうぜーんだよな…。あんなぎらぎらな鱗、見てるだけで頭痛くなるっつーの…」
そして、続く言葉は…。
「死ねばいいのに…。死ねよ」
魚王は、いつからから自らに美しさと、強さを求めた。
ある日、そんな魚界に一人の男が現れた。
名前を『マリーネ』と名乗った男は、魚王の頭を掴むと不適に笑いつぶやいた。
「お前が、この世界の王となるべく者というわけか…」
そういい残して『マリーネ』は何処かへと去っていった。
「いや…。私は強くなきゃいけないの。強くて美しくなきゃ、また…また……」
瞬間的に口をつぐんだ魚王は、次の瞬間発狂した。
「いやぁぁぁああああぁあっぁあぁぁあぁぁぁぁああああぁぁあ!!!」
眞幻想は右手に持った剣で魚王をおろすべく剣を振るった。しかし魚王はそれよりも更に素早い速度で、暗闇…というよりは混沌の中に吸い込まれていった。
そして、眞幻想の剣は宙を斬った。
「…。三枚卸、出来なかったなぁ…。そういや最近刺身、食ってないな…」
そうつぶやくと眞幻想は剣を蒸発させ、呟いた。
「次に残ってんのは、誰だよ…」
すると、頭の中には、先ほどまで魚王が呟いていた『竜王』という言葉に代わり低くしゃがれた声が響き渡った。
そして、暗闇。
暗闇にいる男は、赤く光り続けている目の色を蒼へと変化させて、手を叩いた。
「いい…いい、いい、いい、いい!!!完璧だよ…。私が組織した物なんかよりも、君が作った組織…『新しい血族』とかいったな、いいぞ。貴様だ!!!貴様こそが私が新しく作るべき組織のトップ。これは面白い。呼んでやろう。眞幻想。貴様がこちらに来れるように、この私が招いてやる。さぁ、来い。眞幻想!!!」
暗闇に光る蒼い瞳は再び赤に戻り、下種な笑いが空間を支配した。
「また・・・また貴様か平田竜太ぁ!!!今度こそは確実に殺すからな。生きておうちに帰れるなどと思うなよぉ!!!」
マリーネは、拳を振り上げ叫んだ。
「よかろう、まずはお前に根源破滅の力を見せてやろう。付加暗殺剣の一撃を…。そして総領。これから始まる恐怖を見せてやる」
竜太はマリーネの顔を見ると、鼻で笑った。
「今にお前の呼んだ五王何て消えてるよ。俺の友達を馬鹿にするなよ。ドエスに怪力女にお金持ちと小学生。それに…剣士。お前の呼んだ奴らなんかじゃお話にもなりゃしないよ…。」
竜太が地面にこすりつけた炎斬刀覇凱一閃が発火し始めた。
「今度こそ、お前を逃がさないし、負ける気もない。勝って必ず友達を取り戻してやる」
マリーネはその言葉を聞く前から笑いをかみ殺し、自分だけに聞こえるように呟いた。
「殺す」
ざっと見たところによりますと、三十六話ぐらいでしたか…。長いですねぇ…。と、のんきなことも申してはおられません。
とっとと終わらせて修正かけてとっとと、炎上する奴とか、鎧のお話とかがしたいのですが。
まぁ、そんなことよりも、俺はこのお話をとりあえず納得がいく形に仕上げられればよろしいですかと・・・。
まぁ、なかなか…というか、全く納得なんて出来るはずがないんですけれどもねぇ。
それではまた次回!!!
次回、第七十三話 剥奪【仮】