第六十一話 聖地
ど・・・どうも・・・です。あの、今回は俺・・が前書きのスペースを埋めろって言われたのでう・・埋めさせてもらいます・・・。
えと・・・、俺、の手元にある紙・・・を読んで進めたいです・・・。
えっと、作者の、・・・和呼之巳夜己さんは・・・近々切り裂きジャックたちの設定集を作りたい・・と考えています。実現は・・・、未定・・・です。ご・・・御免なさい。
「あの町を、壊そうと思うんだ」
マリーネは時空を壊してすぐそこに島を出現させた。そしてマリーネが指差した先を竜王は見た。
「あ・・・あの町は、切り裂きジャックの総本山・・・の町。シャ・・シャガンの力によって守られているのではないのですか!?あの・・・私達だけでよろしいのでしょうか・・・。あの、町を攻めるの」
魚王が竜王の体をはたいて叫んだ。
「あぁ~もう、うっさい!!!あんた仮にも龍族の王なら龍族の王らしく堂々としてほしいですの!!!ほんっと、あんたの声聞いてるといらいらしますわっ!!!いい?イライラすると女性は肌が荒れんですの!!あんたみたいなうじうじした奴見てるとあたくし、肌荒れちゃうですの。気持ち悪いですわ、ホント。女々しいですの。それにねぇ・・・・」
獣王があわてて魚王の口を塞いだ。魚王はいきなり、毛むくじゃらの腕を突っ込まれて獣王を睨むが、獣王が別の所を見ているのを見て、そちらを見た。竜王が、目を潤ませて泣き出しそうになっている。さしずめ、それは動物の赤ちゃんのかわいさと同じ・・・といっても過言ではなかった。
「竜・・・竜王ぉ、お・・・俺はお前のことそんな風に思ってねぇからなぁ~だいじょぶだかんなぁ。なぁ?さぁ、竜王。行こうぜ、アイツほっといてさぁ」
獣王が竜王の頭をなでなでしながら竜王に慰めの言葉をかけ続ける。
竜王は目を潤ませた顔でうんうんとうなずいて涙をこらえている。
「ごめっ・・・・なさ・・・。俺・・・しっかりしますっ、がんばります・・・」
そんな潤んだ目でふと魚王の方を・・・獣王の手を突っ込まれている魚王の顔を見ると、魚王は頬を赤らめ目をそらした。
『な・・・何よ、かわいいじゃないのよ。あたくし・・あんなのもいけちゃうんですの??』
少しだけ竜王にほれ始めていた魚王だった。
「っふぇいうは、ほっほほへぇういああいっえおお!!!!!」
魚王は出る限り最大の声で叫びながら獣王を平手打ちした。
「んん!?あぁ、腕ぇ抜けってのねぇ!?あいあい」
三人でそんなやり取りが行われているころ、マリーネを筆頭とした鳥王、魔王は切り裂きジャック総本山入り口砦に立ち、門番に問題を投げつけていた。
「私は地獄の反逆王瞑浄マリーネだ。これほどの者で勝てるなどとおめおめ思わぬことだ。これより恐怖し、騒ぎ、狂い叫べ。ここより地獄の解獄だ。シャガンが遺した扉をシャガンに開けてもらおうと思っているのだが、門番よ、扉はどこかな?」
門番は答えなかった。
そして、その場に残されたのは一つ、もともとは生きていた動物の骸だけだった。
少しのときをまたいで、その場に三人の王が姿を現した。
「あっららぁ~♪マリーネったらひどいなぁ。そう思うだろぉ、竜王?」
獣王が肩を組んでいる竜王に尋ねていた。
「あ、はい・・・すごい!!・・とおもいます・・・」
「あははぁーすごい、じゃなくてひどいだろぉ竜王」
竜王はなにも変わっていなかった。だから、竜王はしゃべるたびに魚王のほうをちらちらと見ては機嫌を伺っていた。
「な・・・なによっ!!だからあたくしもう何も言わないって言ってるわ!?だからあんた好きなようにしゃべりなさいですのぉー!!!」
魚王は空に向かって叫んで水柱を立てた。その水柱で分からなかったが、魚王の頬はとても赤らんでいた。
マリーネたちは総本山偏狭の田舎町へと足を踏み入れていた。
「待て、反逆児!!ここから先は通さん!!!地獄に帰れ!!!」
総本山在住の切り裂きジャックたちがマリーネに襲い掛かる。
「黙れよ下っ端。俺はもはや反逆児ではない。反逆王だ。完全なる肉体を手に入れた、反逆王だ。」
一人ひとりの攻撃をかわしつつ、マリーネは懇願する。
「魔王、鳥王、お前達も手伝ってくれ。これだけの量を相手にすると・・・面倒だ」
「わかったよー♪俺の力を目に焼き付けるといいよー♪二分割♪あっははははぁー」
自らの手で、切り裂いていく魔王。
「反逆王がそう申すならば、活躍させていただこう。鷹爪!!!」
マリーネたちは確実に本殿へと進んでいた。
ようやく、起き上がる切り裂きジャックと眞幻想。六人は切り裂きジャックの総本山を目指し、駆けていく。果たしてその総本部では一体何が起きているのか。
次回、六十二話 創設