第五十一話 真実
はい。と言うようなわけで眞石版編は完結に向かって加速中です。
これで終わらせるぞと言うような心意気でがんばろうと思います。
前回申しましたとおり、終わるかわかりませんけどね。
それでは。
マリーネは機会をうかがっていた。
自分が全てを支配できる瞬間を。
そしてその瞬間は今だと今の自分の本能が告げている。
マリーネは動き出した。
理緒は完全に意識を失っているわけではなかった。
かすかにそれを見ていた。
それは今まで見ていたものとは姿すらも全て異なっていた。
ようやく竜太が剣の嵐が抜け出し眞幻想の腹部に拳を叩き込んだときだった。
拳を叩き込んだ数秒あと、上から何かが降って来た。
竜太はその音の方を向いて息を呑んだ。
「お前、何で・・・」
太陽の光で黒い影しか見えないが、その姿は何度も見てきたので間違えようが無かった。
「お前・・・、お前・・・!!!」
眞幻想はその瞬間にくるりと体を反転させ竜太との立ち位置を入れ替えた。
「おい、幻柳駄由はやく助けないか!!!」
眞幻想はその影の服を見て思わずそう叫んだ。
その影は、低く声を殺し笑ってから返答した。
「すいません、眞幻想君、私はマリーネと言ってこの地球をあなたの変わりに作り変えてあげる心優しきものです」
マリーネは眞幻想の首をつかんで持ち上げ宙に浮かせた。
「石版をよこせ。ガキ」
急に首をもたれたたされたため、眞幻想は息が続かなかった。
「は・・・はぁ・・・・っふ・・はぁあ」
マリーネは待ちきれず、眞幻想の腹部に地獄道具≪地獄鋭槍≫を刺し込んだ。
全ては自らの思惑をかなえるために。
そのための犠牲は何も考えなくていい。
ただ自らが成し遂げたいことを思い浮かぶ方法で強引に。
「そこの切り裂きジャック、貴様は知っているのか?」
マリーネは残忍に笑い竜太の方を向いた。
「此処からが本当の終わりですよぉ~?」
マリーネは一人、これからの世界を考えていた。
自分の新しく作り出すこれからを
次回、第五十一話 五人【仮】
ちなみに前回の英語版はなぜか文字が平仮名になりませんでしたのでそのまま知ってる単語で無理やり文を作りました。
伝わりましたよね。
factって真実って意味だと思っていたのですけれど・・・。
通じましたでございましょうか?