第四十九話 最強
なかなか更新できない中での更新で御免なさい。
何とか時間を創って更新していきたいと思います。
今の心境から言って、執筆なんておこがましい事は存じ上げません。
そんな大それた言葉は小生には到底使えぬ言葉だと只今の時点では自負、しておりますので。
幻柳駄由は手当たり次第に力を解放した。
幻柳駄由の力は、理緒と同じだった。
怪力によって全てを壊す。
友を打ったその少女を。
目的を消失させてしまうその少女を。
幻柳駄由は城の西等の閲覧室てっぺんを、壊した。
「女ぁー!俺の友達をよくも、よくも気絶させてくれたなぁ!」
理緒には聞こえていた。
そして理緒は思った。
『気絶させたぐらいでなんで殺されるぐらい怒られなきゃいけなかったんだろうか』
「ここに居るのかおんなぁ!」
理緒が隠れていた所を幻柳駄由は殴りつけてきた。
「俺な、実はお前と同じ位馬鹿力なの。俺と女はどっちが強いのか、俺はとっても気になるわけ。だからさ、比べっこ。しよう?」
幻柳駄由はそういうと全力で理緒に殴りかかった。
「レディーにそうやすやすと手を出すもんじゃないわよ。女性は、髪と顔が命なんだから」
理緒もそれに答えて拳で返事を出す。
「ただし、私の怪力を馬鹿力って呼ぶのはやめてくれるかしら?」
にっこり笑って。殴る。
「敵はきちんととらせてもらうからな。真友の」
竜太は、ふと思った。
こいつに勝つための方法を。
精一杯考えた末に思いついた最良の策は無かった。
思いつかなかった。だから、
これからは自分のわずかな本能に身をゆだねていくしかないということだ。
そして、その本能は今こう告げている。
眞幻想をぶっ飛ばせ。ただし、其処までの経路は自らの手で無理やり切り開くこと。
条件、生きてぶっ飛ばせ。
竜太は剣の嵐の中で眞幻想をにらみつけた。
今出来るぶっ飛ばす方法は、剣の嵐に突っ込んで突っ込んで・・・・・。
強行突破すること。
竜太は迷わずにもう一度外に出るために一歩踏み出した。
「おいで、地球をリ・イマジネーションするためには時間が惜しいんだ。早くしないと手遅れになってしまうから」
優雅にティータイムを楽しみながら、一人優越感を味わう眞幻想に向かっての一歩を。
次回、眞幻想に一方的になぶられる竜太が編み出したのは本能的に突破する強行突破。果たして竜太の本能は眞幻想に一泡吹かせる作を編み出せるのか。”最強”の多数剣使いと、”最弱”の切り裂きジャックの勝敗は!!!
一方、殴り合いに殴りあう戦いを始めた理緒と幻柳駄由。果たして馬鹿力VS怪力、一体どちらが”最強”なのか・・・!!!
次回 第五十話(総合的七十四話)男女