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第四十五話 始動

さぁ、そろそろ前置きはおいといてとっとと終わらせましょうよ!

マリーネはたった一人だった。

しかしマリーネは歩いていた。

腰のポケットには彼らが求めている石版の一枚。

これが彼らの手土産として祭りに参加しようと思っている。


「反逆児様、これより先はわれわれの領土。これより先には立ち入らないでもらいたい」

マリーネの後ろに回りこんだ幻柳駄由はマリーネの首に腕を回して力をこめて、

「それは遠慮する。私は眞幻想に用事があるのでな。三下なぞに用はないのだ」

瞬時に幻柳駄由から離れたマリーネは幻柳駄由の後ろに手をかける。


一瞬の間が空いて、立っていたのは幻柳駄由だった。

「これで、私は・・・。さぁ、すべてをはじめましょう」


地には、マリーネが倒れている。

動かぬ体が、その場には置き去りにされていた。


「おぉ、そうだそうだ、石版忘れちゃいけねぇよなぁー。どこに隠してんすかぁー、反逆児?」

やがて幻柳駄由はお目当ての石を持つと、そのまま奥へと歩いていった。

なれないような動作なのは、・・・。




親鸞霧は、一人だった。

一人部屋の奥で瞑想していた親鸞霧は突如暗闇で目を開いた。

「始まりだ・・・。世界完全木偶化!!!!」



竜太と理緒は二人だった。

ある場所に来ていた。

竜太の家だ。

しかし、理緒が入ると竜太のお母さんが『彼女だわぁー』と煩いので家の屋根で待機している。


やがて竜太はお目当てのものを持って帰ってきた。

八迫が竜太の家で使っているノートパソコン型パソコン、略してノーパソだ。

只の民間用ノートパソコンを無駄にかっこよくしたこのパソコンについて突っ込んだら一度三途の川を泳ぐ事になるので言えないが。

理緒がパソコンを起動させてフォルダ内を閲覧していく。

途中途中にかかっているパスワードは、八迫に関連すること、好きな調教ドS道具などで通過することが出来た。

そして行き着いたのは三つの石版の話。

一つの隠し場所は切り裂きジャック本部に八迫が移したこと、そして一つは所在が全く分からず、最後の一つは海の真ん中にある離島にあるという旨が書かれていた。

「ここに行けばいいわけね」

理緒は爪を噛みながら悩む。

悩む理由は簡単なこと。

行く方法がない。

普通の中学生でも、どんな中学生でも男女二人では貸してくれる所があるわけでも、借りられる当てがあるわけでもなく。

そんな時のんきな竜太を殴ろうと見たときに竜太はこっちを向いてにやついている。

なんだかいろいろとむかついてくる。

ハンパなく殴りたくなってくる。

殴ってやろうと襟をつかんで持ち上げた瞬間に竜太は叫んだ。

「行く方法、あるんだって・・・」

死にたくないからと嘘で延命措置を図ろうという魂胆か。

行き詰ったときはそういう馬鹿の柔軟な発想でひらめくこともあるので聞いてやることにした理緒は竜太を地面に降ろす。


答えを聞いたとき、理緒は思わず竜太の顔を思いっきり叩いていた。

なんてことはない。謎が解明されたときの手を打つのと同じ意味のようなことだった。





眞幻想は一人ではなかった。

そこに居たのは親鸞霧を除いた三人と、亮祐、八迫に悶太。

眞幻想は立ち上がり、扉を指差した。

「われわれの目的を邪魔するものがやがて現れる。そのときに備え、駆逐の準備を・・・」

そこに来るものが、眞幻想には分かっている。

先ほど捕らえた少年たちの仲間か、幻柳駄由が来る筈だ。




眞幻想の手の中で三枚目が姿を現した。
















激しい音とともに扉が壊れた。

そこに立っているのは・・・。

次回予告

眞幻想の元についにそろう三枚の石版!

其処にたまたま間に合ってしまった二人の男女、竜太と理緒。

七対二のめちゃくちゃ不利な戦いの中、親鸞霧が現れ、さらに援軍が現れる?

切り裂きジャック、第四十六話 開戦







って所まで書く気力があるかしら。

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