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第七話 降格!お前は違う

竜太・・・・死す?

地球・・・破滅す・・・。

須藤・・・正義を果たしたり。

我ら、無駄な・・・り・・・?

第七話 降格!お前は違う


キャンペーン二弾 話が長い。

怒濤の前回までのあらすじ

切り裂きジャックは七人いると須藤から聞かされた竜太。その事実に唖然とし、戦うこともできない。そして決戦の末に、竜太は須藤に負け、須藤は六人目の竜太の想像の切り裂きジャックを奪ったのであった。竜太は須藤により腹部に手を突っ込まれ、瀕死の状態となっているのだった・・・。こうして竜太は早くも切り裂きジャックから一般人に戻ってしまい、世界は破滅へと近づいていくのだった。切り裂きジャックはここで完結してしまうのか・・・。

一方、竜太の通う展部中学校へ、屋根を伝ってゆく謎の女、理緒の姿があったのであった・・・。

そのころ別の銀河では、地球の謎の敵が迫っていることに、誰も気がついてはいないのだった。





須藤が竜太を地面にたたきつけた。意識がほとんどなく、死にかけている平田竜太には何が起こっているのか全く分からなかった。



「ねえ。もうすぐみんな死ぬよ。助けなくてもいいの。ねえ。じゃあはじめちゃおっかな。参、弐、壱・・。               

はじめ。」

そのカウントダウンはコンマのスピードだった。須藤は手を上に掲げた。そうすると暗雲から何かが落ち始めた。

それはサイキックを持った切り裂きジャックの分身。その分身は人を殺すために生まれた者。



空から落ちてきた何かを見た八迫は竜太の家から出る用意を急いでした。

「この竜魂剣を渡さなきゃ。あいつ・・・死んでないと良いけど。」

そういって家から飛び出し、竜魂剣を鞘から抜いた。あの、ベッドの裏に隠してあった、赤褐色より少し薄い剣。

「竜魂奥義長刀。」

竜魂剣が回っている。八迫はそれを持って学校へ・・・・・・・・・・竜太の元へと急いだ。


一方、須藤は巨大な檻を出した。いや、作った。霊を束ねた檻。切り裂きジャック専用の。

「この中に入ってな。元、切り裂きジャック、平田竜太。」

思いっきり蹴られ、檻の中に入れられた竜太は思わず叫んだ。

「ぐ・・・あが・・ぁああ・・。」

紅蓮牢炎陣ぐれんろうえんじん

炎に包まれた牢に入ったことに竜太は気づいてはいなかった。霊に炎をつけ、燃えさかる牢。

「待ちなさい。桐原須藤」

須藤は気が付いたかのように深々とお辞儀した。

「ああ。君が噂のスパイ女理緒か・・・。ようこそ。」

そして、須藤の後ろからも声がした。須藤はそちらにもお辞儀をした。

「待て須藤。俺もいるのに気がついてるのか・・。」

「おお。級友、栗原八迫君じゃないですか・・。懐かしい。ところでその剣・・・持ち主に返却するか、物騒なので閉まってはどうなんです・・っかあ。」

そう言って須藤は八迫を背負い投げした。

「とりあえずは竜太を出さなきゃ話になんなイカ・・痛っ。」

理緒と八迫は同時に須藤に攻撃しに向かった。しかし須藤はそれを見切って背中に担いだ冥府の長刀を取り出した。そして十分な間合いを取ってそのままふった。

そうすると長刀から不思議な液体が出てきた。その液体はやがて二人の人の形になった。

一人は理緒の姿。もう一人は八迫の姿だった。完全に理緒にそっくりになると偽物の理緒はしゃべった。

「ワタシハヒトリデイイ。ホンモノトニセモノモナイ。ドチラカヒトリガニセモノデアリホンモノデアレバイイ。アナタハジャマ。ダカラシンデ。ダカラキエテ。ダカラスナニナッテ。」

八迫の方もしゃべった。

「オレハヒトリデイイ。オマエガホンモノノニセモノダ。オレガホンモノノホンモノダカラニセモノハキエテナクナルマデコロス。コロシテナクス。」


「理緒。やっかいだ。とりあえずこいつらを倒してから竜太の救出だ。行くぞ。」

「イエッサー。マスター八迫。」

竜太に向かって八迫は竜魂剣を投げつけた。

「ふぐの毒ぅ。」

竜太はうなり、黙った。

八迫に向かって偽物の八迫は冥府の長剣を出し、振り下ろした。

理緒は偽物の理緒に。偽物の理緒は理緒に、それぞれ短剣と竹刀のような剣を振り下ろした。

竜魂剣は竜太の体につき、竜太は少しずつ回復へと向かった。

「よけいなことを・・・八迫・・・。・・・と言いたいところだけれども、これで僕も楽しめるよ。二回も楽しめるなんてな・・・ありがとう・・・八迫。」

須藤は、霊で作った椅子で、のんきにティータイムを始めようとしていた。


別の所から、長谷川たちが見ていた。

「ねえ。狭霧花校長。彼の須藤とか言う奴、校長と同じ霊を操るんですね。面白いですねえ。」

「長谷川君。笑い事じゃない。切り裂きジャック、全ての力を手にした須藤君は今や本人は気がついていないだけで、人間の歴史の中で死んだ全ての者をよみがえらせ、操ることが出来るんだ。それに全ての力を手にしたおかげで、強力になっているのも確かであるからね。」

そう言う教師たちも強力な霊と戦っていた。



           この世界の地下で巨大な力を持つ魔王もまた、目覚めようとしてた。



突然全てが風で見えなくなった。

再び見えるようになったところには剣を持つ少年がたっていた。

「須藤・・・・よくも遊んでくれたな・・。」

そう言ってたっている少年はぶつぶつとつぶやいた。

「怪我してるところに手を入れたりだしたり・・・痛かったし、それからさっきもけっ飛ばしたし・・。」

そして息を大きく吸い込むと叫んだ。

「もう許さない。」

そこには竜魂剣を持った平田竜太がたち、須藤をにらんでいた。


そして竜太は生身のまま剣に怒りを入れて、須藤に立ち向かっていった。


「遅いぞ・・・竜太・・。」

八迫は偽物のと戦いつつそうつぶやいた。しかしその顔にはこれまでと違い、希望に輝いたきれいな顔だった。

それからエグイ顔になって、

「あとでお仕置きが必要だな。こんなに迷惑かけて・・・」




俺は、瀕死状態から回復した。

俺は彼らが助けてくれたように、この世界を助けなきゃいけないよ。それが、俺の役目。

次回、切り裂きジャックは殺しません!

ジャックハンター編、まだまだ終わらない。

須藤に竜太は勝てるのか。

そして復活寸前の皇帝とは別の魔王・・・。

いつ復活してしまうのか・・。

こうご期待

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